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坂戸山の麓、銭淵公園内にある直江兼続公伝世館を紹介します。
南魚沼市は直江兼続生誕の地です。
NHK大河ドラマ「天地人」放映がきっかけとなり、坂戸城跡に近い銭淵公園内に伝世館はオープンしました。
内観
この建物は、南魚沼市内の築200年以上前の古民家を移築したものです。そのせいか館内はとても懐かしく居心地のよい雰囲気です。
※館内は、一般入館者は撮影不可ですが、特別に許可を得て撮影させていただきました。
坂戸城ジオラマ
入館すると目の前に、関東への備えとして築かれた、不落の名城「坂戸城」周辺のジオラマがお出迎えしてくれます。
ジオラマを上から眺めると、なるほど、山が城壁、川が堀の役目をしていたことが一目で理解できます。
そして上杉謙信の養子となるため景勝が春日山城へ入る際、上田長尾家家臣より選ばれた「上田五十騎」の甲冑を再現したレプリカや、槍、古文書などが展示されています。
直江状(復書)
直江兼続といえば「直江状」。
家康側から「謀叛の噂が流れている」として早期の上洛を勧める手紙が上杉景勝側に届き、その返事として上洛を拒絶する手紙を兼続が書いたと言われています。また、これに激怒し、関ヶ原の戦いの引き金になる会津征伐を家康に決意させたとも言われています。
直江状の現物は残存せず、その内容は定かではありません。しかし兼続の断固たる気骨と不屈の精神が称賛されたからこそ、後に多く複書され、広く世に知られる事となったのではないでしょうか。
兼続といえば「愛」の前立てでも有名ですが、この「愛」は、「愛宕権現」または「愛染明王」からきているとの説があります。
どちらも当時の武将には軍神として人気があったと言います。
尊敬する上杉謙信が「毘沙門天」を崇拝し、「毘」の文字を掲げていた事からもうかがい知る事ができます。
また、地蔵菩薩が甲冑姿で馬に乗った「愛宕権現」、頭に獅子を、3つの目と六本の手に弓矢と蓮、五鈷杵等の法具を手にしている「愛染明王」、そのお姿から兼続の思いを自分なりに想像してみるのもおもしろいですね。
長尾房長と坂戸城
2011年に坂戸城が築城されて500年を迎え、築城500年を記念して作られたデジタル紙芝居が館内で上映されています。
内容はフィクションながら坂戸城の築城の様子や、現在も行われている伝統行事につながるリアルな物語で、つい引き込まれてしまいます。(上映時間17分)
伝世館に来たら、ぜひ銭淵公園や、坂戸城跡を散策してみてください。
四季折々の花に癒やされますよ!特にカタクリと桜の季節はおすすめです。
他にも、景勝と兼続が幼少の頃に学んだお寺、雲洞庵に足をのばしてみてはいかがでしょうか。
●所在地 : 南魚沼市坂戸393-2
●アクセス: 関越自動車道六日町ICから車で約10分
JR上越線六日町駅から徒歩で約25分
●開館時間:午前10時00分~午後4時00分
●定休日 : 毎週木曜日(4月の第5週、7月の第3週、8月の第3週は開館)
12月から3月までは休館
●入館料 : 大人300円(20名以上の団体は250円)
小人150円(20名以上の団体は100円)
小学生未満無料
障がい者手帳をお持ちの方は50円引き
●駐車場 : 20台
地図で南魚沼の美術館・博物館を表示<外部リンク>
直江兼続公伝世館 電話025-772-2687
南魚沼市商工観光課 電話025-773-6665
【補足事項】
本ページは新潟県南魚沼地域振興局企画振興部が作成しています。
掲載内容については正確を期すよう努めていますが、情報が不足する点もあります。
ご利用の詳細及び最新情報につきましては直接、施設管理者(上記問い合わせ先)へお問い合わせ願います。
更新履歴
掲載日:2014年12月3日
最終更新日:2021年3月1日