特徴
- 環境に広く分布しています。また、人の鼻、咽頭、腸管、化膿傷等に分布しており、くしゃみや手指を介して食品を汚染することがあります。
- この菌は食品中で増殖する際、エンテロトキシンという毒素を産生します。この毒素は、熱に強く、通常の調理では分解されません。

出典(内閣府ホームページ:https://www.fsc.go.jp/sozaishyuu/shokuchuudoku_kenbikyou.html)
症状
- 吐き気、嘔吐、腹痛、下痢
- 潜伏期間は1~5時間(平均約3時間)
- 1日~3日で回復
原因となりやすい食品

- おにぎり、弁当等が多い。
- 食品取扱者が保菌している黄色ブドウ球菌が食品を汚染し、増殖して食中毒を起こすことが多い。
予防のポイント
調理済み食品に触れる前は、手指を洗浄消毒する。手指に化膿傷があるときは、直接食品に触れない。必要に応じて清潔な使い捨て手袋を着用する。(菌をつけないため)
- マスクや帽子を着用する。(咳やくしゃみ等からの汚染を防止するため)
- 調理済み食品は、室温に長時間放置しない。(菌をふやさないため)
- 食べる直前に加熱するだけでは、予防できない。(生成された毒素は通常の加熱調理では分解されないため)
県内の発生状況