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全国農業場所長会 令和5年度研究功労者表彰において、当研究所基盤研究部石川浩司部長が「コシヒカリマルチラインの永続的利用技術の開発」の業績により表彰されました。
この表彰は、全国農業関係試験研究場所長会で会員の所属する試験研究機関に勤務し、顕著な業績を挙げた研究職員を表彰してその功労に報い、あわせて職員全体の研究活力を高め、 農業技術の発展に資することを目的に行われているものです。
公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会 全国農業場所長会 研究功労者表彰について<外部リンク>
マルチライン(一つの原品種に対し抵抗性遺伝子のみが異なる複数の同質遺伝子系統の混植栽培)において、イネいもち病菌レースの動態解明を行い、コシヒカリマルチラインの永続的利用技術を明らかにしました。
これを受けて、これまでの業績を紹介し、職員の研究意欲向上につなげる目的から、7月5日、農業総合研究所にて記念講演会が開催され、多くの研究員が参加しました。
また、令和5年度(第79回)農業技術功労者表彰において、当研究所アグリ・フーズバイオ研究部の白鳥豊部長が、「水田におけるメタン発生抑制と硫化水素「見える化」技術の開発」の業績により農林水産技術会議会長賞を受賞しました。
これは農林水産省及び公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会が、農業その他関連産業に関する研究開発の一層の発展及び農業技術者の意欲向上に資するため、農業技術の研究や普及指導などに顕著な功績があった者を表彰し、農林水産技術会議会長賞を授与するものです。
農林水産省 令和5年度(第79回)「農業技術功労者表彰」受賞者の決定 及び表彰式の開催について<外部リンク>
メタン発生は土壌の還元化に起因することから、稲わらの秋すき込みや中干し期間延長、暗渠排水の効果を明らかにし、土壌酸化一還元反応の適切な制御の重要性を示しました。さらに、銀めっき板を用いた硫化水素の「見える化」技術を開発、実用化し、生産者自らが水田の硫化水素の診断を行うことを可能としました。
これを受けて、12月15日、農業総合研究所にて記念講演会が開催され、多くの研究員が参加しました。
今では注目されている水田からのメタン発生ですが、研究に取り組み始めた当時の状況や、これまでの多くの経験を紹介していただきました。