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「つなぐプロジェクト」について
佐渡地域振興局管内における「つなぐプロジェクト」の取組について
佐渡地域振興局管内では、関係者の協力を得て、2地区で取組を進めているところです。
森林資源の利活用を進めるため、森林所有者・素材生産業者・製材業者等が連携し、主伐・再造林を実施しているほか、佐渡市民から佐渡産材に関する認識を深めていただくための取組が計画・実施されています。
ここからは、2地区の取組をご紹介します。
吉井地区におけるプロジェクト
旧両津市・旧金井町にまたがる吉井地区の約840haの森林を対象に、令和4年度から取組が始まりました。
森林からの安定的かつ持続的な収益確保を目指し、スギ人工林や広葉樹天然林からの木材生産をはじめ、山菜・薬草など木材以外の森林資源や森林空間を活用したビジネスの創出に取り組んでいます。
これまでの取組をいくつかご紹介します。
アテビ苗をつくるための穂木を採取
当地区の森林は多くが広葉樹林がとなっていますが、スギやアテビ(ヒノキアスナロ)を植栽して育てた人工林も一部分布しています。
令和7年度に地区内のスギ人工林で主伐・再造林を実施する際に植えるアテビ苗として、令和7年4月に地区内のアテビ林から穂木を採取し、挿し木苗をつくりました。
アテビは「佐渡市の木」に指定されており、島内では植栽樹種として人気があり、挿し木や取り木により比較的容易に苗木をつくることができるのが特長です。
採穂に適したアテビの木 挿し木にするため切り取った枝 根元側の余分な葉を取り、束ねて搬出
主伐・再造林の実施
スギを主とする当県の人工林は、間伐などの手入れが続けられ、その多くが収穫に適した時期を迎えており、資源の循環利用を進めるための主伐・再造林に適した大きさに育っています。
当地区でも、令和7年度に60年生のスギ人工林0.33haを伐採し、島内の製材業者や県内の合板工場等に丸太を出荷しました。また、伐採跡地へは近隣で穂木を採取してつくったアテビ苗を植栽しました。
主伐後の様子 植栽されたアテビ
木工作の材料となる枝やツルを採取
佐渡島内では、佐渡市や地域の関係団体、振興局が連携して森林・林業教育や緑化推進、木育などの取組が進められています。
学校などからの要望に基づき実施している出前授業や、緑化イベントの中で行われる木工体験のメニューの1つに「木の枝工作」があります。令和7年度に実施された「木の枝工作」の材料の一部は、吉井地区内の森林で採取した木の枝や木の実、ツルを活用しています。


木の枝を使った動物作成例 様々な木の実も活用しています
南片辺地区におけるプロジェクト
旧相川町の南片辺地区の約580haの森林を対象に、令和5年度から取組が始まりました。
このプロジェクトでは、「スギの高齢級人工林を有効に活用し、再造林で次代の資源を育てること」、「地域と地元企業が協力して、持続的に林業を行う体制を築くこと」、「木材の生産や加工の現場を見てもらうことで、佐渡産木材への関心を高めること」の3つの目標を掲げて取り組んでいます。
これまでの取組をいくつかご紹介します。
スギ人工林での主伐・再造林
取り組みの第一歩は、地元にお住いの森林所有者との話し合いでした。「山を活かしたいが費用や収益が見えない」との不安もある中で、「先人たちが育てた山を活用したい」という思いが共有され、個人所有の山をモデルに伐採・再造林を行うことが決まりました。さらに森林組合や製材工場、建設業者などが加わり、川上から川下までの連携体制が整い、令和6年度に主伐・再造林を実施しました。


主伐作業中の様子 上空から見た主伐後の様子 主伐後にアテビを植栽した様子
南片辺産スギ(舟山杉)のPR
南片辺地区では、地域で古くから自生するスギを育成し、伐採・販売してきた歴史があります。このスギは「舟山杉」と呼ばれ銘木として高く評価されてきました。
そのスギ材を使って内装材やベンチを試作し、市役所庁舎やイベントで展示し、認知度向上を目指すとともに、実際に触れてもらうことで良さを知っていただく取組を行っています。


市役所に展示されたベンチ モクコレでのPRの様子






