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新潟県では、6次産業化や異業種連携(以下「6次産業化等」という。)の取組を検討している新潟県内の農業者等を対象に、6次産業化等に取り組むために必要な知識や実践手法を習得するため、「食からはじまる・新潟県6次産業化ファーストステップ研修会」を開催しました。
今年度は18事業者(22名)が参加しました。一般社団法人日本地域イノベーション研究機構 藤澤様を講師に迎え、全6回(7月~2月)にわたる研修会と個別相談を通じ、参加者が新たな事業の構想を具体化するビジネスプランを作成し、実践に踏み出すための支援をしました。
6次産業化の新しい商品やサービスの考え方として、カードゲームを使った演習を行いました。カードを使用することで、新しいアイディアの商品や他事業者と連携したサービスなど、柔軟な発想で考える機会となりました。
経営理論の実践講師として、兵庫県でカフェや子ども教室を運営するの井谷様から、経営理念を軸にした事業展開を講演いただきました。 また、ボードゲームを使って、事業開発における経営資源(ヒトモノカネ)のプロセスを体験し、理念や戦略をもって事業を展開する手法を学びました。
商品開発の考え方を学ぶため、愛媛県でマーマレードを製造・販売し、コンクールで受賞経験もある桜川様から講演いただき、実際にマーマレードを試食し、意見交換を行いました。
また、他産業連携の事例として、岡山県の太田様からは古民家を活用したシェアカフェでの飲食店経営を、島根県の和泉様からは地域の農産物を食堂や土産商品としてPRすることで観光につなげるフードビジネスの取組を講演いただきました。
農産物をテーマに、マーケティング理論を活用した商品・サービスのアイディアや、環境分析を行う演習を行いました。
商品開発では、地域活性クリエイターの上田様から地域資源のストーリーを活かす事例講演と、そのために視点を変えるアイディアを出す演習を行っていただきました。
資金調達では、石川県で生産者と消費者を直接つなぐ仕組み作りに取り組んでいる大野様から、実践している取組とそのための資金調達方法について、失敗や成功の経験を交えて講演いただきました。また、事例テーマを題材に、クラウドファンディングで資金調達するための企画作成の演習を行いました。
これまでの研修や講師による個別相談を経て作成したビジネスプランを、16名が発表しました。発表に対し講師からのアドバイスや受講生同士のコメントがあり、今後の実践に向けて活発な意見交換が行われました。
今回の研修では、ビジネスプランの作成だけでなく、実際に試作を持参した意見交換や、連携した取組の提案があり、参加者同士の交流が活発な研修会となりました
参加者からは、「興味があるというだけで参加したが、他参加者の熱量がいい刺激になり、研修を経て形になって、参加してよかった」「今回の研修会で自分の思い描く形が実現可能に近づき、行動したら世の中が動き始めた」「堅苦しい感じがなく楽しかった」等の声をいただきました。
研修会は終了しましたが、今後も研修参加者の取組の具体的な実践に向け、今後も支援してまいります。