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霊峰八海山と八海醸造
八海醸造がある南魚沼は、日本屈指の豪雪地帯。
低温多湿な冬の気候や、八海山の伏流水の極軟水、雪国が育んだ魚沼人気質と越後杜氏の伝統、と、酒づくりにはこの上ない土地柄です。
ここを訪れたある酒造家は「神さまが酒をつくるためにつくったような場所だな」という言葉を残しました。
その言葉に恥じぬよう、真摯な酒づくりに励んでいます。
八海醸造は、1922年(大正11年)に南魚沼市長森で創業しました。現在は3代目となり、2022年に創業100周年を迎えました。
生産は浩和蔵、第二浩和蔵という2つの蔵で行われています。蔵の名前は初代社長の「浩一」の「浩」と2代目「和雄」の「和」をとってつけられました。
社名及び商品の名前は、古くから信仰で有名な「八海山」に因みます。創業当時から現在に至るまで、「八海山」を唯一の銘柄とし、「高品質な酒づくり」に励んでいます。
魚沼の里 第二浩和蔵(こうわぐら)
「高品質な酒づくり」のこだわりとして、八海醸造では全てのお酒で麹を手づくりしています。
機械が人間と同等以上にできる作業は機械化し、人間の手作業が必要と思われる部分は手作業で行っており、麹づくりは後者と考えています。
八海醸造で麹を手づくりする際の仕込みの大きさは最大白米3トンです。発酵をコントロールするためには3トンが限界と考え、仕込みの量と手づくりにこだわっています。
またもろみ管理も長期低温発酵を行っており、大吟醸酒の造りを応用しています。
八海醸造でつくられるお酒は、普通酒でも60%の精米歩合です。これは国税庁の基準によれば精米歩合では吟醸酒ということができます。
「高品質な普通酒」をいつものお酒として飲んでほしい、そんな思いで造られています。
酒造りに欠かせない麹づくりの様子
櫂入れ作業の様子
良い水を探し当てれば酒屋は栄えるといわれる程、酒づくりにとって優れた水を探し当てることは欠かせません。
八海醸造では、銘柄でもある「八海山」の伏流水「雷電様(らいでんさま)の清水」を使用しています。雷電様の清水は古くからおいしいと有名で、昭和60年頃には県の名水百選に指定されています。
雷電様の清水は極軟水で、淡麗にして柔らかな含みのある「八海山」に欠かせない水とのことです。
清酒の約80%は仕込み水ですが、雷電様の水は雑味の元となる不純物をほとんど含まないきれいな水です。
取材の際に「酒をつくっているのは麹と酵母。人間がつくるものは酒ではなく環境」ということをお聞きしました。
そんな環境と作り手の情熱がおいしい日本酒をつくるのだと感じました。
PR誌「魚沼へ」
八海醸造では酒づくりに加え、地域を紹介するPR誌「魚沼へ」を発刊したり、魚沼の文化や自然を体感できる郷愁と安らぎの空間「魚沼の里」の運営といった取組も行っています。
「魚沼へ」は八海醸造が年4回発行しているPR誌ですが、その内容は日本酒に関するPRというより、多くのページが地域の自然、人物などの紹介に費やされています。」(※2021年休刊)
銘酒「八海山」は地域の自然や人物あってのものであるという思いがあり、「八海山」を知ってもらうにはまず広く地域を発信していこうとのことです。
地域に対する強い思いが感じられます。
八蔵資料館
「魚沼の里」にある「八蔵資料館」は第二浩和蔵の隣にあり、約3,000冊の世界の食や酒にまつわる本を誰でも見ることができます。酒づくりのDVDを閲覧することもでき、蔵の様子をのぞいた気分になります。
どの温度帯でもおいしく召し上がっていただけますが、ぬる燗がおすすめとのことです。
すっきりとした飲み口は、季節ごとのおいしい料理をひきたてます。
魚沼の里 雪室併設のカウンターで試飲もできます
「いい酒をより多くの人に」をかたちにした、八海醸造の真髄のお酒です。
普通酒でありながら上位等級の原料米を60%まで精米し、低温発酵でゆっくりと丁寧に造っています。
淡麗なすっきりとした飲み口で、料理の邪魔をしません。
飲みやすく、飲み飽きない、やわらかな口当たりと淡麗な味わい。
冷でよし・燗でよしの、八海山を代表するお酒です。
燗をつけたときのほのかな麹の香りもまた、このお酒の楽しみの一つといえます。
10~3月の冬季期間中、いつでもしぼりたての新鮮な原酒をお楽しみいただけます。
しぼりたて生原酒ならではの荒々しい飲み口とフレッシュな味わいが特徴です。
さわやかな香味バランスをお楽しみください。
地図で南魚沼のワイナリー・蔵元を表示<外部リンク>
八海醸造株式会社お客様相談室 電話0800-800-3865
【補足事項】
本ページは新潟県南魚沼地域振興局企画振興部が作成しています。
掲載内容については正確を期すよう努めていますが、情報が不足する点もあります。
ご利用の詳細及び最新情報につきましては直接、施設管理者(上記問い合わせ先)へお問い合わせ願います。