その地域を訪れた方が、自転車に乗ってガイドと地域を巡り、その土地ならではの自然や歴史・文化、食体験などを楽しむサイクリングガイドツアーは、地域の魅力をより身近に楽しめるコンテンツとして、今後一層の発展が期待されます。
上越地域振興局では、豊富なガイド経験を持つサイクリングガイドから自転車に関する正しい知識やガイド技術を学び、実際に集団走行を体験する「サイクリングガイド体験講習会(基礎編)」を開催しました。
『サイクリングガイド体験講習会(基礎編)』
1 日時
1日目:令和7年5月28日(水曜日) 9時15分~16時30分
2日目:令和7年5月29日(木曜日) 9時00分~16時00分
2 会場
妙高高ふれあいパーク 1階柔剣道場
3 講師
小口 良平 氏
grav bicycle(合名会社トビチカンパニー)代表社員
長野県サイクルツーリズム推進協議会「Japan Alps Cycling Project」副代表
4 開催概要
【1日目】
9時15分~12時00分 講習(リスクマネジメント基礎、トラブルシューティング)
13時00分~14時00分 講習(ツアー造成基礎)
14時15分~16時00分 集団走行
16時00分~16時30分 フィードバック(振り返り)
【2日目】
9時00分~11時10分 講習(ブリーフィング方法、メカニカルスキルアップ講習)
12時00分~15時00分 集団走行
15時30分~16時00分 フィードバック(振り返り)
当日の様子
1日目 講習(座学)・集団走行
講義では、講師の小口氏の実際のガイド経験を交えた話に受講者は熱心に耳を傾け、活発な質疑応答が行われました。
会場周辺の路上で行った集団走行では、受講者が先頭(リードガイド)・後尾(テールガイド)を順番に交代しながら集団を引率するガイド体験を行いました。個々の体力・レベルを考えながらペースを調整し、安全確保しながら走行するため、受講者からは「先頭で後ろを頻繁に確認しながら走るのは難しい」「ふだんの走行とは勝手が違い、非常に勉強になった」という声が上がっていました。
2日目 講習(トラブルシューティング)・集団走行
午前中の講義では自転車の整備や安全チェック、パンク修理の方法などを学びました。ガイド開始前に行う自転車の安全チェック、パンク修理の実演を見て、自分の自転車で体験しました。
集団走行では、1日目と別コースを先頭(リードガイド)・後尾(テールガイド)を順番に交代しながら集団を引率するガイド体験を行いました。コース途中でパンクや交通事故のトラブルシューティングを行ったほか、休憩時にグループで反省、意見交換を行い、ガイドの動きへの理解を深めました。
秋(10月を予定)にはツアー造成を中心にしたサイクリングガイド講習会(実践編)を開催します。今後も、こうした講習会やイベントなどを通じ、上越地域のサイクルツーリズムの発展に向けて取り組んでまいります。