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開館情報は下記公式HPにてご確認ください
問合せ先:奥清津発電所 OKKY <外部リンク>
電話025-789-2728
発電所自体がミュージアムを兼ねていて、実物の設備を間近に見ることができる貴重な施設OKKY(奥清津発電所)をご紹介します。
“OKKY”とは奥清津発電所の愛称で、敷地内には二居(ふたい)ダムのほか、発電所についての展示ルームや体験施設を併せ持ったミュージアム、屋外には緑豊かな広場等を有していて、幅広い世代で楽しみながら発電について学ぶことができます。
国道17号 二居トンネルを抜けてすぐ右折
国道17号 二居トンネルを苗場方面へ抜けてすぐの路を右折し、道なりに進むと目的地“OKKY”にたどり着きます。
規制に配慮して設置された看板
ただ、大きく目立った看板がないため注意しないと通過してしまいそうになります。しかし、これも理由があってのこと。こちらは上信越高原国立公園内の特別地域に指定されているため、看板の設置にあたり大きさや色等に厳しい規制がかけられているのです。
発電所について楽しく学べる”OKKY”
展示ルームや体験施設を兼ね備えたこの第二発電所は「スキー客で賑わう冬だけでなく、それ以外のシーズンにも多くの方に地域に足を運んでもらえるように」という思いもあって、その設計段階において湯沢町との話し合いの中で、見学施設として一般開放することが決定されていました。
そのため安全面への配慮はもちろん、案内板の言葉遣いをやわらかくしたり、地元作家による絵画を飾るなど、発電施設の無機質で堅苦しいイメージの払拭にも力を入れています。
各フロア案内
館内は正面入り口が3階となっていて、2階から地下2階までの4フロアが見学スペースとなっています。
発電所の方に案内をお願いして見学することも可能ですが、各フロアに親切な説明板や順路表示が設置されていますので、自由に見学することができます。
国内における同様の施設でも、特別に予約し、見学できる場所はありますが、このように来館者が無料で自由に見学可能な発電施設は、他に類を見ないでしょう。
発電施設をわかり易く学べるシアター
“OKKY”という愛称、これも親しみのある施設を目指す中で誕生したもの。皆さんはその由来、何だと思いますか?
発電所の方によれば、奥清津第二発電所が運転を開始した平成8年当時、揚水式発電所としては国内で最も“大きい”出力を誇っていたということ、加えて“奥清津”という名から文字って名付けられたそうです。
1階組立室の様子
ここ第二発電所は30万Kwの発電機を2台有しています。上の写真に見えるグリーンとオレンジの設備が発電機の最上部となります。
この下を地下4階までにわたって多くの部品が組み合わさり、発電機を構成しているのです。
地下2階の水車エリアでは、すぐ下で水を受けて回っている水車の回転を、発電機へと伝える軸の部分を見ることが出来ます。稼動時であれば軸が回転している様子を間近に見ることが可能です。
地下1階 立入禁止区域も仕切りが透明なため、中の様子がうかがえます
地下2階 水車エリア。ものすごい音と勢いで軸が回転しています
小さな池もあります
発電施設の脇には緑に囲まれ広々とした“のびのび広場”があります。
広場には木立が木陰をつくり、小川が流れ、思わず散歩をしたくなります。また、駆け回れるほどの芝生も広がっています。
涼しげな木陰の中を散歩
館内では飲食が禁止となっていますが、こちらの広場にはイスやテーブルもあり休憩できるようになっているので、晴れた日にはお弁当を広げて過ごすのも良いでしょう。
(施設内に売店はありませんので、お弁当は持参してください。また、ゴミはきちんと持ち帰りましょう。)
探検気分で入ってみましょう
暑さ厳しい夏の日に嬉しいのが“水の路“。
このトンネルは、上のダムからの水路鉄管建設工事において、掘削機械や掘削した岩石、設置する鉄管等の運搬のために実際に使われていた作業抗です。
ひんやり涼しいトンネル内
展示されているパネルや実際の建設機材により建設工事の様子をうかがうことの出来るトンネル内は、真夏日であった取材当日でさえ16℃の温度表示!!
直径4.4mの水路鉄管。その迫力に圧倒されます
ひんやりとした空間の中を歩き進むと、たどり着いた先には何と実物の水路鉄管の一部が姿を現します。
直径が4.4mにもなる鉄管に耳をあててみると、鉄管の中を水が流れていく音や振動を体感することができます。
圧巻のスケール 二居(ふたい)ダム
奥清津発電所は、カッサダムと二居ダム、二つのダムを有し、その間の有効落差(470m)を利用して160万kwもの発電が可能です。これは、揚水式発電所としては兵庫県の奥多々良木発電所(193万2千kw)に次いで国内2番目の発電量を誇るものです。
夜間の消費電力が少ないときに上池へ揚水し、昼間の消費電力が大きいときに下池に水を落とすことで発電を行い、こうしてつくられた電気は首都圏へと送られ、多くの人の生活を支えています。
切り出した岩石を積み上げて建設するロックフィルダム
二居ダムの周囲には遊歩道が整備されていて、歩きながらそのスケールを体感できます。
長い階段は少し大変という人でも、車でダム上部まで行けるので、ぜひ足を運んでみましょう。
遊歩道から望む下池(二居調整池)
階段を上まであがると、そこからの眺めは疲れをも吹き飛ばしてくれます。眼前に広がる二居調整池。振り返れば山間にたたずむ発電施設。周囲は緑の山々に囲まれ、気持ちいい風が吹き抜けます。
遊歩道から望む発電所
ちなみにこちらの発電所、埼玉県の制御所からの遠隔操作で全て動いています。つまり、発電に関しては無人の発電所となります。
とはいえ、ミュージアム等も兼ねあわせた施設であるため、受付や案内の人は常駐しています。何か分からないことがあったら聞いてみましょう。
地図で南魚沼の渓流・渓谷・河川公園を表示<外部リンク>
奥清津発電所 OKKY(オッキー) 電話025-789-2728
【補足事項】
本ページは新潟県南魚沼企画振興部が作成しています。
掲載内容については正確を期すよう努めていますが、情報が不足する点もあります。
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