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【村上】林道を作る
皆さんは『林道』についてどんなイメージを持ちますか?
『林道』という言葉からは、林の中に通る道で、[道が狭い]、[砂利道]、[道路が急勾配]などといったことを想像される人が多いかと思います。
『林道』は森林の施業を行い、材木などを搬出するための道路で県営で開設している林道は幅員約4.0mで簡易舗装を行っています。
ここでは村上地域振興局における林道事業について紹介します。
森林基幹道 大毎北中線
林道を作る
1 林道整備事業の目的
- 森林の適切な整備・保全管理を行うため
- 効率的な林業経営を行うための社会基盤の整備です。
森林管理道 芦谷板屋沢線(板屋沢工区)
新たな道を作り、用材林の伐採や森林の整備(除伐・間伐など)の促進のための基盤整備を進めます。
2 林道整備に伴って期待される効果
- 適切な森林整備の推進
- 水源のかん養、県土の保全等公益的機能の発揮
- 森林資源(木材、特用林産物など)の利用促進
- 機械化の推進やアクセス時間の短縮による林業生産性の向上
- 林業就労条件の改善などが期待されます。
森林基幹道 海府南線(羽下ヶ渕工区)
3 管内の林道開設状況
現在、村上地域振興局管内では5路線13工区の県営林道開設事業を行っています。
県が開設する林道は、高規格で骨格となる「幹線」の役割が期待されるものです。
ライフラインはもとより、森林資源が充実した現在、その利活用に資するアクセス路として重要な役割を持っています。
ここでは平成29年度より開設工事を始めている『森林基幹道 岩船東部線』について紹介します。
岩船東部線の概要
鮭の遡上で知られる三面川と荒川に挟まれた丘陵地の岩船東部地域の中央にそびえる大平山(560.8m)裾野に広がる森林地域のスギ人工林が多く分布している里山地帯を通過する計画となっています。
利用区域内には、豊富な森林資源を有しており、幹線となる林道を開設することにより、森林資源の有効活用と地域の森林林業・木材産業の活性化を図ることを目的としています。
森林基幹道岩船東部線全体計画図
- 林道の規格:自動車道2級
- 幅員:全幅員4.0m(車道幅員3.0m)舗装
- 路線の計画延長:21.89km(改築区間4.2km)
- 事業計画期間:平成29~38年度(10年間)
- 林道の起点:村上市笹平地内(旧朝日村)
林道の終点:岩船郡関川村大字宮前地内
岩船東部線起点(笹平工区)
岩船東部線(門前工区)