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雪国の宿「高半」
雪国の宿 高半。
名前の由来は約900年余以前、越後新発田の郷士高橋半六という者が、当未開の地を通って関東に行く途中、急病のため当地に留まり蝮赤蛙等を捕らえて薬にしようとして谷川に入り、偶然天然湧出の当温泉を発見したことによります。
現在の高半は全34室、収容100人の由緒ある温泉宿です。
自慢は自然湧出のかけ流し100%の大浴場で、とき卵を入れた様な湯花が咲くことから、別名「卵の湯」として親しまれています。
※「かすみの間」は宿泊の方のみ見学できます。
文学資料室入り口
宿のフロント階からエスカレーターで1階に上がって右手に文学資料室があります。
小説「雪国」の初版本や英訳「SNOW COUNTRY」、映画「雪国」の資料等が展示されています。また、北原白秋、与謝野鉄幹・晶子夫妻等の文人の書が飾ってあります。
「雪国」初版本等
かすみの間入り口
日本文学の中で最も有名な書き出しの一つ、文豪川端康成の小説「雪国」の一節です。
昭和9年から昭和12年にかけてここ高半で書かれたもので、主人公島村と芸者駒子の悲しい恋の物語が書かれています。
この駒子のモデルといわれる芸者、松栄さんがいて、主人公の島村は川端康成自身と言われています。
その後、昭和22年に「続雪国」を発表。昭和32年から高半を舞台に映画「雪国」が作成され、名作として絶賛されました。昭和32年には英訳「SNOW COUNTRY」が出版。そして、昭和43年にノーベル文学賞を受賞します。
「かすみの間」は川端康成が宿泊し、執筆していた部屋です。当時は木造3階建てだった宿は鉄筋に立替えられましたが、この「かすみの間」は当時の状況のまま、この場所に移築され保存されています。
川端康成が宿泊した「かすみの間」
昭和10年頃の高半 建物右2階が「かすみの間」
高半の女将高橋はるみさんにお話を伺いました。
「川端さんが来られたのはわたしの先々代の頃です。川端さんは長いときで20日~1ヶ月位泊まって執筆されていました。書き終わると上越線の電車便で原稿を上野へ送って、上野へは奥様が取りに来ていたようです。松栄(まつえ)さんは読書好きで話し上手。川端さんと気が合ったのではと思います」
ちなみに映画「雪国」は毎日午後8時から宿泊者を対象に上映されています
※見学は宿泊の方のみとさせていただいております。
地図で南魚沼の美術館・博物館を表示<外部リンク>
高半 電話025-784-3333
【補足事項】
本ページは新潟県南魚沼地域振興局企画振興部が作成しています。
掲載内容については正確を期すよう努めていますが、情報が不足する点もあります。
ご利用の詳細及び最新情報につきましては直接、施設管理者(上記問い合わせ先)へお問い合わせ願います。