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三条市東裏館地内の事業場跡地で、土地所有者が実施した土壌調査の結果、六価クロム、シアン、ふっ素、ほう素及び鉛が基準値を超えて検出された旨、本日、三条地域振興局(環境センター)に報告がありました。
調査結果の概要及び県の対応は次のとおりです。
1 概要
(1) 調査地点:三条市東裏館地内の事業場跡地
(2) 試料採取日:令和4年11月3日
(3) 基準超過状況
○ 土壌溶出量
有害物質の種類 | 調査結果 | 基準値 |
六価クロム化合物 | 0.07~20 mg/L | 0.05 mg/L以下 |
シアン化合物 | 0.1 mg/L |
検出されないこと (下限値0.1 mg/L) |
ふっ素及びその化合物 | 1.4~1.5 mg/L | 0.8 mg/L以下 |
ほう素及びその化合物 | 1.9 mg/L | 1 mg/L以下 |
鉛及びその化合物 | 基準超過なし | 0.01 mg/L以下 |
○ 土壌含有量
有害物質の種類 | 調査結果 | 基準値 |
六価クロム化合物 | 270 mg/kg | 250 mg/kg以下 |
シアン化合物 | 基準超過なし |
50 mg/kg 以下 (遊離シアンとして) |
ふっ素及びその化合物 | 基準超過なし | 4,000 mg/kg 以下 |
ほう素及びその化合物 | 基準超過なし | 4,000 mg/kg 以下 |
鉛及びその化合物 | 580~2,700 mg/kg | 150 mg/kg 以下 |
2 県の対応
・汚染が確認された範囲については、土壌の飛散防止、立ち入り禁止の措置がとられていることを確認しました。
・土壌溶出量基準を超過していたことから、地下水への影響を確認するため、周辺の地下水調査を実施します。調査は土壌汚染のあった周辺の井戸の設置状況を確認の上、行います。
・周辺に水道水源、営業用井戸、飲用井戸及び農業用井戸がないことを確認済みです。
(参考1)基準超過した物質の健康への影響等
1 六価クロム化合物
(1)健康への影響
胃腸障害、皮膚炎を引き起こすといわれている。また、発ガン性のある物質といわれている。
(2)用途
クロム合金、クロムメッキ等に使用。
2 シアン化合物
(1)健康への影響
中枢神経阻害、酵素活性阻害、呼吸阻害を及ぼすといわれている。
(2)用途
有機化学合成等に使用。
3 ふっ素及びその化合物
(1)健康への影響
高濃度のふっ素を含む水の摂取によって斑状歯が発生するほか、ふっ素沈着症が生じる。
(2)用途
金属の研磨やステンレスの洗浄等に使用。
4 ほう素及びその化合物
(1)健康への影響
胃腸障害、皮膚紅疹を引き起こすといわれている。
(2)用途
ガラス製造、木、皮の防腐剤、防火剤等に使用。
5 鉛及びその化合物
(1)健康への影響
疲労、頭痛、関節痛、胃腸障害、中枢神経障害、末梢神経障害を及ぼすといわれている。
(2)用途
鉛蓄電池、ハンダ、合金原料、電線被覆、顔料、銃弾、プラスチック安定化剤等に使用。
(参考2)基準について
○ 土壌溶出量基準
土壌に含まれる有害物質が地下水に溶け出して、その有害物質を含んだ地下水を口にすることによるリスクの観点で設定される基準。
○ 土壌含有量基準
土壌に含まれる有害物質を口や肌などから直接摂取することによるリスクの観点で設定される基準。
本件についてのお問い合わせ先
環境対策課環境保全係 〔担当〕秋山
(直通)025-280-5154(内線)2712
【報道資料】三条市東裏館地内における六価クロム等による土壌汚染について [PDFファイル/92KB]
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