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警察職員先輩メッセージ
科学捜査研究所・物理
現在の仕事を一言でいうと?
犯罪捜査に関連する工学・物理学を応用した鑑定及びその研究です。
詳しい仕事の内容は?
私の所属する物理科では、火災、銃器、画像、交通事故など、幅広い分野の鑑定を担当しています。私はその中で、主に防犯カメラ画像の鮮明化、車両ナンバー解析などの画像鑑定と、交通事故の速度鑑定を担当しています。
この職種を志望した動機を教えてください。
大学・大学院で電子工学を専攻し、電力等のインフラ関係か電気系公務員の仕事に就きたいと考えていました。
卒業する年に偶然、科捜研の電気職の募集があることを知り、仕事内容も興味深かったため、志望することにしました。
今までで嬉しかったことは?
画像鑑定は、本県では未開拓の新しい分野でしたが、自分から挑戦して努力を重ねた結果、様々な事件の解決に貢献することができました。自分の知識が世の中のためになったと感じ、嬉しく思いました。
この職種の面白さ、魅力を教えてください。
物理科が担当する鑑定は、扱う資料の性質上、教科書通りに問題が解けないことも多いです。だからこそ、自分で実験や検証を行って解決方法を見つけ、良い結果を導き出すことができた時は、達成感が得られます。
仕事をする上での苦労や難しい点を教えてください。
物理科は人数が少ない上に専門も細分化されているので、「自分の代わり」がいません。それだけ頼りにされる面はありますが、仕事は時間を意識して進める必要があります。
職場の雰囲気を教えてください。
普段、研究室で仕事をする時は、黙々と鑑定作業をしていることが多いですが、現場鑑定の時には、外に出ることもあり、警察官と連携しながら作業にあたります。
これからの夢や目標は何ですか?
日々鑑定をしていると、「もっと精度を上げるにはどんな方法があるか」など、多くの疑問が浮かんできます。このような疑問を基に実験や研究に取り組み、鑑定技術の発展にも貢献できる鑑定人になりたいと思っています。
就職活動中の学生さんにメッセージをお願いします。
思っていた以上に「科学鑑定」という仕事は奥が深く、面白いです。皆さんもドラマ「ガリレオ」のように、科学技術を駆使して事件を解決してみませんか?熱意を持った方と一緒に働けることを楽しみにしています。