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「忘れるな拉致 県民集会」を開催しました(令和6年11月16日)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0733390 更新日:2025年1月21日更新

 北朝鮮に拉致された横田めぐみさんをはじめとする拉致被害者等の早期帰国を願い、令和6年11月16日(土曜日)に、新潟日報社、新潟市とともに「忘れるな拉致 県民集会」を新潟市民芸術文化会館(りゅーとぴあ)で開催しました。約730人の方々からご参加いただき、多くの皆様と拉致問題解決に向けた思いを一つにすることができました。

 全体

 

主催者挨拶(花角英世知事)

 5人の拉致被害者の方々が帰国されてから22年が経ち、残念ながら、この間、目に見える具体的な進展はありません。本当に時間がありません。政府には、米国をはじめ国際社会と連携して、何としても取り戻すという強い意志を持って、全力を挙げて、全ての拉致被害者の早期帰国に向けて、北朝鮮との交渉を進めてもらいたい強く思います。
 県としましても、市町村長の会や支援団体等関係者の皆様と連携しながら、多くの皆様が拉致問題に関心を持ち続け、声を上げ続けていただけるようにしっかり啓発活動に取り組んでまいりますので、皆様からの引き続きのご協力をお願いいたします。

 知事

 

来賓挨拶(辻󠄀清人内閣府副大臣)

 2002年に5名の拉致被害者の方々が帰国して以来、一人の帰国も実現しておらず、誠に申し訳なく思っております。先程、横田めぐみさんの拉致現場を視察しました。ごく普通の住宅地で拉致という我が国の主権及び国民の生命と安全に関わる重大な事案が発生しいたことへの理不尽さを痛感しました。そして一刻も早く拉致問題を解決しなければならないという思いを一層強くしたところです。
 拉致問題は時間的制約のある、ひとときもゆるがせにできない人道問題であり、国家主権の侵害であり、政権の最重要課題であります。認定の有無に関わらず、全ての拉致被害者の1日も早い帰国を実現すべく、全力で取り組んでまいります。

 辻

 

ご家族の訴え

横田早紀江さん(ビデオメッセージ、オンラインでの出演)

 影のように消えてしまって、どこにも姿がなくて、20年もの間、捜し回って、やっと北朝鮮に連れて行かれたという恐ろしい事件に巻き込まれていたことが分かりました。元気なのかどうかも未だに分かりませんが、元気に耐えていると信じて今日まで頑張っております。新潟でもたくさんの方々が、いつも私たちを励ましてくださって本当に感謝しております。一刻も早く帰国ができて皆様と喜びの再会をしてほしい。そして、「めぐみちゃんに会うまでは絶対死ねないよね」と言いながら、齢を重ねております。
 47年間、政治家は「国民と国家のために頑張ります」と言ってきて、私たちは一生懸命応援してきたのに、誰もしていないことは本当に考えられないし、悲しいことです。なんとか解決してほしいと思っています。
 (めぐみさんへ)とにかく元気で食べられる時はきちっと食べて、健康に気をつけてほしいです。日本が助けてくれる。世界の人たちも見守っていますから、帰ってくるまで本当に元気で生きていてくださいと言葉をかけたい。それだけを毎日みんなでお祈りしてます。

 さきえ

 

横田拓也さん

 大切な姉が拉致された新潟の思い出は正直苦しいものがありますが、、毎年この集会に来て聞いていただいている皆様の思いや気迫、覇気というものは、どこの集会や講演会にもまして強いものを感じ、自分たちの問題だという気持ちで一緒にこの時間を過ごしていることは心強く感謝の気持ちでいっぱいです。
 今60歳になっためぐみの姿を思い浮かべてみなさいと言われてもそれは到底できません。13歳の頃のめぐみちゃんの顔しか思い出せません。そんな右も左も分からない女の子がこの主権国から拉致されたということは私たちが許していいわけがありません。
 日本政府は米朝両政府が交渉局面に入ったときに、アメリカ大統領から日本人拉致問題解決について根回しを行ってほしいと思います。また、この問題は譲らないんだ、諦めないんだということを、総理大臣が自らの言葉で、熱量を持って金委員長に突き付けてほしいと思います。
 母の夢は大きなことではありません。青い空で草原の下でめぐみと2人で寝そべって「やっと自由になれたね」と声をかけあう、本当にささやかな夢なんです。何とか叶えさせてあげたい。そのために私は、弟の一人として、「家族会」の代表として絶対に諦めません。負けません。声を上げ続けます。
 この拉致問題は、横田家の問題、「家族会」のつらい話という目線ではなく、自分たちの問題だと感じて、一緒に闘っていただきたいと思っています。

 拓也さん

 

横田哲也さん

姉が拉致されて47年が経過しましたが、なぜこれほどまでに時間がかかるのでしょうか。北朝鮮に解決する意思がないということかもしれませんが、一方で、日本側にも不足・落ち度がないかを考えます。圧力を含めた日本側の交渉力が弱いのではないか。日本の本気度が足りないということかもしれません。どうすれば前進させることができるのかを日本政府は一つ一つ検証し、前に進めていただきたいと考えております。与党野党関係なく一致団結して一刻も早く拉致問題を解決してほしいと思っています。
 トランプ米国大統領の就任後、何らかの動き、進展がもたらされればという期待を抱きつつ、一番肝心なのは、日本が主体的にどう動くかが問われます。国連や米国に協力をお願いすることも大事ですが、私たちが何をするんだという気概がない限り解決しません。
 私たち「家族会」は、親世代の家族が存命のうちに全拉致被害者の一括帰国が実現するのであれば、我が国が人道支援を行うことに反対しないと申し上げています。親世代に不幸が起こった後に解決しても日本国民は誰も喜びませんということです。私たちだけでは実現することが難しいかもしれませんが、皆様の力があれば解決できるかもしれません。

  哲也さん

 

曽我ひとみさん

 今年めぐみさんは還暦を迎えました。私の心の中には、小さくてえくぼのかわいい女の子という姿しか記憶にありません。こんなにも長い間ご家族と会えないでいることに、考えても理解ができません。北朝鮮の招待所にいるとき2人で映画「遊園地の1日」を見ていました。映画を見ながら同じタイミングで大声を出して笑ったのです。今度は、日本に帰ってきて、映画やテレビを見て大声で一緒に笑えたらと心から思っています。
 私の母(ミヨシさん)について、私が看護学校の寮にいたとき、母が塩むすびを作って寮まで届けててくれました。花や人形よりも母が一生懸命作ってくれた塩むすびがとても嬉しくて、泣きながら頬張りました。今度は私が母に塩むすびを作って食べさせてあげたいと思っています。それができるのは母が日本に帰ってきてからです。母にたくさんのことをしてあげたいと思っています。皆様のお気持ちが被害者に伝わって、愛する家族の元に1日も早く帰国できる日が来てくれることをいつも心から願っています。

 曽我

 

大澤昭一さん

 私の弟の大澤孝司が失踪してから50年が経ってしまいました。孝司は今78歳で、私は88歳で、残された時間はありません。弟は拉致であると確信しており、政府に認定を求めて運動を行ってきました。旧民主党政権時に拉致担当相は離任後に弟の生存情報があったと述べています。これだけの状況証拠を出しても政府は「確たる証拠がない」と言っています。
 政府は「認定の有無に関わらず、全ての被害者を救う」とは言ってくれていますが、そこに弟は含まれているのかさえ分かりません。国の発言は曖昧です。1人からでも2人からでも救出してください。国民は成果を待っています。孝司と再会させてください。

 大澤

 

中村クニさん

 娘(三奈子)は、1998年4月、予備校に行く途中にいなくなりました。その後、娘がパスポートを取得して韓国に行ったことが分かりました。私は何度も韓国に行って、韓国の警察や大使館などにお世話になりながら韓国のあちこちを探しましたが、情報がない中、当時18歳の娘は今年45歳になりました。
 本当にこんな近いところにいるのに、日本だけでなく世界からたくさんの拉致被害者の人たちがいるのに、どうして日本に帰ってこれないのか、本当に不思議に思うぐらい残念でなりません。
 毎年、娘の誕生日にプレゼントと手紙を用意していますが、プレゼントも開けられないまま、リボンだけが色褪せていきます。
 どうか皆様、お家に帰ってからも、このお話しを家族の皆さんに伝えていただいて、一刻も早くこの拉致問題が解決しますように、ご協力をお願いいたします。

 クニ

 

署名提出

 曽我ひとみさん、大澤昭一さん、中村クニさん並びに救う会新潟の髙橋正会長から、横田拓也さん・哲也さん立ち合いの下、辻󠄀󠄀内閣府副大臣に、拉致問題の早期解決を訴える署名(33,450筆)を提出しました。
 北朝鮮による拉致問題に関する新潟県市町村長の会の皆様からも署名活動にご協力をいただき、多くの署名を提出することができました。

 署名

 

新潟医療福祉大学ダンス部の演舞

 新潟医療福祉大学ダンス部による、拉致問題をテーマとした創作ダンス「今、この祈りに終止符を」が披露されました。  

 拉致問題に対して、自分たちに何ができるのかと考え、解決を願う思い伝えたいと創作された作品。熱のこもった演舞に来場者の皆さんから大きな拍手が送られました。

ダンス

 

講演、署名活動、写真パネル展​

 当日は「拉致問題をどう動かすか」と題して、東京国際大学の伊豆見元特命教授の講演も行われました。また、会場ロビーにおいては、「救う会新潟」による署名活動や写真パネルの展示も行われました。
 拉致被害者を必ず取り戻すという皆さまの熱い思いが北朝鮮に届き、一刻も早く拉致被害者の皆さんが帰国する日を迎えることができるよう関係者一同願っています。

   いずみ    署名

        伊豆見特命教授の講演                署名活動の様子

 

 

これまでに開催した県民集会の結果

 これまでに開催した県民集会の結果は、以下のリンク先からご覧ください。
 「忘れるな拉致 県民集会」を開催しました(令和5年11月11日)
 「忘れるな拉致 県民集会」を開催しました(令和4年11月12日)
 「忘れるな拉致 県民集会」を開催しました(令和3年11月14日)
 「忘れるな拉致 県民集会」を開催しました(令和2年11月15日)
 「忘れるな拉致 県民集会」を開催しました(令和元年11月16日)
 「忘れるな拉致 県民集会」を開催しました(平成30年11月17日)

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