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歯科保健

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0808092 更新日:2026年5月7日更新

お口のメンテナンスしていますか?  

 村上市・関川村・粟島浦村の成人の方向けに歯科リーフレットを作成しました。

リーフレット表  

リーフレット裏

 リーフレットのダウンロードはこちら [PDFファイル/577KB]

立っている歯科衛生士 成人歯科健診ってなに?

 Q:市町村が実施する「成人歯科健診」と「歯周病検診」「歯周疾患検診」は何が違うの?

A:市町村が実施している「歯科検診」は、受診できる年齢が決まっています。20歳・30歳・40歳・50歳・60歳・70歳と、プローブで治療中の歯科衛生士10年おきに実施するよう厚生労働省が推奨しています。(市町村によっては、年代により5年ごとに実施をしているところもあります。)この制度は、「歯周疾患検診」として平成 20 年度から健康増進法に基づく健康増進事業の一 環として実施されていますが、名称は市町村によって異なり、「歯周病検診」や「成人歯科健診」と呼ばれていますが、制度としては同じものです。<令和8年4月1日から健康増進法施行規則(平成15 年厚生労働省令第86 号)第4条の2第1号の「歯周疾患検診」の名称を、「歯周病検診」としています。>

*一般的には「健診(健康診断)」は総合的な健康状態のチェックと予防(会社、学校、特定健診)が目的で、「検診」はがん検診など特定の病気を早期発見することが目的です。「健診」はスクリーニング、全般的なチェック、「検診」は絞り込んだ検査という意味で使われています。

 歯周疾患検診体制作成ビットマップ 

    Q: 対象の年齢になると市町村から案内が届きますか?

A:6月頃になると対象の年齢の方に市町村から受診券が配布されます。(多くの市町村は郵送です。郵便バイク未受診の方には年末までに再度お知らせが届く市町村もあります。料金は無料または低額です。(村上市、関川村、粟島浦村は無料です。)

・健診場所は市町村が指定する歯科医療機関ですが多くの場合は地域の歯科医師会会員のため歯科医師会のホームページから選べます。事前予約が必要のため電話等で「成人歯科健診の受診券で健診を受けたい」と伝えて予約してください。

     ○一般社団法人 村上市岩船郡歯科医師会会員の歯科医院一覧<外部リンク>

     〇松村歯科  関川診療所 〇関川ファミリー歯科  阿部医院


※健診当日は、受診券加入医療保険の資格情報が確認できるもの(保険証等)をお持ちください。健診当日は、原則治療は行いません。治療が必要となった場合は、歯科医療機関とご相談ください。治療が必要になった場合の治療費や、歯ブラシ等の購入費用は本人負担となります。

   Q: 「成人歯科健診」で「歯周病」はどこを診るのですか?

A:○ 問診(痛みなど)と視診(口腔内)

        ○ 歯周の検査

 歯周ポケットとプローブ    WHOプローブの絵   プローブ

  ☆「歯周ポケットを測定(プロービング)」歯周病の早期から現れる症状の一つに歯と歯肉との間に隙間ができる歯周ポケットという状態があり、その距離をプローブという器具を差し込んで測定する検査です。一般には歯周ポケットの正常な深さは1~3mmで、4mm以上は歯周病(歯肉炎・歯周炎)の兆候、6mm以上は重度の歯周炎病の疑いがあります。プロービング検査の際に痛みを伴う場合は、歯ぐきが炎症を起こしている場合です。深くなるほど歯周病の程度が進んでいると考えられます。

  ☆「出血、歯石など」

 

  ○ 結果 

      健診結果絵3

    Q: 歯科医療機関での「定期検診」とは?

歯科治療中A:症状がなくてもむし歯や歯周病のチェックに受診(初診、定期ともに)することを「検診」といいます。歯科検診の費用は、保険適用の有無や受診する歯科医院によって異なります。一般的に、保険適用の場合、自己負担額は3割で、1回あたり2,500~3,000円程度です。ただし、口腔内の状況や検査内容によっては、レントゲン検査などが追加され、別途1,000~1,500円ほどの費用がかかる場合もあります。一方、再診の場合は診察や軽いクリーニング(掃除)が中心となり、1,000〜2,500円程度で済むことが多いようです。市町村が実施している「成人歯科健診(歯周病検診)」は10年(5年)ごとなので個人の歯と歯ぐきの状態によっては歯科医院で治療をした後もむし歯や歯周病の発症・再発を防ぐため「定期検診」が必要な場合もあります。歯医者さんや歯科衛生士さんから、より良い歯みがき方法や生活習慣について学び、むし歯や歯周病の予防に努めましょう。​

     二人に一人は歯周病ビットマップ2

                                  表とグラフの出典​https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001252532.pdf

 

    むし歯や歯周病にかかるのはなぜ?

       ​

      Q: 「むし歯菌」「歯垢」「歯石」って、なんですか?  

     A:むし歯は、特にミュータンス菌というむし歯菌が糖分をエネルギー源として分解し、「酸」を発生して歯の成分(カルシウムやリン)を溶かすためむし歯になります。つまり細菌感染症です。プラーク(歯垢、バイオフィルム)とは、歯の表面や歯間、歯肉(歯ぐき)との境目(ポケット)に付着する白いネバネバしたかたまりで、細菌がつくっています。プラークは、歯にしっかりと付着して細菌を守っていて、うがいなどでは簡単に落ちず、歯ブラシや歯間ブラシ・フロスでなければ、きれいに落とすことが出来ません。歯石とは、プラークが唾液の中のカルシウムやリンと結びついて、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間で石灰化して硬くなり、歯科医院でしかとれません。歯石の表面はザラザラしているため、その上にさらにプラークが付着しやすくなります。歯石になる 前のプラークの段階で、セルフケアによって、しっかり取り除くことが重要となります。              

Q: 「歯周病」って、なんですか?​

 A:1965年にデンマークのハロルド・ロー教授が、プラークと歯肉炎との関係を調べるため歯科大学生に歯みがきをやめさせたところプラークがたまって3日後に歯肉炎になったそうです。歯みがきを再開すると歯肉炎が治ったそうです。この実験で、プラークが歯肉炎の原因であることが証明されました。このプラークは「むし歯菌」ではない「歯周病菌」だったため歯肉炎を起こしました。歯周病菌は空気を嫌う性質がありプラークが歯と歯肉の間のポケットと呼ばれる部分に入り込むとそこに定着して歯の根元から歯槽骨まで破壊する歯周病に進んでいきます。

🔴むし歯は、歯の細菌感染症の病気、🔴歯周病は、歯ぐき(歯肉)と顎骨(歯槽骨)の細菌感染症の病気なのです。

丁寧な歯磨きでプラークを毎日除去することが、歯周病の予防に大切です。 (写真は自然に抜けた歯)

          歯石

        あーれー絵

Q: レッドコンプレックスって聞いたことがありますか?

         piramido絵

A: 1998年、Socransky(ソクランスキー)は歯肉縁下(歯周ポケット内)のバイオフィルム(歯垢=プラーク)の細菌叢を病原性の強さによってピラミッド型に3層、6つのグループに分類しました。「歯周病菌ピラミッド」は2002年に発表され、最上層に分類されたのが血液の色が由来の「レッドコンプレックス」です。レッドコンプレックスにはポルフィロモナス・ジンジバリス:P.g菌、トレポネーマ・デンティコーラ:T.d菌、タンネレラ・フォーサイセンシス:T.f菌の3種類が含まれます。このピラミッドは、幼児期から様々な細菌が感染することによって積み上げられ、最初から高病原性の強いレッドコンプレックスが現れることはないと考えられています。3つの中でもP.g菌が最も強い病原性を持つと考えられています。レッドコンプレックスの下には病原性が少し低いオレンジコンプレックスがあります。フソバクテリウム・ヌクレアタム:F.n菌やプレボテラ・インターメディア:P.i菌などです。さらにその下ブルー、パープル、グリーン、イエローのコンプレックスがあり、複雑な細菌叢を形成しています。

Q: 「シークエンサー」って知っていますか?

A:  DNA断片の塩基配列を解読する機械です。20世紀の細菌研究は細菌培養でしたが、後半には機械が登場しました。2000年代に入ると次世代シークエンサーが登場し分析が飛躍的に速くなり、現在はヒトゲノム全体(30億塩基対)を1日以内で解読可能できるほどです。この技術によって細菌学の研究はこの20年間でゲノムデータに基づく分子解析へと劇的に変化しています。

             シークエンサー

Q: 歯周病菌と全身性疾患との関連は?

                        血管心臓     

A: 歯周病菌と全身性疾患には関連があります。

近年の分子細菌学研究の進展によって、多岐にわたって国内外で研究されています。これらに共通なのは「慢性の歯周病菌感染症」で関連症状も関連作用も多彩であることです。

 

たとえば、ポルフィロモナス・ジンジバリス:P.g菌との関連が以下の研究で報告されています。

〇菌血症

○動脈硬化(心筋・脳梗塞)○心臓弁膜症<日本口腔保健協会>​<外部リンク>

 ○心房細動(不整脈)<広島大学>    <外部リンク>

○関節リウマチ<新潟大学><外部リンク> ○腸内細菌叢への影響<新潟大学><外部リンク> 

○糖尿病<新潟大学><外部リンク>

○アルツハイマー病<国立長寿医療研究センター><外部リンク>   

○IgA腎症(CKD)<兵庫医科大学><外部リンク>

○代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)<新潟大学><外部リンク>

○早産・低体重児出産   ○がん  ○フレイル 

 この他の歯周病菌との関連では、フソバクテリウム・ヌクレアタム:F.n菌と大腸がんの関係やプレボテラ・インターメディア:P.i菌は女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)を栄養源にして増殖し、思春期や妊娠期の歯肉炎を発症させたり、早産・低体重児出産のリスクを高める原因菌として考えられています。

また、誤嚥性肺炎は、歯周病菌などの口腔内細菌が唾液とともに気管へ入り、肺で繁殖して発症する疾患です。

Q.炎症性サイトカイン(物質)とは?

A: マクロファージは免疫応答の司令塔となる免疫細胞で、ウイルスや細菌などを感知すると体を守るため、TNF-α、インターロイキン:IL-1、IL-6、IL-12などの炎症性サイトカインを放出します。放出されたサイトカインは、好中球やT細胞などの他の白血球を感染部位に導き、炎症を引き起こして免疫システム全体を活性化し、マクロファージや好中球などの免疫細胞が異物を除去すると組織は修復に向かいます。しかし、異物が排除されず感染部位が拡大すると炎症が長期化しインターロイキン:ILなどの持続的な産生が続き、慢性炎症や自己免疫疾患の遷延化(痛風、関節炎など)に発展します。

 

 

 

 

 

 

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