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魚沼圏域(3市2町)では、平成25年3月から新潟県地域保健医療計画において「HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)8%以上の患者数の減少」を重点取組の一つに掲げて、医療関係者が「プロジェクト8(エイト)」と呼ばれる糖尿病対策を推進しています。
令和5年度も、この取組の内容について学ぶ「プロジェクト8のつどい」を開催しました。
(主催:魚沼地域振興局健康福祉部、魚沼地域糖尿病対策推進会議、共催:魚沼市、魚沼市立小出病院、一般社団法人魚沼ものづくり振興協議会、協力:明治安田生命保険相互会社長岡支社、上越ヤクルト販売株式会社)
日時 令和6年3月23日(土曜日)午前9時から12時
会場 魚沼市立小出病院講堂
内容 講話、健康チェック体験、気軽に!相談time、糖尿病予防に役立つ情報展示物、参加者にヤクルト蕃爽麗茶進呈
●「魚沼市の健康通信簿(健診結果より)」魚沼市役所 保健師 髙橋りお氏
魚沼市の国民健康保険加入者の医療費分析や健診受診状況について紹介いただき、健診を受けていない人は受けている人に比べて約4.6倍の医療費がかかっている驚きの事実が分かりました。
●「大河ドラマ「光る君へ」の見方も変わる?!~藤原道長に学ぶ糖尿病予防~」魚沼市立小出病院 医師 布施千尋氏
平安時代や古代エジプトなどはるか昔からある糖尿病について、インスリンが働かないのはどういうことか、治療の昔と今、糖が多いと何が悪いのか、どうして合併症を心配するのか等分かりやすくお話しいただきました。HbA1cは将来の健康への影響を予測する最も信頼できる指標であり、「全ての糖尿病患者さんのHbA1cを8%以下」にコントロールすることが大事な目標である(プロジェクト8の名前の元)と伺いました。
●「ち~とばっか動効果(うごこうか)~今日から取り組むからだづくり~」エンジョイスポーツクラブ魚沼 健康運動指導士 星俊寛氏
ながら運動「ち~とばっか動効果(うごこうか)」(新潟県作成)の案内、椅子に座ってできる運動、グループでゲーム形式の運動等を行い、体の動かし方のコツや運動時の靴選び等も含め実技指導をしていただきました。
●「あなたの食べ方、どうですか?~朝昼晩の食事のコツ~」魚沼市立小出病院 管理栄養士 野﨑彰子氏
食生活を整えるステップとしては、いきなりこの食品は食べて良いか?という食品レベルよりも、まず食事の回数や時間等の生活リズム(土台)から整えて、栄養素をうまく利用できる体にしましょうと提案がありました。食べ方によって血糖値が変わること、主食・主菜・副菜の量の目安や食べ方のコツ、食事のタイプ別の改善方法等、「これならできそう!」というポイント満載のお話でした。
●その他:ベジチェック・血管年齢測定(明治安田生命保険相互会社)、「気軽に!相談time」(講師へ相談・質問コーナー)では皆さん熱心に測定や質問等をされ、賑わっていました。
今回の参加者は半数が初めての方々でした。アンケートに御協力いただき、今後取り組みたいことや感想等について伺いました(抜粋)。
・運動、食事を教えていただいたようにやってみたい
・できることから確実に!
・糖尿病を分かりやすく説明できるようになるきっかけになった
・回数増やしてください、運動後の休憩があると良い
・内容がわかりやすい、色んな話が聞ける
・大変良かった、他の人にも参加を勧めたい
プロジェクト8の取組を継続しているためか、内容も含めて知っていた方が半数を超えていました。今後も「プロジェクト8のつどい」を実施し、糖尿病発症及び重症化予防につながるよう取組を進めていきます。