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妙高砂防事務所、上越市板倉区総合事務所などで構成される「地すべり資料館運営協議会」では、「冬の親子防災教室」を2月14日に実施しました。
まず初めに、妙高砂防事務所職員扮するなだれ博士が、雪崩の仕組みや危険性について解説する「防災講座」を行いました。博士からは、雪崩から身を守るために、「雪崩が起きやすい場所」の特徴や、「雪崩が起きそうな目印」を知ることが大切、と説明がありました。
続いて、国立研究開発法人土木研究所 雪崩・地すべり研究センターの職員による講座を行いました。積雪の観測データや近年の雪崩災害について紹介したほか、実際の雪崩の映像もいくつか見ていただいたことで、雪崩の恐ろしさをあらためて実感できたことと思います。

防災講座の後は、2つの班に分かれ、「地層実験」と「液状化実験」と「雪崩模型実験」、「クマ太郎くん捜索体験」を交互に実施しました。
地層実験では、透明な円柱に、土砂をイメージした粒の大きさが異なる小石やビー玉を複数回流していき、雨が降ると土砂が流れて重いものから沈んで地層ができる様子を観察しました。
液状化実験では、プラスチックケース内で、水が混ざった砂の上に家やビル等を設置して街を再現し、両側から地震をイメージした揺れを起こすことで液状化が発生する状態を観察しました。実験後はパネルで液状化が発生する仕組みを学習し、身近な地域でも地震発生時に液状化が発生する可能性があることを知り、驚いている様子がみられました。

雪崩模型実験では、木がある斜面とない斜面に雪をイメージした発砲スチロールビーズを流し、雪崩の広がり方にどのような違いがあるのかを観察しました。木がある斜面は、木が雪を食い止める役割を果たしますが、木がない斜面は雪を遮るものがなく、大量の雪が斜面の下にある人家に押し寄せてくるため、「木が少ない斜面=雪崩の危険性が高い」ということを学びました。
雪崩実験の後には防災カードゲームを行いました。
カードには地震・水害・土砂災害が発生した時の危険な状況がイラストで描いてあり、遊びながら防災について学ぶことができるよう、国土交通省が作成したものです。皆さん真剣に、親子で楽しみながら学んでいただきました。
クマ太郎くん捜索体験では、地すべり資料館屋外を雪崩発生現場と想定し、電波受発信器「ビーコン」と、埋没位置を特定する道具「ゾンデ棒」を駆使して、雪崩に巻き込まれ雪に埋まったぬいぐるみのクマ太郎くんを捜索・救出しました。
参加者はビーコンが鳴る仕組みやゾンデ棒の使い方について説明を受けたのち、雪中で捜索を行いました。なかなか埋まっている場所が見つけられなかったり、重たい雪の掘り起こしに難航したりする様子もみられましたが、全員がクマ太郎くんを無事に救出することができました。


冬の親子防災教室は平成28年度から実施しており、過去には少雪や新型コロナウイルス感染症拡大により中止した年もありましたが、当日は天気にも恵まれ無事に開催することができました。
防災教室を通じて「雪崩危険箇所には絶対に近づかない」ということを学んでいただきました。ぜひ家族や友人にも共有していただき、大人になっても覚えておいていただきたいと思います。
・日程 令和8年2月14日(土曜日) 9時~11時半
・会場 地すべり資料館(上越市板倉区猿供養寺)
・主催 地すべり資料館運営協議会(新潟県妙高砂防事務所・上越市板倉区総合事務所)
・後援 国立研究開発法人土木研究所 雪崩・地すべり研究センター<外部リンク>