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分野別研究成果情報(水稲)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0278969 更新日:2021年7月14日更新

 

◇ 水稲関係 研究成果一覧

・平成21年度以降の「研究成果情報(成果)」、「普及技術(普及)」、「活用技術(活用)」は、研究成果名をクリックすると内容が表示されます。それぞれの区分はページ最下段をご覧ください。
・「研究情報(情報)」は研究成果名、担当部署のみを、平成20年度以前の研究成果は研究成果名、概要、担当部署のみを掲載しています。
・詳細についてお知りになりたい場合は該当部署におたずねください。

分野
( )内は成果数
年度及び
技術区分
 研究成果名及びその要約 (成果名をクリックすると成果の内容が表示されます。) 担当部署
育種・品種
(23)
育種・品種
令3・成果

水稲早生糯品種「ゆきみらい」の育成

・「ゆきみらい」は、早生で多収の糯品種である。「わたぼうし」よりイネ墨黒穂病 の発生が少ない。「ゆきみのり」より大粒で、割れ籾が少なく、玄米品質に優れる。

作物研究センター
 平30・成果  極早生で食味が良い水稲新品種「葉月みのり」 
・「葉月みのり」は、極早生の水稲粳品種である。「越路早生」と比べて食味が良く、収量が多く、玄米品質に優れる。成熟期が「越路早生」より3日早いため、早期出荷が可能である。
作物研究センター
 平28・成果  良食味で高温耐性が強い水稲晩生新品種「新之助」 
・「新之助」は、晩生の偏穂数型に属する粳種である。良食味で高温耐性が強い。千粒重がコシヒカリよりも約1g重く、玄米品質はコシヒカリよりも優れる。成熟期がコシヒカリより7日遅いため、作期分散が可能となる。
作物研究センター
平26・成果  「コシヒカリBL」の新たな構成品種「コシヒカリBL13号」の育成 
・「コシヒカリ新潟Bl13号」は、戻し交配と系統育種法により育成した品種である。いもち病真性抵抗性遺伝子型がPitと推定される以外は「コシヒカリ」と同質であることから、「コシヒカリBL」の構成品種として利用できる。
作物研究センター
平25・普及 水稲多収品種「新潟次郎」の育成 
・「新潟次郎」は、新潟県では極早生の偏穂重型に属する水稲粳種である。主要品種と収穫作業の競合がなく、耐倒伏性が強く多収栽培が可能であることから、飼料用及び米粉などの加工用途向け品種として普及が可能である。
作物研究センター
平20・普及 いもち病抵抗性同質遺伝子系統「コシヒカリ新潟BL11号、12号」の育成

・「コシヒカリ新潟BL11号」及び「コシヒカリ新潟BL12号」は、「コシヒカリ」のいもち病抵抗性同質遺伝子系統同士を交配して育成した固定系統である。それぞれの抵抗性遺伝子型は、Pii,z-t及びPik,z-tと推定される。

作物研究センター
平20・普及

水稲新奨励品種「コシヒカリ新潟BL11号」の選定

・水稲「コシヒカリ新潟BL11号」は、いもち病真性抵抗性以外の品種特性が「コシヒカリ」と同質である。「コシヒカリBL」の新たな構成品種とする。

作物研究センター
佐渡農業技術センター
平20・普及 アミロース含有率が高い加工向け新形質米品種「こしのめんじまん」

・「こしのめんじまん」は、新潟県では晩生の偏穂重型に属する粳種である。米粒のデンプンが高アミロースという従来にない特徴をもつことから、食品加工を主たる用途として、県内を対象に普及を図る。

作物研究センター
平19・普及 いもち病真性抵抗性同質遺伝子系統「コシヒカリ新潟BL9号」、「コシヒカリ新潟BL10号」の育成

・「コシヒカリ新潟BL9号」及び「コシヒカリ新潟BlL0号」は、「コシヒカリ」のいもち病真性抵抗性同質遺伝子系統同士を交配して育成した固定系統である。それぞれの真性抵抗性遺伝子型は、Pia,b及びPii,bと推定される。

作物研究センター
平19・普及 水稲新奨励品種「コシヒカリ新潟BL9号」、「コシヒカリ新潟BL10号」の選定

・水稲「コシヒカリ新潟BL9号」、「コシヒカリ新潟BL10号」は、いもち病真性抵抗性以外の品種特性が「コシヒカリ」と変わらない。現在の「コシヒカリBL」の構成品種の一つに加える。

作物研究センター
佐渡農業技術センター
平17・普及 耐倒伏性が強く、品質が高い水稲早生粳品種「ゆきん子舞(新潟71号)」

・「ゆきん子舞(新潟71号)」は、早生の中間型に属する粳種である。耐倒伏性が強く、品質も高いことから、地力窒素の発現が大きくなりやすい転作あとのほ場において安定した栽培が可能である。

作物研究センター
平16・普及 タンパクが低く、精米特性に優れる酒米新品種「越淡麗(新潟酒72号)」

・新潟オリジナルの大吟醸酒が醸造できる画期的な酒造好適米品種として「越淡麗(新潟酒72号)」を開発した。「越淡麗(新潟酒72号)」は「五百万石」より出穂、成熟期とも15日程度遅い晩生種である。大粒で玄米タンパク質含有率が低く、40%以上の高度精白に耐える。

作物研究センター
平15・普及 いもち病に強いコシヒカリ

・いもち病に強い「コシヒカリ」は、いもち病真性抵抗性以外の特性が「コシヒカリ」と変わらない「コシヒカリ新潟BL1~6号」を混合栽培するもので、生育・品質・食味等は「コシヒカリ」と同じである。

作物研究センター
平15・普及 しめ縄加工に適する水稲品種「伊勢錦」

・「伊勢錦」は既存のしめ縄加工用主力品種である「実取らず」に比べて、1週間以上早く収穫できるので作期の分散が可能である。また、「実取らず」より、草丈が長く、葉色が濃く、葉先の揃いも良いという特性を持ち、加工適性に優れる。

作物研究センター
平14・普及 IL(いもち病抵抗性系統)の混植による発病抑制

・ほ場に分布するいもち病菌レースに対して抵抗性をもつコシヒカリILを多発生地では7~8割、少発生地では4~5割として感受性系統と混植することにより、高い発病抑制効果が得られる。

作物研究センター
平13・普及 コシヒカリIL(いもち病抵抗性系統)の育成

・「コシヒカリ新潟Bl1~8号」は連続戻し交配によりいもち病真性抵抗性遺伝子PiaPiiPita-2PizPikPik-mPiz-tPib を持たせた、いもち病抵抗性コシヒカリである。

作物研究センター
平12・普及 品質・食味がコシヒカリ並に優れる水稲早生新品種「こしいぶき」

・「こしいぶき」は、新潟県では早生の中間型に属する粳種である。品質・食味はコシヒカリ並に優れ、地域・年次による変動が少なく安定している。高温条件下でも登熟は良好である。

作物研究センター
平12・普及 地域農業の活性化につながる新形質米の育成とラインアップ

・香り米、巨大胚米、低アミロース米、有色素米を育成した。これらの導入により、特色のある米の生産・加工が可能となり、米の新たな需要拡大と地域農業の活性化が期待できる。

作物研究センター
平22・活用 「こしいぶき」の優良種子生産のための本田栽培管理法

・「こしいぶき」の 種子生産において収量性を考慮して籾千粒重、整粒歩合を高め、割れ籾率を低下させるには、基肥窒素量を10a当たり3kg、坪当たりの栽植密度を60株に設定し、適正な時期に10a当たり穂肥窒素量2kgを施用することが有効である。

作物研究センター
平22・活用 水稲種子生産における早生種の割れ籾率を低減する栽培方法

・水稲早生種の種子生産において、移植期を6月上旬に遅らせることにより、種子生産の基準単収を確保しながら割れ籾率を低減することが可能である。

作物研究センター
平20・情報 水稲の高温登熟性検定法の評価と基準品種の選定 作物研究センター
平16・情報 若い世代に有望な有色素米、香米 基盤研究部
平16・情報 稲作コスト低減のための規模拡大可能な品種構成と栽培技術 基盤研究部
栽培 栽培
土づくり
(5)
土づくり
平28・成果  出穂前のケイ酸追肥による登熟期高温年の品質低下軽減

・可給態ケイ酸が基準値に満たない地域で、出穂40日前から穂肥1回目適期に追肥に対応したケイ酸質資材を散布すると、その後の登熟期が高温になっても、コシヒカリの品質低下が軽減される。

基盤研究部
平26・成果  「コシヒカリ」の耕深と収量・品質

・耕深を深くすることで地上部に対する根の割合が増加し、栽植密度に関わらず整粒歩合及び収量が高まる。しかし、根域を極端に深くすると青未熟が増加し、玄米タンパク質含有量も高まるため、耕深は15cmをめやすにする。

作物研究センター
平17・普及 有機物連用による「コシヒカリ」の収量・品質の安定化

・細粒グライ土では稲わら連年施用により水稲の収量が増加する。中粗粒灰色低地土では堆肥連年施用により水稲の収量が増加し、収量・品質も安定する。

基盤研究部
平18・活用 有機物施用と水管理による水稲の後期栄養の確保

・稲わら等の有機物を連年施用することで土壌の保水力が高まり、同じ水管理でも出穂期以降の土壌の窒素発現量や水稲の窒素吸収量が多くなり、後期栄養が確保できる。また、有機物を施用した水田でも土壌を過度に乾燥させると、窒素発現が著しく抑制される。

基盤研究部
平17・活用 生ごみコンポストの特性と水稲への利用

・魚あらを中心とした生ごみコンポストは市販の有機質肥料よりも肥料的効果はやや低いが、地力増強効果を有する。水稲に利用する場合は堆肥のように多用せず、速効性肥料を併用することが望ましい。

基盤研究部
育苗
(19)
育苗
令3・成果

多収性水稲品種の密播苗移植栽培における苗質及び収量

・多収性水稲品種「ちほみのり」「つきあかり」「あきあかね」「みずほの輝き」の密播では、無加温出芽・ハウス育苗や無加温出芽・露地育苗により、慣行苗に比べ充実度はやや劣るが、草丈、葉齢はほぼ同じ苗が得られる。密播苗移植栽培の収量も慣行苗移植とほぼ同じである。

作物研究センター
平30・成果   水稲稚苗無加温育苗における播種時期と被覆資材の組合せのめやす
・稚苗無加温育苗における被覆資材には、適度な保温性とヤケ苗を防止できるシルバー(表白)又は発泡シートが適する。また、シルバーと不織布の二重被覆は温度が高まりやすく、ヤケ苗のリスクが高く、アルミ蒸着は5月上旬播種の育苗ハウスでも高温を抑制できる。
作物研究センター
平28・成果   休眠の深い水稲種子に適した浸種方法
・水稲種子を浸種する際、特に休眠の深いコシヒカリ及び五百万石では、浸種水温を12℃、積算水温を120℃・日とすることで、発芽率が向上する。
作物研究センター
平27・成果   コシヒカリの有機入り肥料栽培における移植前追肥が本田初期生育に及ぼす効果
・コシヒカリの50%有機入り肥料栽培の稚苗育苗において、初期の茎数確保を容易にするため、適正な育苗日数の健苗を移植する。育苗日数が長くなる場合や低温条件では、移植前追肥をすることで初期生育の確保が早まり、中干しが適期に実施できる。  
作物研究センター  
平25・普及 苗箱を用いたコシヒカリ有機成苗育苗における肥培管理技術 
・市販有機育苗培土か窒素含量4%程度の発酵鶏糞を窒素2.5g/箱となるように自家配合した育苗培土を使用し、播種後25・35 日目にそれぞれ窒素1g/箱となるように有機液肥を追肥すると、草丈18cm・葉齢4.5 以上のコシヒカリ成苗に必要な養分を供給できる。
基盤研究部 
平14・普及 水稲貯蔵種子の発芽率を安定させる浸種方法

・水稲種子生産において1年以上貯蔵した種子籾の安定した発芽率を得るためには、浸種温度10~15℃、浸種日数を5日程度とし、その後、催芽する。

作物研究センター
平11・普及 イネ育苗期に発生する細菌性病害における薬剤耐性菌の発生と防除技術

・イネ育苗期に発生する褐条病およびもみ枯細菌病において薬剤耐性菌の発生が確認された。薬剤防除は銅含有剤の種子消毒処理とカスガマイシン剤の育苗箱処理との体系防除を実施する。

作物研究センター
平25・活用 水稲種子生産における長期貯蔵種子の浸種初期水温管理法
・水稲長期貯蔵種子は、浸種期間の開始初期24 時間を水温12℃で浸種すると、その後の水温が5℃程度に低下しても十分な発芽率を得ることが出来る。初期24 時間の水温は、12℃を保つよう浸種水槽を被覆するなどして保温する。 
作物研究センター
平22・活用 「こしいぶき」の水稲育苗箱全量施肥法

・水稲育苗箱全量施肥専用の被覆尿素肥料(シグモイド型100日タイプ)を用いて「こしいぶき」においても本田の施肥作業を省略できる水稲育苗箱全量施肥が可能である。コシヒカリ同様、施肥窒素量を慣行に比べて約3割削減できる。

作物研究センター
平19・活用 「コシヒカリ」の密播・無ハウス・プール育苗法

・「コシヒカリ」を箱当たり乾籾で250gを密播し、無ハウス、無加温出芽、プールで育苗する方法である。播種時期は4月20日以降、育苗日数は25日とし、被覆期間を14~18日間、プール期間を7日以上実施することで目標の草丈12cm、葉令2葉の苗が確保できる。

作物研究センター
平19・活用 水稲の密播・無ハウス・露地プール育苗による作業労力の軽減

・疎植で田植えを行った場合の作業時間は1割減少する。また、密播と組み合わせることで作業時間は2割程度減少し、使用苗箱数は1/2~1/3になる。これにより生産費は1割減少、労働時間は1~2割減少する。更に無ハウス・露地プール育苗とすることで育苗、苗運搬における労働負担が従来よりも軽減される。

基盤研究部
平16・活用 育苗労力を低減する「コシヒカリ」の密播苗疎植栽培法

・「コシヒカリ」の1箱当たり乾籾播種量250gの密播育苗と11株/平方メートルの疎植栽培を組み合わせることにより、使用苗箱数が約3分の1に低減し、育苗が省力化できる。

作物研究センター
平13・活用 水稲種子籾の簡易貯蔵法

・水稲種子籾は気密性が高く水蒸気を通しにくいラミネートフィルム等の包装資材に密封し、その中に乾燥剤を入れて種子籾水分を11%程度まで下げることで、一般米穀用低温倉庫貯蔵でも発芽力を長期間保つことができる。

作物研究センター
平13・活用 播種量倍増による低コスト稚苗育苗法

・稚苗育苗において、水稲種子を催芽前にウニコナゾールP液剤の350倍液に24時間浸漬処理することにより、苗質の低下を防ぎ、播種量を1箱当たり250gまで増やせる。その結果、移植に必要な苗箱数は慣行の6割程度に減らすことができる。

作物研究センター
平13・活用 水稲プール育苗による省力低コスト乳苗育苗法

・水稲 プール育苗によって乳苗育苗を行っても、従来の乳苗と同等の苗質が得られ、育苗管理の労力軽減、育苗期間の短縮、省資材化を図ることができる。

作物研究センター
平11・活用 育苗箱へのシグモイド型被覆肥料施用による「コシヒカリ」の全量基肥施用法

・シグモイド型被覆肥料を用いて、本田への施肥窒素分全量を播種時に育苗箱内に層状に施用し、苗と共に本田内に持ち込むことによって、育苗期間の追肥や本田での施肥作業を省略することができる。また、環境負荷も少ない。

作物研究センター
平24・情報  水稲種子生産における貯蔵種子の浸種水温管理法 作物研究センター
平19・情報 カスガマイシン耐性イネもみ枯細菌病菌の発生 作物研究センター
平17・情報 Pythium oligandrumを用いたイネもみ枯細菌病の発病抑制 作物研究センター
基盤研究部
本田管理
(66)
本田管理
令3・成果

「新之助」の減化学肥料栽培

・「新之助」は、基肥と穂肥に有機質50入肥料、又は基肥に発酵鶏ふん、穂肥に硫安を使用すると、50減化学肥料栽培を実施できる。発酵鶏ふんのみを使用すると有機質100肥料栽培を実施できる。収量・品質は化学肥料 100 %栽培と同等である。

作物研究センター
令3・成果

高温登熟条件における「新之助」に対する出穂期3日前追肥の効果

・「新之助」において、出穂期3日前の第二完全展開葉の葉色(SPAD値が34 未満、かつ登熟期の異常高温や栄養凋落が予想される場合、窒素成分量で2kg10aを上限に追肥すると、整粒歩合の低下を抑止できる。

作物研究センター
令3・成果

多収性品種「ちほみのり」、「つきあかり」、「あきあかね」、「みずほの輝き」の全量基肥施肥

・早生品種「ちほみのり」、「つきあかり」の全量基肥施肥では、分施 と同等の収量が得られる。晩生品種「あきあかね」、「みずほの輝き」の全量基肥施肥では、分施と同等~やや低いが、720kg/10aの多収が期待できる。

作物研究センター
令3・成果

多収性品種「ちほみのり」、「つきあかり」、「あきあかね」、「みずほの輝き」の収穫適期

・出穂後積算気温 による収穫適期は、「ちほみのり」が1,050~1,200 ℃、 「つきあかり」 が1,100~1,200 ℃、「あきあかね」が1,150~1,300℃、「みずほの輝き」 が1,050~1,200℃ である。

作物研究センター
令3・参考

出穂期前の低日射によるコシヒカリの遺伝子発現量の変化

・出穂期前の 低日射 により葉色は濃くなるが、炭水化物合成及びエネルギー代謝に関係する遺伝子の発現量が減少し、転流アミノ酸の合成に関係する遺伝子の発現量が減少するため、生育量は低下する。

アグリ・フーズバイオ研究部
令3・参考

コシヒカリの密播移植栽培における水溶性リン酸施用の生育向上効果

・コシヒカリの密播苗移植栽培において、基肥散布時期に水溶性リン酸入り土壌改良資材を散布することにより、初期生育が向上し、収量増加が期待できる 。

作物研究センター
令3・参考

メッシュ農業気象データを用いた水稲の出穂期及び被覆肥料溶出率の予測

・メッシュ農業気象データ 及び水稲気象感応ほの蓄積データ を用いて、コシヒカリの出穂期及び被覆肥料溶出率の予測技術を開発した。これらを表計算ソフトに組み込むことにより、普及指導センター気象感応ほの出穂期 予測および被覆肥料の溶出予測が可能とな る 。

基盤研究部
令3・参考

コシヒカリにおけるドローン撮影画像のNDVIと穂肥診断指標の関係

 ドローン搭載のマルチスペクトルカメラで撮影した幼穂形成期のコシヒカリのNDVIは、穂肥診断指標の「草丈×SPAD の積値」との相関が高い。両者の関係はカメラの機種により異なる。

基盤研究部
令2・成果 新之助」の玄米タンパク質含有率の基準超過確率予測と基準超過米の刈分けのめやす

・「新之助」の出穂17~31日後の止葉SPAD値から、玄米タンパク質含有率が6.3% (食味・品質基準値) を超過する確率を予測できる。基準超過確率に基づいて収穫時に刈分けることにより、基準適合米に基準超過米が混入することを回避できる。

作物研究センター
令2・成果 「新之助」における適正な平方メートル当り籾数及び出穂期葉色(SPAD値)に誘導するための穂肥診断法

・「新之助」の生育を適正な平方メートル当り籾数に誘導するための穂肥1回目施肥窒素量は、幼穂形成期の草丈と葉色(SPAD値)から判断する。適正な出穂期の葉色(SPAD値)に誘導するための穂肥2回目施肥窒素量は、施肥時の葉色(SPAD値)から判断する。

作物研究センター
令元・成果  「新之助」の全量基肥肥料栽培における高品質米生産
・「新之助」の全量基肥肥料栽培では、分施体系と同等量の総窒素量を施用することで、分施体系と同等の収量が得られ、食味・品質基準を満たすことができる。
 作物研究センター
令元・成果  コシヒカリの50%有機入り全量基肥肥料栽培における有機質100%肥料の追肥のめやす
・コシヒカリの50%有機入り全量基肥肥料栽培において、出穂期10 日前頃のSpad 値が30 以下の場合に、窒素成分で2kg/10a の有機質100%肥料を、出穂期10 日前頃から5日前頃に追肥することで、基部未熟粒が減少し、玄米タンパク質含有率は6.5%以下に抑えられる。
 作物研究センター
平28・成果  省力化・コスト低減に向けた「あきだわら」の密播・疎植と多肥栽培
・良食味多収品種「あきだわら」を用いて、密播育苗と疎植の技術を導入することで育苗コストや田植補助の労力を軽減するとともに、多肥栽培により60kg当たりの生産費を低減できる。 
作物研究センター
基盤研究部
平27・成果  コシヒカリの有機入り肥料栽培における倒伏回避のための生育めやす
・基肥に50%有機入り肥料を施用したコシヒカリの幼穂形成期における草丈とSPAD値の積値が2,400以下であれば、出穂期18日前に穂肥を窒素成分で1kg/10a施用でき、出穂期後30日の倒伏程度が3以下におさまる。 
作物研究センター
平27・成果  コシヒカリの過剰籾数を抑制する1回目穂肥施用のための生育診断
・栽植密度と幼穂形成期の茎数及びSPAD値から株当たり籾数が推定でき、目標とする籾数よりも多く推定された場合、1回目の穂肥量を減らすことで、過剰籾数を抑制することができる。 
作物研究センター
平27・成果  

コシヒカリの有機入り肥料栽培において出穂期前に緊急追肥が必要なSPAD値のめやす
・50%有機入り肥料によるコシヒカリの栽培において、出穂期6日前のSPAD値が33以下のときに、窒素成分で1kg/10aの追肥を出穂期3日前に施用すると玄米タンパク質含有量は6.5%以下で基部未熟粒が減少する。  

作物研究センター 
平27・成果  コシヒカリの高温登熟下における品質向上のための水管理
・高温登熟下での湛水管理及び乾燥気味の水管理(田面にひびが入り始める状態を上限)は、根や葉の発達や生理活性を抑制し、品質が低下するため、飽水管理(田面に水はないが、足跡の底に水がたまっている箇所が散見される状態)により品質向上を図る。  
作物研究センター
平22・普及 水田からの温室効果ガス(メタン)の発生量を削減する水管理技術

・中干し期間を慣行より1週間延長して中干しを強く行うことにより、水稲の生育、収量、品質を低下させることなく、温室効果ガスであるメタンの発生量を慣行の約60%に低減することができる。

基盤研究部
平18・普及 水稲早生品種「ゆきん子舞」の高品質・安定栽培法

・「ゆきん子舞」の高品質・安定生産のための品質目標は、整粒歩合85%以上、玄米タンパク質含有率6.6%以下とする。また栽培のめやすは平方メートル当たり穂数400本、平方メートル当たり籾数30,000粒、10a当たり収量600kgとする。

作物研究センター
平13・普及 生育指標による「コシヒカリ」の適正籾数確保方法

・「コシヒカリ」の生育中期の生育調査データからその後の茎数および穂数を予測し、適正籾数が確保できる生育時期別の生育指標を示す。生育の早い時期から生育量を予測できるため、高品質・良食味米生産が図られる。

作物研究センター
平13・普及 水稲早生品種「こしいぶき」の高品質・良食味米栽培法

・「こしいぶき」の高品質・良食味米生産のための品質目標は、整粒歩合85%以上、玄米タンパク質6.2%とする。その栽培法は、移植時期を5月10日、平方メートル当たり植付株数21株、平方メートル当たり総籾数を28,000粒、窒素施肥量は10a当たり基肥3kg、穂肥2kgである。

作物研究センター
平12・普及 高品質・良食味米生産のための出穂適期の推定

・「コシヒカリ」の乳心白粒の発生は出穂後の高温により助長され、そのうえ登熟温度が高いと食味が低下する傾向があることから、各地域における出穂時期の高温の発生頻度を算出して、その頻度が低くなる時期が出穂適期と推定される。

作物研究センター
平11・普及 水口流入施肥器を用いた大区画水田における穂肥の均一施用法

・流入施肥器を使用して液状肥料を水口に灌注施用する流入施肥は、少ない灌水量で、大区画水田においても均一に施肥することができる。当然、背負い式動力散布機による施肥よりも軽労化が図られる。

作物研究センター
平25・活用 水稲多収品種・系統「新潟次郎」「アキヒカリ」「北陸糯216号」「あきだわら」の栽培特性及び加工適性
・水稲「新潟次郎」「アキヒカリ」「北陸糯216 号」「あきだわら」は収量が多く、米菓加工や製パン加工の適性がある。
作物研究センター
食品研究センター 
平25・活用 水稲多収品種・系統における多収のための窒素施肥量と生育のめやす
・米粉用として多収となる施肥量は「新潟次郎」、「アキヒカリ」が基肥7kg/10a、穂肥6kg/10a 程度で収量700kg/10a、「北陸糯216 号」が基肥6~8kg、穂肥4kg 程度で収量630kg、「あきだわら」が基肥7~8kg、穂肥6kg 程度で850kg の収量が期待できる。
作物研究センター
平25・活用 コシヒカリの適正籾数確保のための1回目穂肥診断法
コシヒカリの籾数は幼穂形成期の茎数と葉色及び1 回目の穂肥窒素量による重回帰式から求めることができ、適正籾数に誘導するための穂肥診断法として利用する。
作物研究センター
平25・活用 高温登熟下でコシヒカリの基部未熟粒を減らす出穂前追肥
・高温登熟下で出穂期3日前の葉色(SPAD 値)が31 以下のときに、窒素成分で1kg/10a の穂肥を施用すると玄米タンパク質含有率は6.0%程度で、かつ基部未熟粒が減少して整粒歩合を向上できる。
作物研究センター 
平25・活用 一般栽培ほ場においてコシヒカリの玄米タンパク質含有率を登熟期葉色から推定できる
・コシヒカリの一般的な栽培ほ場において、出穂後の止葉葉色を測定することで、成熟期の玄米タンパク質含有率が高くなるかを推定できる。
作物研究センター
平25・活用 雑草共存環境におけるコシヒカリ有機栽培に必要な基肥窒素施肥量
・コナギなどの地際に繁茂する雑草が優占する水田において、幼穂形成期頃の雑草残草量が100g/平方メートル (乾物重) 程度と見込まれる場合、目標収量480kg/10a に必要な基肥施肥窒素量の目安は市販有機肥料で6kg/10a である。
基盤研究部
佐渡農業技術センター
平25・活用 マンガンの施用による水稲秋落ちの抑制効果
・水稲の秋落ち、イネごま葉枯病が多発生する地域ではマンガンを含有する肥料の施用により減収が抑制できる。
基盤研究部 
平24・活用 リン酸減肥栽培による水稲生育への影響
・県内の一般的なグライ土壌で、リン酸施肥量を3.5kg/10a程度にしても、水稲の生育や収量、品質への悪影響は認められない。このリン酸減肥栽培は3か年程度継続できる。 
作物研究センター
佐渡農業技術センター
平23・活用 気象変動に対応する高品質コシヒカリ生産のための幼穂形成期の生育目安

・倒伏程度3.5未満で、品質低下をさける コシヒカリ 幼穂形成期の生育目安は草丈と葉色の積値2,500未満である。

作研セ
平23・活用 高温登熟に対応したコシヒカリの高品質米生産のための中干し方法

・コシヒカリ栽培において強い中干しや、中干し終了時期が遅れると、幼穂伸長期および出穂後の葉色低下が大きくなり、高温登熟に遭遇すると基部未熟粒の発生が多くなる。そのため、中干しの強さはpF1.5を目標とし、出穂前30日までに完了させる。

作研セ
平22・活用 砂質土、浅耕土水田におけるコシヒカリの品質安定のための施肥法

・砂質土水田では生育全般、浅耕土水田では生育後半の土壌窒素供給力が低く、登熟初期の高温によって整粒歩合が大きく低下する。被覆尿素肥料を配合する穂肥一発施肥や基肥一発施肥によって後期栄養が改善され、高温による整粒歩合の低下が抑制される。

作物研究センター
平22・活用 イネごま葉枯病に対する薬剤効果はケイ酸質肥料の併用によって安定化する

・イネごま葉枯病の多発生地域では殺菌剤防除が有効であり、ケイ酸質肥料と併用することにより殺菌剤による防除効果(防除価)は安定し、玄米収量が増加する。

基盤研究部
平21・活用 高品質米生産のためのコシヒカリ登熟期の水管理の目安

・登熟期の土壌水分は玄米品質に大きく影響する。穂揃期頃から出穂後25日までの平均土壌水分をPf1.0以下を目安に管理することで、乳白粒、基部未熟粒、胴割粒が減少し、整粒歩合が向上する。

作物研究センター
平21・活用 コシヒカリの密播・疎植栽培における高品質・安定栽培法の目安(一部改訂)

・コシヒカリの密播・疎植栽培では、基肥を窒素成分で2~3kg/10a、穂肥は1kg/10aを2回(出穂前18日、10日)の施肥体系で、慣行栽培と同等の収量・品質が得られ、高品質・安定生産が可能となる。目標収量及び収量構成要素は、平方メートル当たり穂数330本、平方メートル当たり籾数28,000粒、10a当たり収量540kgとする。

作物研究センター
平21・活用 水稲栽培における基肥としての牛ふん堆肥利用法

・牛ふん堆肥を水田に春施用すると、堆肥に含まれるアンモニア態窒素相当量を基肥より減肥できる。

畜産研究センター
平20・活用 「コシヒカリ」の品質向上のための後期栄養維持施肥法

・地力代替効果が期待できるリニア型被覆尿素を基肥の速効性肥料に配合して施用すると、出穂期以降も持続的に窒素が供給される。そのため、出穂期から成熟期にかけて葉色値の低下を抑制でき、慣行施肥に比べて基部未熟粒の発生が少なくなり、外観品質が高まる。

作物研究センター
平20・活用 なたね油かすは水稲の穂肥に適する有機質肥料である

・水稲の穂肥に使用する有機質肥料にはなたね油かすが適する。なたね油かすを出穂の30日前に施用すると、窒素吸収量及び籾/わら比が上昇して収量が増加する。

基盤研究部
平19・活用 「コシヒカリ」の密播・疎植栽培における高品質・安定栽培法

・ 「コシヒカリ」の密播・疎植栽培における高品質・安定生産のための施肥体系は、基肥を窒素成分で3kg/10a、穂肥は1kg/10aを2回(出穂前18日、10日)実施する体系で、慣行栽培と同等の収量・品質が得られる。目標収量及び収量構成要素は、平方メートル当たり穂数350本、平方メートル当たり籾数30,000粒、10a当たり収量540kgとする。

作研セ
平18・活用 大吟醸酒用水稲新品種「越淡麗」の穂肥施用方法

・ 「越淡麗」の玄米タンパク質含有率を6.3%以下とする穂肥窒素施用量は10a当たり2kg以下で、2回目の穂肥を控えめにすることにより玄米タンパク質含有率の増加を低く抑えることができる。

作物研究センター
平18・活用 有機物施用と水管理による水稲の後期栄養の確保

・稲わら等の有機物を連年施用することで土壌の保水力が高まり、同じ水管理でも出穂期以降の土壌の窒素発現量や水稲の窒素吸収量が多くなり、後期栄養が確保できる。また、有機物を施用した水田でも土壌を過度に乾燥させると、窒素発現が著しく抑制される。

基盤研究部
平17・活用 生ごみコンポストの特性と水稲への利用

・魚あらを中心とした生ごみコンポストは市販の有機質肥料よりも肥料的効果はやや低いが、地力増強効果を有する。水稲に利用する場合は堆肥のように多用せず、速効性肥料を併用することが望ましい。

基盤研究部
平16・活用 気象変動を想定した高品質米生産のための「コシヒカリ」生育目標

・「コシヒカリ」の乳心白粒発生率は、過去の気温・籾数のデータからのモデル式により予測が可能である。これを基に「コシヒカリ」の出穂適期・適正籾数が推定できる。

作物研究センター
平16・活用 未熟粒の発生を軽減し、「コシヒカリ」の品質を高める全量基肥施肥法

・シグモイド型被覆尿素(LPS100)を用いた全量基肥施肥法は持続的な窒素供給あり、登熟後半まで稲体の活力が保たれる。「コシヒカリ」では慣行分施に比べて未熟粒の発生が少なく、整粒歩合が高まる。

作物研究センター
平16・活用 「こしいぶき」の穂肥散布作業が省略できる全量基肥施肥法

・水稲早生品種「こしいぶき」の基肥として、速効性肥料に穂肥代替効果のあるシグモイド型被覆尿素を配合して施用することで、本田での穂肥散布作業が省略できる。

作物研究センター
平12・活用 自動化システムによる水田水管理の省力化

・農家に設置したコンピュータと公衆回線及び無線を利用し、水位センサーと給排水バルブを連動させた水管理自動化システムの導入により、水稲栽培の安定化と省力化ができる。

作物研究センター
平11・活用 気象と生育調査による水田の地力窒素発現量の推定法

・水田における各栽培年次の地力窒素発現量は、アメダスデータ等の気象データと水稲の葉面積指数による地温推定法を用いて推定できる。

基盤研究部
平25・情報 米粉用多収品種の密播疎植栽培及び鉄粉衣散播直播特性 作物研究センター
平25・情報 高アミロース米品種「こしのめんじまん」の施肥特性 作物研究センター
平25・情報 水稲極早生品種「新潟次郎」「アキヒカリ」の養分吸収量 畜産研究センター
基盤研究部
平24・情報 水稲のリン酸吸収量と相関の高い湛水土壌のブレイⅡリン酸の推定法 基盤研究部 
平23・情報 5月下旬が低温で、幼穂伸長期間が少雨多照だとコシヒカリは出穂前に葉色が低下しやすい 作物研究センター
平23・情報 極早生水稲を用いたコシヒカリの幼穂形成期予測技術 作物研究センター
佐渡農業技術センター
平23・情報 水稲の基肥施用時期を早めると基肥窒素の利用率が低下する 基盤研究部
平21・情報 コシヒカリの稈長が長くなる土壌窒素発現パターン 基盤研究部
平21・情報 コシヒカリの出穂期の稈基重は登熟期の稲体活力や白未熟粒の発生に影響する 作物研究センター
平20・情報 「コシヒカリ」の登熟期間の生育と基部未熟粒の関係および穂揃い期追肥の影響 作物研究センター
平19・情報 「コシヒカリ」稲体窒素吸収量のNDVIによる推定 基盤研究部
平19・情報 携帯式作物生育情報測定装置を用いた「コシヒカリ」幼穂形成期の窒素吸収量の簡易推定 作物研究センター
平19・情報 「コシヒカリ」の種子資質に及ぼす栽植密度と収穫時期、穂揃い期追肥の影響 作物研究センター
平16・情報 ノンパラメトリックDVR法による出穂予測技術の新潟県における適合性 作物研究センター
平14・情報 コシヒカリの目標玄米タンパク質含有率にするための穂肥窒素量の算出方法 基盤研究部
平13・情報 水稲におけるカリ中間追肥の見直し 作物研究センター
平11・情報 水田施用の被覆尿素窒素溶出パターンの推定法 作物研究センター
病害
(24)
病害
令3・参考

多肥栽培条件における多収性水稲早生品種のいもち病発病程度

 多肥栽培条件における多収性水稲早生品種「ちほみのり」及び「つきあかり」のいもち病発病程度は、「ゆきん子舞」と同等~やや低い。

作物研究センター
平24・普及

イネ墨黒穂病に対する薬剤の防除効果

・イネ墨黒穂病に対し、メトミノストロビン15%粒剤、メトミノストロビン4%粒剤、シメコナゾール1.5%粒剤、銅粉剤DL、チオファネートメチルゾルを散布するとイネ墨黒穂病の発病が抑制される。

作物研究センター
平11・普及 イネ育苗期に発生する細菌性病害における薬剤耐性菌の発生と防除技術

・イネ育苗期に発生する褐条病およびもみ枯細菌病において薬剤耐性菌の発生が確認された。薬剤防除は銅含有剤の種子消毒処理とカスガマイシン剤の育苗箱処理との体系防除を実施する。

作物研究センター
平25・活用 イネ墨黒穂病による玄米汚損軽減のための収穫・乾燥・調製作業
・イネ墨黒穂病被害籾は、コンバイン収穫を籾が乾いた条件で行うとほ場発生被害籾の2割、籾すり前に風選作業を行うことで2割程度が除去される。インペラ式籾すり機の使用は、イネ墨黒穂病による玄米汚損をロール式籾すり機の2~3割に軽減する。
作物研究センター
平25・活用 マンガンの施用による水稲秋落ちの抑制効果
・水稲の秋落ち、イネごま葉枯病が多発生する地域ではマンガンを含有する肥料の施用により減収が抑制できる。
基盤研究部
平25・活用 稲こうじ病に対する薬剤及び籾粗選機の効果
・稲こうじ病に対する薬剤の1回散布は防除価52~98 の効果があり、塩基性硫酸銅粉剤DLの効果が最も高い。籾粗選機は、粗籾に混入した病粒の約66%を除去できる。
作物研究センター
平23・活用 薬剤による育苗期の葉いもち感染抑制

・オリサストロビン粒剤の播種時または床土混和処理、チウラム・ベノミル水和剤の1%湿粉衣、カスガマイシン液剤の播種時とプロベナゾール粒剤の緑化期の体系処理、カスガマイシン液剤、ベノミル水和剤の播種時処理を行なうと育苗期の葉いもち感染が抑制される。

基盤研究部
平22・活用 イネごま葉枯病に対する薬剤効果はケイ酸質肥料の併用によって安定化する

・イネごま葉枯病の多発生地域では殺菌剤防除が有効であり、ケイ酸質肥料と併用することにより殺菌剤による防除効果(防除価)は安定し、玄米収量が増加する。

基盤研究部
平22・活用 「こしいぶき」における紋枯病の被害と防除のめやす

・「こしいぶき」では紋枯病の発病により病斑高率1%当たり0.28%減収する。減収率が5%となる発病株率は、7月上旬は約6~8%、7月中旬は10~12%、8月上旬は約18~21%、成熟期は26~30%である。

作物研究センター
平21・活用 水稲の温湯消毒とタラロマイセス・フラバス水和剤を組み合わせた種子消毒法

・水稲種子の60℃10~15分間の温湯消毒にタラロマイセス・フラバス水和剤の200倍液催芽時24時間浸漬を体系処理することにより、温湯消毒単独では不十分であったもみ枯細菌病、褐条病、イネばか苗病に対する防除効果が向上する。

作物研究センター
平16・活用 いもち病育苗期感染苗の本田持ち込み後の病勢進展

・いもち病の育苗期感染苗を含む補植苗は、降雨による葉面の濡れにより病勢進展する。発病が畦畔から確認できる程度に増殖すると本田株への広範な感染が起こり、全般発生開始期には半径およそ700mに感染が及ぶ。感染苗を本田に移植した場合は、移植時期が遅いほど、移植後の湛水深が浅いほど本田発生につながりやすい。

作物研究センター
平16・活用 育苗箱施用粒剤の減量施用による本田期いもち病防除の省略

・プロベナゾール24%粒剤、カルプロパミド4%粒剤の投下成分量を規定量の40%に減量して施用する。平坦少発生地では薬剤処理単独で、多発生地では「いもち病に強いコシヒカリ」(抵抗性系統70%以上)と組み合わせることで本田期のいもち病防除が省略できる。

作物研究センター
平11・活用 新潟県における葉いもち全般発生開始期とこれに基づいた防除対応

・新潟県の全般発生開始期は,BLASTAM、微気象法で予測できる。粉液剤による葉いもち防除効果は,全般発生開始期を1世代として2世代期散布で最も高い。平5~10年の新潟県の全般発生開始期は6月20日前後で,葉いもち防除開始時期は6月末頃となる。

作物研究センター
平25・情報 イネ墨黒穂病により規格外となる発生程度と発病株率による発病粒数の推定法 作物研究センター
平25・情報 直交ニコル法の籾観察によるイネ墨黒穂病被害籾の判別 作物研究センター
平25・情報 コシヒカリBLの構成品種変更がBl侵害いもち病菌のレース頻度に与える影響 作物研究センター
平22・情報 伝染源からのいもち病菌拡散モデル 作物研究センター
平21・情報 イネ葉身におけるいもち病菌の病原性突然変異菌の出現頻度 作物研究センター
平21・情報 いもち病菌のレース変動予測モデル 作物研究センター
平20・情報 伝染源からの距離別に葉いもちの病斑数を推定する式 作物研究センター
平19・情報 コシヒカリ同質遺伝子系統混植内でのいもち病菌レースの動態 作物研究センター
平19・情報 コシヒカリ同質遺伝子系統の混植における穂いもち発病抑制機構 作物研究センター
平19・情報 カスガマイシン耐性イネもみ枯細菌病菌の発生 作物研究センター
平17・情報 Pythium oligandrumを用いたイネもみ枯細菌病の発病抑制 作物研究センター
基盤研究部
虫害
(22)
虫害
令2・成果

「新之助」の斑点米発生リスクと共同防除地区における防除対策

・「新之助」における斑点米カメムシ類の主要種はアカスジカスミカメで、斑点米発生リスクはコシヒカリと同等か低い。早生品種と中生品種を対象とした時期に行う共同防除は、「新之助」に対しても十分な効果があり、追加の防除は不要である。

作物研究センター
令元・成果   フェロモントラップによる水稲害虫コブノメイガ及びフタオビコヤガのモニタリング
・水稲害虫のコブノメイガ及びフタオビコヤガは、フェロモントラップにより発生時期や発生量をモニタリングできる。誘引源(フェロモン剤)を取り付けた粘着式トラップを水田内に設置し、5~7日間隔で誘殺された成虫を計数する。
作物研究センター
 令元・成果  出穂期の早晩と割れ籾の発生のしやすさから評価した水稲品種の斑点米被害の発生リスク
・水稲品種の斑点米の発生リスクは、出穂期と割れ籾の発生のしやすさで評価できる。出穂期の早い品種ではアカヒゲホソミドリカスミカメ、遅い品種ではアカスジカスミカメが主な加害種である。出穂期の早い品種は、斑点米被害の発生リスクが高いため防除を的確に行う。
作物研究センター
 平22・普及 コシヒカリにおけるアカヒゲホソミドリカスミカメの薬剤防除不要のめやす

・コシヒカリでは、出穂期~出穂期5日後のフェロモントラップ総誘殺数が20頭以下の場合、アカヒゲホソミドリカスミカメの薬剤防除は不要である。

作物研究センター
平21・普及 イネミズゾウムシの翌年の薬剤防除が地域全体で不要となるめやす

・地域単位でイネミズゾウムシの発生程度を調査し、被害株率の平均値が30%以下の場合、翌年の防除は不要である。

作物研究センター
平17・普及 ネオニコチノイド剤1回散布によるアカヒゲホソミドリカスミカメの防除法

・クロチアニジン剤、ジノテフラン剤を使用することで、アカヒゲホソミドリカスミカメに対する薬剤散布回数を従来の2回から1回に減らすことができる。オオトゲシラホシカメムシも防除対象とした場合の散布適期は出穂期3日後頃(穂揃い期)~出穂期10日後である。

作物研究センター
平15・普及 水田畦畔雑草の適期刈り取りによるアカヒゲホソミドリカスミカメの発生抑制法

・水田畦畔雑草を6月中~下旬と7月中旬に刈り取ることによって、アカヒゲホソミドリカスミカメの増殖を抑え、イネ登熟期中の畦畔における成虫発生を抑制する。

作物研究センター
平14・普及 アカヒゲホソミドリカスミカメの薬剤防除適期

・水稲極早生、早生品種における斑点米発生防止のためのアカヒゲホソミドリカスミカメの薬剤防除適期は、出穂期7~10日後とその7~10日後である。

作物研究センター
平14・普及 水田畦畔のすくい取りによる簡易なオオトゲシラホシカメムシの発生量調査法

・地域における簡易な水田畦畔のオオトゲシラホシカメムシ発生量調査法として、すくい取り法が有効である。発生量は確認地点率を年次間で比較し、評価する。

作物研究センター
平24・活用 経営体等を単位としたアカヒゲホソミドリカスミカメの防除要否判断技術
・経営体等を単位としたコシヒカリのアカヒゲホソミドリカスミカメの防除要否は、14ほ場程度のフェロモントラップ誘殺数により判断できる。
作物研究センター
平24・活用 フェロモントラップを利用したアカヒゲホソミドリカスミカメの地域発生予察法
・コシヒカリを対象としたアカヒゲホソミドリカスミカメの地域的な発生予察には、7月前半のフェロモントラップ誘殺数調査が有効である。 
作物研究センター
平23・活用 1回散布で斑点米カメムシを防除できる殺虫剤

・エチプロール剤1回散布により、斑点米カメムシ類を防除できる。散布適期は、水和剤は出穂期3日後~出穂期10日後、水面施用粒剤は出穂期~出穂期7日後である。

作物研究センター
平22・活用 アカスジカスミカメはアカヒゲホソミドリカスミカメと同時に防除できる

・アカスジカスミカメは、アカヒゲホソミドリカスミカメと同時に防除ができる。エチプロール剤、ジノテフラン剤を使用し、出穂期3日後頃~出穂期10日後に散布する。

基盤研究部
平19・活用 フェロモントラップによるアカヒゲホソミドリカスミカメの発生量調査

・水田におけるアカヒゲホソミドリカスミカメ成虫の主な発生時期は、6月中旬~7月中旬(第1世代成虫)とイネの登熟期(第2・3世代成虫)である。この発生量の調査法は、捕虫網によるすくい取りが一般的であるが、すくい取りには、気象条件などによる調査精度が変動する、捕獲個体数が少ない、適期の調査が難しいなどの欠点がある。フェロモントラップは調査が簡便で、時間的に継続した調査が可能であることから、すくい取りに比べ高い精度で発生量調査ができる可能性がある。フェロモントラップを発生量調査に利用できるか明らかにする。

作物研究センター
平18・活用 地域共同防除におけるジノテフラン剤1回散布によるアカヒゲホソミドリカスミカメの防除

・地域共同防除において、ジノテフラン(スタークル/アルバリン)粉・液剤を使用することで、1回の散布によりアカヒゲホソミドリカスミカメの防除ができる。散布適期は、コシヒカリの出穂期直前~穂揃い期である。

作物研究センター
平16・活用 フィプロニルに抵抗性を有するイネドロオイムシの発生とその防除対策

・県内の一部地域でフィプロニルに抵抗性を示すイネドロオイムシの発生が確認された。これらの地域ではフィプロニル剤の防除効果が劣ることから、他の薬剤を使用する。

作物研究センター
平25・情報 アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメの発生量が多い畦畔植生 作物研究センター
平22・情報 アカヒゲホソミドリカスミカメの増殖と加害に及ぼす割れ籾の影響 作物研究センター
平18・情報 稲の穂におけるアカヒゲホソミドリカスミカメ幼虫の発育と割れ籾の影響 作物研究センター
平17・情報 アカヒゲホソミドリカスミカメの各種殺虫剤に対する感受性 作物研究センター
平15・情報 アカヒゲホソミドリカスミカメのスミチオン感受性の低下とスミチオン剤の防除効果 作物研究センター
平14・情報 アカヒゲホソミドリカスミカメの水田内発生消長 作物研究センター
雑草防除
(5)
雑草防除
平23・普及 有機栽培水田で利用する簡易なチェーン除草機の作製方法とその雑草低減効果

・長さ2mの角棒に25mm間隔でチェーンをのれん状に接続し約7kgのチェーン除草機を作製する。これを用いて水稲移植後2~4日目から5~7日間隔で4~5回作業すると、出穂期の雑草残存本数と乾物重が半減する。

基盤研究部
平17・普及 機械除草と耕種的除草法の組み合わせによる、除草剤に頼らない水田雑草管理法

・移植後の米ぬか散布と高精度水田用除草機、深水管理の組み合わせは、除草剤を使用しない雑草管理法として有効である。

作物研究センター
平23・活用 水稲のポット成苗は活着が優れ、雑草との競合に有利なため、有機栽培に適している

・ポット成苗は活着が良く雑草との競合に優れるため、雑草生育を抑制し、雑草害による水稲の減収を低減できる。

佐渡農業技術センター
平14・活用 高精度水田除草機による水田の雑草防除

・高精度水田除草機は、除草1回当り移植作業と同程度の高能率で作業ができる。利用に当たっては、雑草の発生をみながら、移植から10日間隔をめやすに3回除草作業を行う。

基盤研究部
平18・情報 除草剤を使わない水田抑草技術に関する情報 佐渡農業技術センター
収穫・乾燥・調製
(9)
収穫・乾燥・調製
平26・成果  籾すり作業時の稲こうじ病粒の混入軽減対策
・籾すり前の稲こうじ病粒混入量が増えるほど、精玄米量への病粒の混入数が多くなる。ロール式籾すり機(揺動板式)は、インペラ式に比べ精玄米への病粒混入数が少ない。インペラ式籾すり機で稲こうじ病粒を含む籾を処理する場合、必ず籾粗選機を併用する。 
作物研究センター 
平25・活用 高温登熟年におけるコシヒカリの収穫時期の目安
・基部未熟粒は高温条件などにより発生し、成熟期以降も増加する。高温登熟年では刈遅れによる品質低下が大きくなるため、出穂後積算気温800℃頃の粗玄米を調査し、基部未熟粒発生率2%を超える場合は、収穫開始時期を2日程度早め、刈遅れしないようにする。
作物研究センター
平25・活用 稲こうじ病に対する薬剤及び籾粗選機の効果
・稲こうじ病に対する薬剤の1回散布は防除価52~98 の効果があり、塩基性硫酸銅粉剤DLの効果が最も高い。籾粗選機は、粗籾に混入した病粒の約66%を除去できる。
作物研究センター
平16・活用 篩目の拡大による「コシヒカリ」の品質向上効果

・「コシヒカリ」玄米の調製時、篩目を1.85mmから1.9mmに拡大することで、整粒歩合が2~4ポイント向上する。

作物研究センター
平13・活用 乾燥前にできる「コシヒカリ」の食味判定法

・高水分玄米用の検量線を用いた近赤外分光式食味分析計で測定することにより、乾燥前でも精度よく「コシヒカリ」の玄米タンパク質含有率が推定できる。

基盤研究部
平13・活用 タンパク質分析による適正とう精程度の判定方法

・精白米が適正にとう精されているかを判定するには、水可溶タンパク質量を60%プロパノールに可溶タンパク質量で除した比を指標とする。この比が大きい場合には、とう精が不十分と判断し、次搗精における負荷を加減する。

基盤研究部
平11・活用 新潟県産酒造好適米の品質実態と改善方向

・県内産酒造好適米「五百万石」、「一本〆」の品質及び玄米窒素含有率は生産者間のバラツキが大きい。登熟の良い千粒重の重い玄米は、心白率が高く、玄米窒素含有率が低くなる傾向を示し、醸造に適した原料米生産に結びつく。

作物研究センター
平11・活用 春・夏期の米の雪ムロ貯蔵に適した包材・包装条件の設定法

・春・夏期雪ムロ貯蔵で、米の食味を良好に保持するには、Nay型ゼオライトを2.5%練り込んだ80μmポリエチレンに、15μm 厚ナイロンをラミネートした包材で、米を含気包装すればよい。

食品研究センター
平18・情報 コシヒカリにおけるふるい目の変更又は青米除去による基準値以上の玄米タンパク質含有率低減効果 作物研究センター
佐渡農業技術センター
基盤整備及び転作等跡の水稲栽培
(5)
基盤整備及び転作等跡の水稲栽培
平28・成果 低コストな暗渠排水再生整備工法

・経年劣化等により暗渠排水機能が低下しているほ場において、本暗渠の条数減、浅埋設と籾殻補助暗渠を組み合わせた暗渠排水施設に更新することによって、標準設計と同等の排水効果が得られ、さらに施工経費が低減できる。

基盤研究部
平17・活用 大豆あと「コシヒカリ」栽培における倒伏軽減対策

・大豆あと1年目水田の「コシヒカリ」栽培では、幼穂形成期の葉色が濃いと稈長が伸び倒伏し、品質が低下する。倒伏は栽植密度を低くすると軽減される。幼穂形成期の葉色値が34以上36未満の場合、出穂前に倒伏軽減剤処理をすることで、倒伏による品質低下を回避できる。

作物研究センター
平16・活用 大豆跡1年目から「コシヒカリ」を倒さずに栽培できる土壌窒素発現量の目安

・大豆跡水田で移植から最高分げつ期までに発現する窒素量は40℃湛水1週間室内培養で発現する窒素量で推定できる。「コシヒカリ」を倒伏程度4以内に抑えるには40℃培養値4mg以内が目安となる。

作物研究センター
平15・活用 作土深の異なる水田条件に対応した施肥技術

・基盤整備後の切り土・盛り土による地力ムラが問題となる水田に対し、作土が浅い条件では地力代替として緩効性肥料LP100の施用、作土が深い条件では速効性肥料の少量側条施肥で生育が改善できる。

作物研究センター
平20・情報 ほ場整備による乾田化により土壌の保水力が低下し水稲の草型が変化する 基盤研究部
気象災害対策(1) 気象災害対策
平26・成果  メッシュ気象推定値を利用したコシヒカリの稚苗移植晩限マップ

・メッシュ気象推定値とDVR法を用いて水稲の出穂日を推定し、コシヒカリの1kmメッシュ単位の移植晩限マップを作成した。

基盤研究部 
直播栽培
(10)
直播栽培
平28・成果  基肥一発肥料を用いた「ゆきん子舞」の鉄コーティング湛水散播直播栽培

・基肥一発肥料を用いた「ゆきん子舞」の鉄コーティング湛水散播直播栽培で、収量600kg/10a以上を得るためには、施肥量は窒素成分で8~10kg/10a、播種量は乾籾換算で3~4kg/10aとし、苗立数は80~160本/平方メートルを確保する。

作物研究センター
平22・普及 水稲鉄コーティング直播の苗立ち安定化技術

・水稲鉄コーティング直播栽培における苗立ち安定化のためには、積算浸種温度は40℃を目安とし、コーティング量は乾籾重の0.25倍量とする。播種は土壌表面播種とし、播種後の水管理は落水出芽とする。

作物研究センター
平16・普及 水稲乾田直播栽培における除草体系

・乾田直播においては、乾田期1~2剤、湛水後1剤の体系処理により、雑草の発生を効率的に抑えることができる。

作物研究センター
平13・普及 「コシヒカリ」直播の苗立ちを安定させる本田管理法

・直播の播種精度を高め苗立ちを安定させるためには、条播では落水時期は播種前日夕方~当日早朝が適当である。また点播では播種同時の代かき時に田面の適度な硬さにすることが必要である。その目安はゴルフボールを高さ1mで落下させたときに田面から2~3cm埋没する程度である。播種後は落水管理の徹底により安定した苗立ちが確保できる。

基盤研究部
平13・普及 生育指標による「コシヒカリ」条播直播における倒伏防止技術

・「コシヒカリ」の条播直播において、安定した収量、品質を確保するためには苗立数を平方メートル当たり60~80本とする。また、倒伏させないための苗立数別の生育指標を策定した。

作物研究センター
平11・普及 水稲湛水直播における有効積算気温を用いた一発処理除草剤使用適期の判定

・水稲及びノビエの葉齢進展を有効積算気温から推定することにより、一発処理除草剤の使用適期のめやすがえられる。

作物研究センター
平16・活用 「こしいぶき」の散播直播栽培特性

・「こしいぶき」は苗立ち・耐倒伏性など直播適性に優れ、湛水散播直播栽培において移植栽培並みの収量・品質・食味を得ることが可能である。苗立数が少ないと成熟期は遅れる。1平方メートル当たり総籾数が30,000粒を超えると品質が低下する。

作物研究センター
平12・活用 水稲湛水直播に用いるカルパー粉衣種子の保管と出芽促進方法

・カルパー粉衣種子の乾燥程度は出芽に影響し、粉衣後の水分減少を全重量の6%以内に保つことにより10日間程度の保管ができる。また、水分減少を6%以内に保ちつつ、播種日の2日前から25℃で加温することにより出芽が促進される。

基盤研究部
平12・活用 苗立数の変動に対応した水稲「味こだま」湛水散播直播栽培の生育指標

・水稲「味こだま」の湛水散播直播栽培において、平方メートル当たり苗立数25~200本の各段階における生育特性を明らかにし、時期別の生育指標を作成した。この指標を用いることで、さまざまな苗立数に応じた生育管理ができ、直播栽培の安定化が図られる。

作物研究センター
平25・情報 米粉用多収品種の密播疎植栽培及び鉄粉衣散播直播特性 作物研究センター
環境保全型農業、有機農業
(23)
環境保全型農業、有機農業
平28・成果  コシヒカリの初期生育を改善する有機入り肥料の基肥施用時期
・有機入り肥料の施肥を湛水開始日に近づけることで移植時の土壌中のアンモニア窒素含量が多くなり、コシヒカリの初期生育が改善する。また、有機入り一発肥料の場合、施肥が湛水開始日より早すぎると、穂肥分の肥料の溶出が早まり、収量が低下する。 
基盤研究部
平28・成果  低地力水田におけるコシヒカリ生育量確保のための鶏糞施用
・[要約]低地力ほ場で、化学肥料を5割低減するコシヒカリ栽培を行う場合、窒素成分4%程度の鶏糞を50~100kg/10a(有効窒素で1~2kg/10a)基肥に追加することで、目標茎数や目標穂数の確保が容易になる。
作物研究センター
平28・成果  コシヒカリの有機入り肥料栽培における適正な中干し開始時期のめやす
・コシヒカリの有機入り肥料栽培では中干し開始時期を目標穂数比率で6~8割の時期とすることで過剰生育や倒伏を抑制できる。
作物研究センター
平28・成果  コシヒカリの有機質100%肥料による3回目穂肥の施用法
・コシヒカリの有機質100%肥料による3回目穂肥は、高温登熟条件では有機質50%肥料と概ね同程度の品質向上が期待でき、玄米タンパク質含有率は6.5%以下となる。窒素施用量は1kg/10aをめやすとし、葉色を確認して出穂期6~3日前に施用する。
作物研究センター
平28・成果  雑草共存環境におけるコシヒカリ有機栽培に必要な栽植密度
・コシヒカリの有機質100%肥料による3回目穂肥は、高温登熟条件では有機質50%肥料と概ね同程度の品質向上が期待でき、玄米タンパク質含有率は6.5%以下となる。窒素施用量は1kg/10aをめやすとし、葉色を確認して出穂期6~3日前に施用する。
基盤研究部
平26・成果  県内水田土壌の30年間の変化と今後の対策
・県内の水田土壌を5年毎に30年間調査した結果、土壌の酸性化およびケイ酸不足が認められ、多くの地点で土づくり資材の施用が必要である。一方、加里飽和度・有効態リン酸および可給態窒素は上昇傾向である。 
基盤研究部
平26・成果   コシヒカリ栽培で化学肥料を高窒素ペレット肥料で全量代替できる
・密閉縦型発酵装置によって製造された高窒素鶏ふんペレット肥料のみでコシヒカリの有機質肥料栽培が可能であり、収量・品質・食味とも慣行の化学肥料栽培と同程度である。施肥成分量・施用時期については化学肥料と同様に扱うことができる。
作物研究センター
平23・普及 コシヒカリBLにおける有機栽培の手引き

・これから有機栽培に取り組みたいと考えている農家を対象として、コシヒカリBLの有機栽培に必要な基本的な共通技術・考え方について紹介・解説する。

基盤研究部
作物研究センター
佐渡農業技術センター
平23・普及 有機栽培水田で利用する簡易なチェーン除草機の作製方法とその雑草低減効果

・長さ2mの角棒に25mm間隔でチェーンをのれん状に接続し約7kgのチェーン除草機を作製する。これを用いて水稲移植後2-4日目から5-7日間隔で4-5回作業すると、出穂期の雑草残存本数と乾物重が半減する。

基盤研究部
平22・普及 有機化成肥料、有機質肥料を組み合わせた水稲の化学肥料削減技術

・水稲の基肥に市販の有機質由来50%の化成肥料、穂肥にペレット状なたね油かすを組み合わせることで化学肥料の施用量を70%削減できる。また、基肥に発酵鶏ふんを組合せることにより化学肥料の100%削減が可能である。

基盤研究部
平22・普及 水田からの温室効果ガス(メタン)の発生量を削減する水管理技術

・中干し期間を慣行より1週間延長して中干しを強く行うことにより、水稲の生育、収量、品質を低下させることなく、温室効果ガスであるメタンの発生量を慣行の約60%に低減することができる。

基盤研究部
平17・普及 機械除草と耕種的除草法の組み合わせによる、除草剤に頼らない水田雑草管理法

・移植後の米ぬか散布と高精度水田用除草機、深水管理の組み合わせは、除草剤を使用しない雑草管理法として有効である。

作物研究センター
平17・普及 有機物連用による「コシヒカリ」の収量・品質の安定化

・細粒グライ土では稲わら連年施用により水稲の収量が増加する。中粗粒灰色低地土では堆肥連年施用により水稲の収量が増加し、収量・品質も安定する。

基盤研究部
平25・活用 雑草共存環境におけるコシヒカリ有機栽培に必要な基肥窒素施肥量
・コナギなどの地際に繁茂する雑草が優占する水田において、幼穂形成期頃の雑草残草量が100g/平方メートル (乾物重) 程度と見込まれる場合、目標収量480kg/10a に必要な基肥施肥窒素量の目安は市販有機肥料で6kg/10a である。
基盤研究部
佐渡農業技術センター
平23・活用 水稲のポット成苗は活着が優れ、雑草との競合に有利なため、有機栽培に適している

・ポット成苗は活着が良く雑草との競合に優れるため、雑草生育を抑制し、雑草害による水稲の減収を低減できる。

佐渡農業技術センター
平22・活用 有機資材散布による水稲の雑草抑草技術

・コナギ、ホタルイに対してはなたね油かす、ノビエに対しては米ぬか及びなたね油かすを移植翌日に散布することで雑草発生量を抑制することができる。

作物研究センター
平20・活用 なたね油かすは水稲の穂肥に適する有機質肥料である

・水稲の穂肥に使用する有機質肥料にはなたね油かすが適する。なたね油かすを出穂の30日前に施用すると、窒素吸収量及び籾/わら比が上昇して収量が増加する。

基盤研究部
平18・活用 有機物施用と水管理による水稲の後期栄養の確保

・稲わら等の有機物を連年施用することで土壌の保水力が高まり、同じ水管理でも出穂期以降の土壌の窒素発現量や水稲の窒素吸収量が多くなり、後期栄養が確保できる。また、有機物を施用した水田でも土壌を過度に乾燥させると、窒素発現が著しく抑制される。

基盤研究部
平16・活用 要防除水準と各種病害虫防除技術の体系化による「コシヒカリ」減農薬栽培

・新潟県の「コシヒカリ」栽培において、種子消毒剤代替技術と、「いもち病に強いコシヒカリ」、さらに防除のめやすに基づいた病害虫防除要否判断などを組み合わせることで、平年並の病害虫発生量であれば、農薬使用量を大幅に削減することが出来る。

作物研究センター
平15・活用 発酵鶏ふんと菜種油かすを使用したコシヒカリの無化学肥料栽培法

・基肥は発酵鶏ふんを10アール当たり窒素成分で4kg、穂肥は菜種油かすを出穂前25日頃に10アール当たり窒素成分で2.6kgを1回施用すれば本田で化学肥料を使わずに安定した収量・品質を得ることができる。

作物研究センター
平28・参考 コシヒカリの有機50%基肥一発肥料栽培における生育特徴と栽培上の留意点
・コシヒカリの有機50%基肥一発肥料栽培では、最高茎数や穂数は分施体系とほぼ同等となるので、中干しは適期に行う。葉色は出穂期にかけて徐々に低下する。高温登熟が予想される場合には、有機質100%肥料を追肥する。
作物研究センター
平24・情報 鶏ふん焼却灰および木質燃料燃焼灰の水稲育苗肥料としての利用 作物研究センター
畜産研究センター
平18・情報 除草剤を使わない水田抑草技術に関する情報 佐渡農業技術センター
平15・情報 水稲の側条施肥による塩基の溶出抑制および排水への窒素負荷低減効果 基盤研究部
その他
(1)
その他(1)
平22・普及 "もうかる!"水稲育苗ハウスでつくるぶどうのアーチ栽培

・水稲育苗ハウスを利用したぶどう「ピオーネ」のアーチ栽培は開園費用約67,000円/aで植栽後2年目で収穫が始まり4年目で開園費用が回収できる。また、5年目からは約80,000円/aの所得が確保され成園化が可能である。

園芸研究センター

 

◇ 研究成果の表示区分

 区分 該当する研究成果の内容

成果 研究成果情報 

(平成26年度以降)

・本県農林水産業経営や食品産業の生産現場において、直接的な導入効果 が期待される技術または普及指導や企業の生産活動において活用できる情報

普及 普及技術(普及に移す技術)

(平成25年度まで)

・生産現場において、即戦力的に直接利用されうる実用技術。
・現在の行政施策や事業推進に「直接役立つ企画・立案の手法」など。

活用 活用技術(指導参考になる技術)

(平成25年度まで)

・生産現場の指導参考資料として利用されうる有望な素材技術。
・今後の行政施策や事業推進に「参考となる有望な知見」等。

参考 参考情報

(平成26年度以降)

・研究を進める上での基礎的知見等。

情報 研究情報(研究推進に利用される情報)

(平成25年度まで)

・産学官の研究や消費者の暮らしに広く利用されうる科学的な新知見や手法。
・研究を進める上での基礎的成果および普及指導において参考となる情報。

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