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多重債務相談事例 No.1 失業・・すぐ就職できるつもりで借りたのだが・・

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0216635 更新日:2019年9月3日更新

2010年09月08日

相談内容

 3年前に会社が倒産し失業。すぐに就職できると思い、生活費の不足分を以前から小遣い不足の際に利用していた消費者金融2社でしのいできたが、すぐに限度額を使いきってしまった。就職が決まらないまま、半年後に母親が介護状態になった。当時パートをしていた妻は、パートを辞めざるを得なくなった。その後、返済のためにクレジットカードのキャッシング枠で毎月返済し、日々の買い物はリボルビング払いを利用してきたが、毎月のリボ支払は4万円となってしまった。
 ようやく再就職できたものの手取り月収は15万円、毎月の返済総額は9万4千円で生活が苦しい。相談者の家族構成は、妻と母、子供は2人とも社会人。長男は県外に就職、次男は就職したばかり。失業、母親の介護、次男の進学が重なり、貯金は使い果たした。(50代・男性)
腕組みして困り顔の男性

アドバイス

 本人が持参した取引明細、クレジットカードの請求書から、借金の総額は、3社で約150万円、クレジットカードのショッピングクレジットが約80万円の残高。合計で230万円の債務がありました。
 借金の整理方法に「任意整理」という方法があります。現在の借金を3年程度で分割返済していく方法ですが、相談者の場合、230万円÷3年(36回)、毎月およそ6万4千円を返済していくことになります。これまでより返済にあてるお金は少なくなりますが、8万6千円で1ヶ月を暮らさなければなりません。冠婚葬祭や車検などの出費には耐えられません。消費者金融2社との取引は長く、6~7年近くになっていました。現在の金利は、18%となっているが、以前は29%だったとのこと。
 法律の専門家(弁護士・司法書士)から、利息制限法の金利18%で再計算(「引き直し計算」といいます)してもらうよう助言しました。結局230万円の借金は、140万円になり、毎月3万9千円を3年間で返済することで貸金・クレジット会社と和解しました。
(ポイント)
(1)現在は適正な金利でも、以前の高い金利で返済していた分を見直しすることができます。
(2)返済に困るとどうしても、「今だけなんとかなれば・・」という気持ちの連続で、とても将来のことまでは考えにくいものです。
冷静に考える場として、「県、各市町村の消費生活センター」などがあります。ここでは債務整理の法律上の手続きをするものではありませんが、今後の生活設計に必要と思われる公的機関の窓口や法律専門家をご案内いたします。

消費生活センターへのご相談は
〒  950-0994  新潟市中央区上所2-2-2 新潟ユニゾンプラザ1階 
電話:  025-285-4196(相談専用) 

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