消費者の皆様へ
肉類を食べるときは、十分(中心部が75℃・1分間以上)に火を通しましょう。
- 生肉を食べるのは避けましょう。
- 焼肉をするときは、専用のトングを使うか、「肉を焼く箸」と「食べる箸」を別にしましょう。
- サラダや調理済み食品は、生肉や生肉からしみ出した液(ドリップ)と接触しないようにしましょう。
- 肉類の調理に使用した包丁やまな板などの器具類は、使った都度よく洗浄した後に消毒しましょう。
- 生肉を触った後は、手指をよく洗浄した後に消毒することを徹底しましょう。
営業者の皆様へ
消費者の皆様への注意の他、次の点に気を付けてください。
- お客様自身が肉を焼く場合は、必ず「肉を焼く箸」と「食べる箸」を別に用意し、使い分けを勧めましょう。
- 牛レバーを生食用として提供することは、法律で禁止されています。
-
牛レバーを生食するのは、やめましょう(「レバ刺し」等)(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>
特徴
O157や、O26、O111などの血清型があります。
- 毒力の強いベロ毒素(※1)を産生します。
- 家畜等の腸管内に生息します。
- 加熱や消毒処理に弱いです。
- 少量の菌数で感染、発症することがあります。
- 本菌による感染症は、溶血性尿毒症症候群(※2)などの合併症を引き起こすことがあります。
- ※1 ベロ毒素(VT)とは、腸管出血性大腸菌等が産生する毒素で、赤痢菌の産生する志賀毒素と同じ1型(VT1)と、それと異なる構造を持つ2型(VT2)及びこれらの亜型があります。
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- ※2 溶血性尿毒症症侯群(Hemolytic Uremic Syndrome:HUS)とは、様々な原因によって生じる血栓性微小血管炎(血栓性血小板減少性血管炎)による急性腎不全であり、(1)破砕状赤血球を伴った貧血、(2)血小板減少、(3)腎機能障害を特徴とします。
- HUSの初期には、顔色不良、乏尿、浮腫、意識障害などの症状が見られます。

出典:内閣府ホームページ(https://www.fsc.go.jp/sozaishyuu/shokuchuudoku_kenbikyou.html)
症状
- 本菌の感染では、頻回の水様便を呈します。さらに、激しい腹痛を伴い、著しい血便となることがあります。
- まれに、溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症などの重症合併症を発症することがあります。
- 多くの場合、3~8日の潜伏期間があります。
過去の原因食品
食肉を生や加熱不足で食べた場合(熱不十分の焼肉など)
- 井戸水
- 二次汚染(※3)を受けた食品
- 野菜(生野菜や漬物など加熱せずに食べるもの)
- ※3 二次汚染とは、菌が付着したまな板等の調理器具を介して、別の食品(食材)を汚染することなどを言います。
予防のポイント
- 加熱する食品は中心部まで十分に加熱する(75℃、1分間以上)。
- 消毒済みの衛生的な調理器具を使用する。
- 調理前、生肉を扱った後等にしっかり手を洗う。(泡を立てて、しっかり流す手洗いをしましょう)
国内の発生状況
- 初夏~初秋は腸管出血性大腸菌多発期ですが、年間を通じて発生するため、注意が必要です。
- 平成23年に、焼き肉チェーン店で腸管出血性大腸菌食中毒が発生し、5名の方が亡くなられ、重症者も多数報告されました。
- 平成24年に、白菜の浅漬を原因とする腸管出血性大腸菌食中毒が発生し、8名の方が亡くなられました。
- 平成26年に、冷やしキュウリを原因とする腸管出血性大腸菌食中毒が発生し、患者数は500名以上にのぼりました。
- 平成29年8月に、関東を中心に腸管出血性大腸菌による食中毒が複数発生し、1名の方が亡くなられました。
県内の発生状況
啓発資料
腸管出血性大腸菌の感染を防ぐために(県民のみなさまへ) [PDFファイル/415KB]

腸管出血性大腸菌による食中毒についてさらに詳しい情報は、腸管出血性大腸菌Q&A(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>をご覧ください。
<外部リンク>
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