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【新発田】第9回地域ふるわせ座談会(剣龍峡)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0677059 更新日:2024年7月23日更新

新発田地域振興局では、地域をもっと面白くしようとする様々な方と局長とによる座談会を行っています。
第9回目は、インスタグラムで剣龍峡※を取材した敬和学園大学の学生と剣龍峡を活用した地域づくりを進めている荒川地区の方々を交えて懇談した模様をお届けします。
剣龍峡<外部リンク>
龍伝説に由来する新発田市荒川地区に存する景勝地、2つの瀧と巨大な奇岩、清流そして樹木が織りなす景観は見事

第9回地域ふるわせ座談会~大学生からみた剣龍峡

座談会参加者

集合写真

参加者(写真左より)
  ●大沼 豊​さん(荒川地区)
  ●杉野 朋子(FMしばた:取材)
  ●​澁谷 ゆかりさん(新発田市市民まちづくり支援課)
  ●片山 卓哉さん(新発田市集落支援員)
  ●高橋 由翔さん(敬和学園大学)
  ●羽賀 周平さん(敬和学園大学)
  ●富田 楓芽さん(敬和学園大学)
  ●阿部 久紀(新発田地域振興局長)
他に●宮崎 光夫さん(荒川地区)

自己紹介・現在の活動

片山 卓哉さん(新発田市集落支援員)

・平成30年に荒川隣の松岡集落の地域おこし協力隊員として赴任。令和3年から荒川を含む松浦地区の集落支援員として活動している。
・剣龍峡は魅力的なスポットなのにあまり知られていないのは残念だ。

大沼 豊さん(荒川地区広報担当)

・地区では平成30年に、里山を活用した地域活性化事業実行委員会を立ち上げた。
・会の発足2年目に地区のホームページを制作し情報発信を始めた。自然など魅力をPRしながら来訪者を増やしたいと考えている。
 荒川剣龍峡<外部リンク>

宮崎 光夫さん(荒川地区地域活性化事業実行委員会前事務局、新発田市議会議員)

・剣龍峡の魅力を知ってもらいたく、紅葉の美しい秋に登山とウォーキングのイベントを市や県と一緒にここ数年行ってきた。
・昨年はクマの出没により、イベントは残念ながら中止となった。

澁谷 ゆかり(新発田市市民まちづくり支援課)

・令和6年4月から現職。その前は移住・定住促進に関わる業務を3年間担当していた。
・荒川地区がイベントを開催して地区を盛り上げようとしているのは承知していた。情報発信に努めるなどして、剣龍峡に繰り返し来てもらえるような仕組みづくりが大切だと考えている。

富田 楓芽さん(敬和学園大学、しばたニア※編集長)

・今回の取材で初めて剣龍峡を訪れた。
・意外だったのは荒川川沿いに野鳥観察者が多かったこと、大変珍しい鳥がいると聞いた。

高橋 由翔さん(敬和学園大学、しばたニア副編集長)

・今回の取材で初めて剣龍峡を訪れた。
・水がとてもきれいで透きとおっていることに感激、下から見上げるたいこ橋のシルエットも魅力的。

羽賀 周平さん(敬和学園大学、しばたニア編集員)

・剣龍峡には、小さい頃親に連れてきてもらった覚えがある。剣龍峡という地名は忘れていたが、景色はずっと記憶に残っていた。
・地区の方から一眼レフカメラを借りて撮影した。いろんな撮り方をしてみたいと思った。

※Instagram「しばたニア<外部リンク>
 敬和学園大学、株式会社エンジュ(新発田市)、新発田地域振興局とのコラボにより地域活性化プロジェクトとして、地域の魅力情報を発信している。

インスタの表紙

座談会の様子

座談会風景

荒川地区の方々の剣龍峡に対する思いが語られるとともに、現地に足を運んだ学生から剣龍峡の魅力をアピールするための提案が続出されるなど、活発な意見交換が行われました。

​その一部をご紹介します。

(大学生)剣龍峡の誘客を図る方策
■剣龍峡の美しい景観を撮影したポストカードを作り、近隣の温泉など人目のつくところに置いて販売するやり方があると思う。

■剣龍峡は日本画を切り取ったような風景だと思う。美術館と絡めて、日本画を描く体験をしてもらうなどしてアピールする方法が考えられる。

■訪れる人を増やすには子どもをターゲットにすることを考えるのも一つの策。剣、龍という名前がついているので、これを前面に出すというやり方を考えてもよいのでは。例えば、剣や龍に因むキャラクター制作とか子ども向けのイベントがあってもよいと思う。

(地区の方々)
■これまで秋に開催してきたイベント時に、お土産としてお米を「荒川剣龍峡米」と称して参加者に配ってきたが、米袋には龍のイラストをあしらっている。
■地元ならではの龍にまつわる話がある。剣龍峡には「龍の剣堀」と呼ばれる穴がある。これは甌穴(おうけつ)と呼ばれる丸い穴で、穴の中の石が水流で転がって穴を広げてできたもの。穴にたまった水をかき混ぜて雨乞いをすると龍が雨を降らせてくれるという話が地区に伝わってる。龍は水神様の扱いだ。
■荒川地区に伝わっている話をまとめた本もある。話を聞いて、今、地元にあるものを活用できるなと思った。

(局長)地元に伝わっている話をホームページなどで連載して発信するというやり方もある。

(地区の方々)
■地区では柿を栽培している。イベントの際は試食してもらったり、お土産にしている。希望者には販売もした。
■イベントの参加者については、新型コロナ禍の際は参加者を新発田市内に限定してきた。昨年は市外も含めて参加者を募ったが、残念ながらクマの出没により中止としたところ。今年は広い範囲から参加者を募って開催できたらと考えている。
■イベントが開催される秋は紅葉が映えるが、新緑に包まれた剣龍峡も美しい。道路状況に気をつけなければならないが、冬の剣龍峡はモノクロの景色で雰囲気がある。残雪が残る早春の頃も含めて周年をとおして魅力あるところだと思う。

(大学生)
■情報発信が課題だと思う。取材に行く前に検索して調べたが、ヒット数が少ない。
■ホームページ、チラシなどさまざまな情報発信のツールがあるが、これらを全体的にまとめる体制があるとよいと思う。

(片山さん)
■大学生からポストカードの提案があったが、剣龍峡の美しさを知ってもらうにはよいアイデアだと思う。

(澁谷さん)
■大学生の話を聞いて、地域の情報発信にあたっては検索の上位にくることが大切だと改めて考えさせられた。
■剣龍峡は日本画のような風景だという発言もあった。美術にスポットをあててアピールするアイデアも視点が斬新でいいなと思った。若い人の着眼点は大変参考になった。


(局長)県としては広域的な目線で、魅力あるところを珠数つなぎにして発信していくことをやっていきたい。

大学生

地区の方

局長

【座談会を終えて局長つぶやき】
新発田市の荒川川の上流にある絶景の渓谷「剣龍峡」への誘客について、地元住民の思いを聴きつつ、街なかの敬和学園大学生の若い感性による意見を頂いた。近くの大温泉街で美しい景観のポストカードを売るなど小さな取組から、子どもを魅了して家族連れを誘う仕掛け等々、提案が続出する座談会となった。縁ができた皆さんとの連携を深めたい。

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