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加治(かじ)駅付近を疾走する特急いなほ、新潟から新発田を経て酒田・秋田へ
新潟市にある新津駅から新発田駅などを経由して、日本海に沿って秋田駅までを結ぶ羽越本線。7月31日に全線開通100周年を迎えます。路線距離は上越新幹線とほぼ同じ約270km。沿線のみどころなどを旅してみてはいかがですか。
【羽越本線の駅】新津⇒京ヶ瀬⇒水原⇒月岡⇒中浦⇒新発田⇒加治⇒金塚⇒中条
(太字は最寄りの駅)
大天城公園は日本一小さな山脈「櫛形(くしがた)山脈」の麓にある、山城公園です。
初夏には、ほたるの舞う姿やアジサイの花を楽しむことができます。
大天城跡と記された灯篭に出迎えられて公園入口へ。水路の脇には柱標が建てられており、「ほたる舞道(マイロード)」と書かれています。柱標の脇を流れる水はとてもきれいで、太陽の光を反射してきらめいています。
ほたるについては、地元の「住田地域ホタル保護研究会」が中心となって繁殖・保護に取り組んできました。公園近くにビオトープを作って泥さらいしたり、ほたるの幼虫の餌となるカワニナ(巻貝)を地元の子どもたちと一緒に放流しています。また、光が苦手なほたるのために、駐車場付近に遮光ネットを張ることも鑑賞時期の大切な仕事のひとつです。
夕刻を過ぎると暗闇の中、光の筋が流れ始めます。ほたるの成虫が光るのは求愛のためだそうです。ほたるは9か月ほど水中で幼虫としてすごし、春には土の中にもぐってさなぎになります。羽化して成虫として生きられる期間はわずか1週間ほど。そっと見守りたいものです。
【鑑賞にあたって注意事項】
・カメラのフラッシュや懐中電灯の光は禁物
・暗い中、水路など足元にご用心
ほたるの飛翔状況はこちら、(新発田市加治川地区公民館)<外部リンク>
少し巻いたしっぽが可愛らしい
公園の奥までやってきました。りすの像に迎えられてわんぱく広場に到着。階段を下りた先には、巨大な恐竜のオブジェが現れます。ここへ来るまでに上り下りを繰り返して汗がにじんできました。いい運動になりそうです。
公園の案内板によれば、大天城は平安末期に加地(治)郷を支配した青鬼堅人(あおきかんど)の居城と言い伝えられており、青鬼氏は城主として地元住民に対し恩情を施し敬愛されていたとあります。公園の最も高い所は平らで開けており、展望台からは加治川地区の水田を見渡すことができます。当時は大きな潟を望む主郭(城の主がいた所、本丸)だったのでしょうか。
また、高台の手前には大きな橋が架かっています。この場所は山城の防御施設、堀切※の跡にも見えます。大天城公園は、1,000年近く前の古城の様子に思いを巡らしながら歩ける雰囲気のある山城公園です。
※堀切=尾根伝いに攻めてくる敵を防ぐために尾根筋を掘削したもの
【参考】岡山県古代吉備文化財センター<外部リンク>
公園の中を歩いて感じるのは、樹木の種類の多さです。とても大きな葉を広げるホオノキ、どんぐりが実るコナラ、なめらかな木肌のブナなどの広葉樹が生育しているほか、杉林、竹林になっているところもあります。常緑樹のアオキは光沢のある艶やかな葉を広げて、樹木に覆われた散策路を明るくしています。
斑(ふ)入りの葉が美しいアオキ、伝説の城主と同じ名
また、公園内にはテニスコート2面、芝生が美しい野球場もあり、楽しさ盛りだくさんの公園です。
公園の概況はこちら(新発田市加治川地区公民館<外部リンク>)
スポーツ施設の案内はこちら(テニスコート<外部リンク>、野球場<外部リンク>)
地域の魅力発信、インスタ「しばたニア」<外部リンク>でも紹介