冬季(11月~翌年3月)、感染症胃腸炎の流行に伴い、このウイルスによる食中毒が発生しやすくなります。
新潟県ではこの時季、ノロウイルスによる感染症胃腸炎や食中毒に関する情報を提供しています。
「ノロウイルスによる感染症胃腸炎・食中毒情報」はこちら
特徴
- ヒトの腸管の生きた細胞内で増殖します。食品中では増殖しません。
- わずか100個程度のウイルスを摂取しただけで発症することがあります。
- 食品からだけでなく、ヒトからヒト、環境からヒトへ感染することもあります。
- 85~90℃90秒間以上の加熱で失活化できます。
- 次亜塩素酸ナトリウム(200ppm以上)による消毒が有効です。

出典:東京都健康安全研究センターホームページ(https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/emi/noro/)
症状
- 吐き気、おう吐、腹痛、下痢、発熱等です。(症状がない場合や、軽い風邪のような症状の場合もあり)
- 潜伏は1日~2日です。通常2、3日で回復します。
- 症状が治まっても、1週間程度(長いときは1か月)ウイルスの排出は続くので食品の取り扱い等に注意する必要があります。
原因となりやすい食品
ノロウイルスに汚染された食品や井戸水等。(感染者の手指等を介して食品を汚染します。)
- 一部の貝類は、海水中のプランクトンをエサとして取り込むと同時に、ノロウイルスを内臓に蓄積することがあります。特に、内臓ごと食べる二枚貝は注意が必要です。
予防のポイント
- 下痢や風邪に似た症状があるときは、調理に従事しない。
- 作業前後や作業中、用便後によく手を洗浄・消毒する。
- 家族に下痢、嘔吐等の症状がいる場合は、自身が感染しないように注意する。
- 吐しゃ物・下痢便は、感染の原因になりやすいため、ペーパータオル等で静かに除去し、汚れた床等は1,000ppm以上の塩素系薬剤で消毒する。処理した後は手指をよく洗浄・消毒する。[下記、おう吐物の処理方法を参考にしてください。]
- 二枚貝は十分な加熱処理(85~90℃で90秒間以上)を行う。
- 飲料水(井戸水・貯水槽)の管理を徹底する。
おう吐物の処理手順

※使用済みペットボトルを利用される際は、ペットボトル表面に、
「消毒液」等と、大きな文字で表示する等して、誤飲防止に努めてください。
具体的な処理の手順は、東京都が作成した動画などでもご覧いただけます。