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特許技術について取材を受けました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0409493 更新日:2021年7月20日更新

 アグリ・フーズバイオ研究部では、様々な品目についてバイオテクノロジー技術を駆使した研究開発を行っています。
 このうち、主に稲の研究を担当しているチームがテレビ局の取材を受けました。
 この様子は、新潟県内で令和3年7月1日に放送されました。

研究の背景を説明する図です。

 米の品質に影響する大きな要因のひとつに「白未熟粒」があります。
 近年、多発する出穂後の異常高温により米粒が白濁する「白未熟粒」の発生が著しく、一等米比率にも大きく影響することから対策が喫緊の課題となっています。

特許技術の説明図です。

 アグリ・フーズバイオ研究部では、この「白未熟粒」発生程度を早期に診断、予測する技術を開発しました。
 稲が出穂し、「咲いてから早い段階の花」から遺伝子を抽出、分析することで、収穫時の品質をいち早く予測するものです。
 「白未熟粒」の発生による品質低下が予想される場合は、「水管理」や早めに収穫するなど品質低下を軽減するための対応を判断できます。
 この診断技術は現在(令和3年7月19日時点)特許出願中です。

特許技術の抽出実験操作の様子です。 今回、この診断技術を開発し、さらに実用化に向けて研究を行っている白矢主任研究員らのチームがテレビ局の取材を受けました。
 暑い夏に対処する新たな対応技術のひとつとして着目していただきました。
 令和3年6月24日に撮影され、実験室で遺伝子の抽出操作、分析操作などが撮影されました。

特許技術の分析操作の様子です。 分析操作では、いわゆるPCR検査(遺伝子を増幅して検出する手法)による解析を行います。
 「白未熟粒」の発生と関係がある遺伝子が、将来コメになる元の部分の花でどのように動いているか、を調べることにより品質を予測します。

特許技術に関して研究員が取材質問に答える様子です。 この日はインタビューも収録され、白矢主任研究員は「農業者に使ってもらえるよう、簡便で精度のよい技術にするために、企業や大学と連携しながら開発を進めたい」と話していました。

 また、撮影の合間にはこの特許技術に関する質問について回答しました。
 ニュース番組の中での放送となるため、一般の視聴者に伝えるにはどのような言葉で表現したらよいかについて、取材者と意見を交わしました。
 放送を見ていただいた生産者や一般県民の方に上手く伝わったでしょうか。
 

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