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新発田地域振興局では、管内の地域をもっと面白くしようとする様々な方と局長が意見交換をする座談会を始めました。
第5回目は、地元の学生2人、キッチンカーや商品開発で地域を盛り上げるために活動している若者2人、そして新発田市内で事業を営む経営者・起業家3人が局長室で懇談した模様をお届けします。
自己紹介の後、若者たちの疑問や悩みに経営者・起業家が、アドバイスするなどのやりとりが交わされました。
最後に、グループラインでつながることを確認して、なごやかな雰囲気のうちに終了しました。
参加者(写真左より)
●羽賀 周平さん(敬和学園大学・3年)
●新保 典司さん(月岡ブルワリー)
●関川 良平さん(株式会社関川産業 代表取締役)
●小熊 龍太郎さん(イベント企画 BASE CRAFTER)
●平野 伸哉さん(イベント企画 BASE CRAFTER)
●水澤 碧心(あおい)さん(新潟職業能力開発短期大学校・2年)
●伊藤 美波さん(フラワーデザイン OLIOLI FLOWER)
阿部局長(写真右)
新発田市上三光で農福連携に取り組むほか、中心市街地をつなぐ拠点を作りたいと考えている。若い人が新発田に住み続けられるようになると良い。また、粟島では、アマドコロという山野草を使ったアイスなどを開発し、大学の生協等で販売している。まずは粟島を知ってもらうことが大切だと考えている。
多くの人に新発田のメインストリートを訪れてもらいたいという思いから、商店街の街歩きを支援するWebアプリを開発している。先輩が開発したアプリを改良し、アスパラや金魚台輪が立体的に見えるAR(現実世界に仮想の視覚を重複させる)機能などを追加しているところ。
今後は、歩いた距離に比例して消費カロリーを表示させるなど、健康管理に役立つ機能も付け加えたい。
胎内市産の食材を使った料理を提供するキッチンカーを県内各地に出店したり、胎内市の山間部の集落で栽培されたハーブを漬け込んだシロップなどの商品開発を手がけるほか、イベント開催なども行っている。
いずれの事業も胎内市にあるものを使って収益があがる仕組みにしたい。また、こういった取組を他の人が見て、胎内市に移住することにつながってくればよいと考えている。
金物を扱う店や建築・水道工事業などを経営している。まちなかの活性化や商店街の空き店舗活用などを進めるため、NEOHATT(ネオハット)というまちづくり会社を立ち上げた。子どもたちに楽しい思い出を作ってもらいたくて、「サマーフェスティバル」を始めた。一度外に出てもそうした子どもたちが将来地元に戻ってくることを期待している。
実家は新発田市郊外で酒販売店を営んでおり、その隣に簡易郵便局を立ち上げ、しばらく局長をしていた。その後、「寺びらき」(お寺を開放するなどして賑わいを創出するイベント)で知り合った会社経営者とともに、月岡にブルワリーを立ち上げた。その際、さまざまな企業から支援を得て資金を調達した。クラウドファンディングも行ったが、目的はこんなことをやっているぞというPR。なので、手数料以外8割がたを拠出者に還元した。
1年前に関川さんと出会い、空き店舗を紹介してもらって、ドライフラワーを使ったフラワーアレンジメント店を開業した。カーヴドッチ(結婚式場を併設するワイナリー)でブライダル装飾も手掛けている。お客さんからは、小物販売などやりたいことをどうしたら実現できるか、よく相談を受ける。新発田には熱意を持った若い人が多いと思う。式場はなくても、新発田そのものを舞台としてウエディングをコーディネートしてみたい。
Q 将来的に起業を考えているが、大切なことは何か。
A まずは売り上げをきちんと確保することが一番重要、販売にあたって値引きありきの”新発田価格”はよくない。そして、最初のうちは個人事業主でよいと思う。無理に会社を立ち上げる必要はない。
Q 商品開発にあたって心がけたことは何か。
A 自分が欲しいものをつくるのではなく、きちんとマーケティングをして売れるものをつくること。期間限定で提供するやり方も有用だ。また、場所も大切で、ブルワリーを立ち上げる際、当初は新発田駅前も検討したが周遊人口は5万人、一方月岡温泉は50万人を数えることから月岡で立ち上げた。
A どんな人に買ってもらいたいのか、ターゲットをはっきりさせることが重要だ。そこを明確にしたうえで価格設定を考えること。商工会議所では、そうしたこともいろいろ教えてくれる。
A われわれは地元産にこだわっている。キッチンカーで販売するおにぎりの素材は胎内市産。地元の食材を発信していきたいという思いからだ。山間部の米など地のものはお客さんの食いつきがよい。
Q お客さんが来てくれる店、ブランドをどうやって築いていけばよいか。
A 私の場合、まずインスタで世界観を作って発信している。100人に1人でよいから価値を認めてくれる人、これだったらいくら出してもいいという人に買ってもらいたい。また、商品の幅を広げすぎないことも大切だ。
Q 新発田市の郊外で空き家を借りて、拠点を作っていきたいと考えている。古いので改装したいがなかなか大変だ。
A DIY(自分自身)で少しずつやっていく。または、改装のプロを仲間に引き込んでやる方法もある。
A 改装の過程をYouTube動画で発信して、支援を得る方法もある。
A 相談できるネットワークがあるとよいでは。
A NEOHATTには10件ほど空き店舗の照会が寄せられている。若い人もいるが、総菜屋をやりたいという60歳過ぎの方もいる。
実例として、新発田商業高校の生徒がお店をやりたいと相談にきて、商店街の空き店舗を紹介した。「ふくら」というパンや総菜などを扱う店を立ち上げた。また、新潟職業能力開発短期大学校からは、空き店舗をDIYしたいといってきた学生もいる。
Q 胎内市の観光担当課と一緒にフリーぺーパーをつくっている。胎内市だけだとコンテンツが少ないので、今年から関川村や新発田市にも頒布・取材先を広げていきたいと考えている。他の市町村と連携することが必要だと思っているが。
A みんなでアイデアを出し合ったり、意見交換する場としてグループラインでつながって、いつでも相談できるようにしましょう。
新発田市まちづくり法人 一般社団法人NEOHATT<外部リンク>
月岡ブルワリー<外部リンク>
OLIOLI FLOWRE<外部リンク>
BASE CRAFTER<外部リンク>
敬和学園大学<外部リンク>
新潟職業能力開発短期大学校<外部リンク>
【座談会を終えて局長つぶやき】
地域活性化を想いつつも別々に活動している人達を関連づけて新発田地域を「振るわせる」ことができないかとお集まりいただいたところ、若い人がやりたいことで稼いで暮らしたいと考えた時に、地元商工界の幹部が繋いでくれそうな人脈、若手の起業実践者らが持つ商品の企画製造や売上げ確保などのノウハウが、次々と飛び交って溢れ出る宝石箱のような座談会になりました。テーマ次第で臨機に開催する"仕組み"にしたいと思います。