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品質保持剤処理がアイリス切り花の開花率や日持ちを高める効果を明らかにしました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0445182 更新日:2021年11月25日更新
アイリス開花ステージ
図1 アイリス「ブルーマジック」の開花ステージ

注)ステージ1:出蕾始期、3:展開始期、5:外弁展開、8:満開
前処理剤影響
図2 切り前と前処理剤濃度が開花率と日持ち期間に及ぼす影響
 アイリス切り花は年末年始の生け花商材として高い需要があり、県内では新潟市、新発田市、胎内市などで栽培されています。アイリス切り花は切り前(収穫のタイミング)の見極めが難しく、咲き進みによる市場クレームを避けるため、農家では固い蕾で収穫(固切り)する傾向があります。しかし、収穫時の蕾が固すぎると開花に至らないこともありました。そこで、園芸研究センターでは、切り花用品質保持剤処理がアイリス切り花の観賞性に及ぼす影響について検討しました。
 主要品種の「ブルーマジック」を使った試験の結果、切り花収穫後の水あげ時に2,000倍に希釈した市販の品質保持剤を16時間程度吸液処理することにより、固い蕾で収穫しても処理なしと比較して開花率が2倍以上向上し、水生け後の日持ち期間もわずかながら延長することが明らかとなりました(図2)。
 開花率や日持ち性が向上することにより、県産アイリス切り花の一層のブランド力の向上が期待されます。
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