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なす <にいがたの伝統野菜>
十全
生産地
新潟市 他
特徴等
「白十全」、「本十全」とも呼ばれています。一口漬けは皮が柔らかく、果肉がしまっており、最高の味といわれています。
来歴等
昭和初期に十全村(現:五泉市)の農家が「泉州水なす」を導入し、自家栽培したものを臼井村(現:新潟市南区)へ嫁いだ女性が持ち込んだことが始まりとされています。
梨なす
生産地
長岡市
特徴等
果皮は艶やかな黒紫色です。浅漬けで多く食べられていますが、蒸かしても良し、煮ても良し、やや厚めに切った鉄板焼きにも良しとされ、夏の絶品といわれています。「十全」より、果皮やへたの紫色が濃いです。
料理例
塩漬け
材料
なす:400g、塩(すり込み用):大さじ1、ミョウバン:大さじ1、水(漬け汁用):3カップ、塩(漬け汁用):大さじ2
作り方
- なすは”へた”のままよく洗う
- 漬け桶(容器)に漬け汁用の水と塩を入れ、よく混ぜる
- 塩(すり込み用)とミョウバンを混ぜ、黒十全に軽くすり込む
- 2にナスを入れ、押し蓋と重石(2kg程度のもの)をする
ポイント
なすの大きさ、気温などにより漬かり具合に差が出るので、お好みに合わせて
深雪なす
生産地
魚沼市
特徴等
果実はやわらかく、歯切れの良さと甘みを楽しめます。特に浅漬けに向きますが、煮物や焼き物にも適します。また、アクが少ないので、生でも食べられています。
来歴等
昔から栽培されていますが、成り立ちは十全系統を選抜したものとか諸説あります。
昭和53年に生産組合が組織され、「深雪なす」の名称で多く販売されるようになりました。
その他
魚沼市の「魚沼ブランド推奨制度」の推奨品に選ばれています。
中島巾着
生産地
長岡市
特徴等
典型的な「巾着型なす」です。巾着型であればあるほど味が良いといわれています。
煮崩れがなく、煮物用に最適とされます。
来歴等
明治40年代に亀田町(現:新潟市江南区)から持ち込まれた「亀田巾着」がルーツではないかといわれています。
魚沼巾着
生産地
南魚沼市
特徴等
煮ても良し、漬けても良しとされる兼用型の「なす」です。
来歴等
明治30年代に六日町(現:南魚沼市)に導入した和歌山地方の早生なすと在来のなすが交雑してできたといわれています。
鉛筆なす
生産地
新潟市南区
特徴等
名前の由来は先端が尖っていることにあります。果皮・果肉が柔らかく、小なすで収穫し、浅漬けに利用されたり、大きくして、焼いて食べられています。
来歴等
戦前より白根市(現:新潟市南区)で栽培されていました。宮崎の「佐土原」がルーツとされています。
木崎やきなす
生産地
新潟市北区
特徴等
種が邪魔にならず、皮と果肉が柔らかく、ジューシーで焼きに最適とされる「なす」です。
長さは30cmになります。
来歴等
昭和30年代に白根市(現:新潟市南区)から鉛筆ナスを導入し、焼きなす用に選抜したものといわれています。
料理例
焼きなす
材料
「木崎やきなす」
作り方
- 焼き網をよく熱する
- 「木崎やきなす」をのせ、中火で柔らかくなるまで焼く
- 濡れ布巾で皮をむく
- 適当な大きさに切りショウガ醤油で食する
ポイント
好みによりかつお節、青じそ、ミョウガの千切りなどを加える。冷やして食べても美味しい
その他
新潟市の「食と花の銘産品」に指定されています。
久保なす
生産地
新発田市
特徴等
果皮が柔らかく、浅漬け用のなすとして「小ナス」で収穫されます。大きくして、焼いても食べられています。
来歴等
昭和初期より豊浦町(現:新発田市)で栽培さていました。宮崎の「佐土原」がルーツと考えられています。
笹神なす(白なす)
生産地
阿賀野市
特徴等
果皮が「緑色」の丸なすで、果肉がよく締まっており、煮崩れしない「なす」です。
来歴等
昭和初期から栽培されていました。
緑なす
生産地
柏崎市
特徴等
果皮が「緑色」した、煮物、おひたし、いため物など様々な調理に向くとされるアクの少ない「なす」です。
来歴等
戦前から栽培されていたといわれています。
その他
柏崎市の「柏崎野菜」に認定されています。
越後白なす
生産地
新潟市西蒲区他
特徴等
果形は長卵型です。一般的ななすに比べて、糖度が高く、加熱により甘さが一層高まり、食感はとろっとまろやかです。
来歴等
昭和初期から栽培されていました。