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【南魚沼・湯沢の魅力】鈴木牧之(すずきぼくし)記念館

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0123413 更新日:2020年8月17日更新

牧之記念館の外観

越後の雪深い暮らしを伝えるため、紆余曲折の四十年という歳月を費やし、
雪の本である『北越雪譜を世に出すことに生涯をかけた鈴木牧之の記念館を紹介します。

伝統工法による記念館

軒に見られる伝統工法「せがい造り」の画像
軒に見られる伝統工法「せがい造り」

この記念館は、モデル木造施設建設事業を導入して、平成元年に開館しました。越後杉を多用した克雪型大規模木造建築で、雪国特有の工法「せがい造り」をとり入れています。
せがい造りとは、重い屋根雪に耐えるために通常よりも梁(はり)を突き出し、これにより軒を支えると共に、深い軒先をつくることで強い風雨や陽射しをさえぎる効果も持つ、機能的伝統工法なのです。

越後杉をふんだんに使った館内

杉の木の明るい色調に彩られ開放的な造りのフロアは、1階に雪国越後の民具や鈴木牧之の遺墨(いぼく)作品、文献・資料などが展示され、2階には国の重要無形文化財でありユネスコ無形文化遺産に登録された越後上布(えちごじょうふ)や雪崩(なだれ)博士・荘田幹夫(しょうだみきお)などに関しての展示が並び、これらを木造の2つの階段がつないでいます。

木造の立派な階段の画像 二階の画像
木造の立派な階段

民具の展示画像
様々な民具が展示されています

江戸の人たちに「雪国」を紹介した「鈴木牧之」

鈴木牧之像の画像
鈴木牧之像

江戸時代の大ベストセラー『北越雪譜』

鈴木牧之は1770年に越後塩沢の地、縮(ちぢみ)の仲買と質屋を営む鈴木屋の子として生を受けます。牧之は幼い頃より商売を学ぶかたわら、父・牧水の影響もあり俳諧や書画もたしなむ人物でした。
そんな彼に転機が訪れたのが19歳の時、縮の行商で訪れた江戸でのことでした。雪深い越後の国と異なり、暖かな気候のもとに暮らす江戸の人々。彼らに雪国のことを話すと、まるで異国の話であるかのように全く理解してもらえません。
そこで牧之は、雪深い地域での生活文化を広く多くの人々に知ってもらいたいと思い、長い歳月と文人らの協力を経て、苦労の末に『北越雪譜』を世に出したのでした。

文人達との交友

展示の資料から交友関係がうかがえます。の画像
展示の資料から交友関係がうかがえます

館内には、鈴木牧之が著名な文人らと交友を持っていたことを伝える、資料が数多く展示されています。
牧之は各地域の文人・俳人などと、書簡を交わし、『北越雪譜』の出版に至るまでの過程には、こうした文人らとの交流なくしては語ることができません。交友の中には「南総里見八犬伝」で知られる滝沢馬琴、「東海道中膝栗毛」で知られる十返舎一九、『北越雪譜』を出版に漕ぎつけた山東京山、その兄・山東京伝などの存在がありました。
館内には、牧之の手製で交友者の書簡や作品を大事にしていたことが分かる資料が展示され、牧之の多才ぶりや物事にかける信念、人柄といったものがうかがい知れます。

『北越雪譜』だけではない

鈴木牧之が書き記した作品は『北越雪譜』の他にも数多くあり、中には東遊記行、西遊記、苗場山記行、秋山記行など牧之が自身の足で各地を見聞きして周った記行文もあります。

『秋山記行』道中すごろくの画像
『秋山記行』道中すごろく

中でも『秋山記行』は、館内でも広い展示スペースをもって紹介していることからも分かるように、『北越雪譜』に並ぶ牧之の代表作であります。執筆のきっかけは、十返舎一九が牧之の家を訪れた際、会話の中で興味を示した秋山郷について、牧之に執筆を勧めたことにあったそうです。
館内には、この『秋山記行』における道中の出来事を模して作られた“すごろく”が展示され、作品の内容の一部を楽しく読み取れるようになっています。

今回は鈴木牧之と『北越雪譜』に焦点をあてて、記念館の紹介をさせていただきましたが、館内には他にも国の重要無形文化財でありユネスコ無形文化遺産である“越後上布”の製作工程や、伝統工芸品“塩沢つむぎ”の展示、雪崩の研究に尽力し雪崩博士と呼ばれた荘田幹夫を紹介する展示コーナー等、雪国越後の情報を多面的に発信する場となっています。 

機織りをする人形と越後上布の着物の画像
越後上布の製作工程が学べるコーナーと越後上布

雪崩博士“荘田幹夫”コーナーの画像
雪崩博士“荘田幹夫”コーナー

雛雪見かざりの画像
期間限定のひな雪見かざり(毎年2月中旬~3月予定)

ここ鈴木牧之記念館は、この地を訪れる他県の方にはもちろんのこと、地元の人にとっても生活する地域の歴史文化を再認識するうえで良い施設といえます。

アクセスなど

  • 所在地:南魚沼市塩沢
  • アクセス:関越自動車道塩沢石打ICから車で約15分
         JR上越線塩沢駅から徒歩で約10分
  • 入館料:大人500円(400円)、小・中・高250円(200円)
         ※( )は20名以上の団体料金。障害者手帳を提示の場合は無料
  • 開館時間:午前9時~午後4時30分
  • 休館日:毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
         年末年始休館
         展示替え休館
    (但し、団体予約の場合は応相談。臨時休館、開館もございます。お気軽にお問い合わせ下さい。)
  • 駐車場:あり

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問い合わせ先

鈴木牧之記念館 電話025-782-9860

 

補足事項
掲載内容については正確を期すよう努めていますが、掲載誤りや不十分な点がある場合があります。
ご利用の詳細につきましては直接、施設管理者(上記問い合わせ先)へお問い合わせください。

更新履歴
掲載日:2014年6月6日
最終更新日:2020年8月17日

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