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【新発田】第6回地域ふるわせ座談会(地域おこし協力隊)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0635573 更新日:2024年1月29日更新

新発田地域振興局では、管内の地域をもっと面白くしようとする様々な方と局長が意見交換をする座談会を始めました。
第6回目は、地域おこし協力隊として現在活動している方、協力隊の卒業後も関わりを続けている方を迎えて懇談した模様をお届けします。
座談会終了後はエフエムしばた(​シバラジ)によるインタビューも行われました。

※「地域おこし協力隊」とは、都市地域から人口減少や高齢化等の進行が著しい地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取り組みです。

第6回地域ふるわせ座談会~地域おこし協力隊

座談会参加者

 集合写真

参加者(写真左より)
  ●高松 英昭さん(阿賀野市)
  ●​神田 圭奈さん(胎内市・OG)
  ●守谷 純さん(新発田市・OB)
  ●荒木 美和子さん(阿賀野市)
  阿部局長
  ●森 麻衣子さん(胎内市)
  ●蟻川 小百合さん(新発田市)
  ●早川 諒さん(新発田市)

自己紹介

早川 諒さん(新発田市)

活動はもうすぐ3年目に入る。地域づくり支援センターという中間支援組織(市民と行政などをつなぐ役割)に所属して、助成金助成等の実務、イベントの企画・運営等を行っている。最近では新発田市を堪能できるVRを作成し、観光地や行事をイベントの場で紹介している。

蟻川 小百合さん(新発田市)

令和5年2月から活動。地域づくり支援センター所属。埼玉県出身。新発田市に興味を持ったきっかけは、「写真の町シバタ」(写真展示イベント)である。現在は、写真の町シバタのほか、しばたひなびらき等の運営補助、芸術・文化に関するイベントを企画実施している。

​守谷 純さん(新発田市・OB)

平成29年に東京から新発田市米倉地区に家族で移住し、3年間、協力隊員として活動。農業や農園の作業やイベントの手伝いなどを行っていた。協力隊卒業後の現在も地域のイベントには引き続き参加している。

座談会の様子

高松 英昭さん(阿賀野市)

新潟市から移り住み、令和5年7月から活動。移住検討者向けの情報発信や移住相談などを行っている。

荒木 美和子さん(阿賀野市)

令和5年7月から活動。市が実施しているICT(情報通信技術)を活用したハウスで研修を行い、就農を目指すという取組に興味があり協力隊員になった。現在はうららの森農園内のICT園芸ハウス等で活動している。農業人口が減ってきているので、小規模でも営農できるような方法を考えている。

森 麻衣子さん(胎内市)

神奈川県出身で活動は4年目。高齢化集落である胎内市大長谷集落の地域活性化がミッション。サロン(地域住民の集いの場)の企画、子育て世帯向けのイベントの企画などを行っている。

神田 圭奈さん(胎内市・OG)

埼玉県出身。令和2年までの3年間、協力隊員として活動。当時は、マコモダケ(イネ科植物「マコモ」の茎の根元が肥大化した食材)のPRや集落行事の活性化、サロン活動等を行っていた。現在は胎内市観光協会で、観光振興推進サポーターとして観光フリーペーパーの作成、体験イベントの企画を行っている。また、中間支援組織であるNPO法人ヨリシロ<外部リンク>で協力隊のサポート業務等を行っている。

座談会の様子

座談会の様子

1 地域おこし協力隊の活動について

(1)活動しやすい環境についての課題・意見

・地域の人に自分自身を知ってもらうことが必要だと感じるが、それが難しい。自分自身を知ってもらうことで、一緒に地域を盛り上げていくことができる思う。
​・地域によって特色はさまざまであり、協力隊員と地元との相性が合うかどうかという問題がある。協力隊員が地域に入る前に、協力隊OBなどが協力隊員と地元をサポートして気持ちを揃えていくことが大切である。
​・協力隊員はこういったことをやりたいという自己実現の思いがあり、地元住民はこういうことをやってほしいという思いがある。自己実現と地域貢献の両方の思いをかなえられる答えを見出しながら活動している。
​・行政との連携が取りにくい、OB、OGや周りの協力隊との繋がりが少ないため、こうした人々との連携が活動のしやすさにつながる。地域や行政以外にも相談できるような体制づくりが必要である。
​・活動の情報発信が大切だと思うが、行政にも活動の共有や協力をいただけるとありがたい。
​・地域で活動を行っていると、行政との調整の中で、地域側に妥協や、諦めの部分が出てくる。そうした状況を少しでも減らせるよう、行政にも柔軟な対応ができるようになってほしい。
​​・市役所に所属しているが、予算などの行政の仕事は勝手が違い戸惑いがある。
​・天候など自然環境に左右される農業をテーマにした活動を行っているが、市役所の勤務時間が決まっていることがネックだと感じることがある。
​・中間支援組織に勤務しているが、地域に住む協力隊とは違い、浅く広くという付き合いになり、地元の人との関係は築きにくい。地域への移住定住は地元と人とのつながりが大きく関係する。一方で、地域に協力隊として入ると、孤立しがちという問題もある。
​・中間支援組織で勤務する場合、例えばアート分野などの専門性を活かして、外から人を呼んできて地域の魅力を編集し直したり、色々なチャンネルを繋ぐハブのような役割ができると思っている。地域同士を繋ぐという役割も担うことができる。

座談会の様子

(2)協力隊のスキルアップ等に向けた意見

・協力隊員は幅広い業務を行い、また、ビジネス化を考えていく方向もある。基本的なスキルが学べる機会があると良い。協力隊員同士で教えあうという研修があっても良いと思う。
​・稼いで、暮らしていける仕組みづくりが必要。稼ぐための資金調達の事例があれば、他の人も真似して活動がしやすい。自分で一から調べるのは大変なので、他市町村の事例など最初の一歩の取っ掛かりがほしい。

2 地域の魅力アップについて

​・他県の人は、市町村ごとでなく新潟県として見ていると思う。県全体として魅力アップすることが大切でないか。
​・良いところはたくさんあるのに、PRがうまくいっていない。地元では当たり前と思ってしまうので外からの視点で発信するのが難しい。
・他市にない魅力をアピールする必要がある。他市にない魅力とは、そこに住んでいる市民だと思う。隊員としてそのコミュニティの中に入ったらできることを計画しており、進捗の過程を情報発信していく予定。
 

座談会の様子

 


エフエムしばた(シバラジ)<外部リンク>では、毎週火曜日11時55分~「新発田くらし人station」という番組を放送しています。
新発田市地域おこし協力隊とその卒業生である集落支援員のみなさんが、市内各地の出来事や取り組み、地元で頑張る人などを紹介する番組です。
今回の座談会の模様が1月30日火曜日に放送予定です。こちらもぜひお聴きください。

インタビューの写真

【座談会を終えて局長つぶやき】
新発田地域ならではの風土や環境の中で、管内の協力隊員さんが共通して高めたいノウハウやスキルであるとか、市域を越えて協力隊員同士や異分野との連携で取組効果が向上しそうなことがあれば、振興局として応援や仲立ちをしたいということで、意見交換しました。
外部からこの地に来てくれた協力隊員さん達に住み続けてもらえる事は、新発田地域の人口減少緩和と来訪者増に直結するものと心得て、生の声から得られた対策に取組みたいと思います。

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