「犯罪被害者支援フォーラム2023inにいがた」を開催しました

【個人】

〇運上 司子 (うんじよう しさこ)氏：臨床心理士(元新潟県臨床心理士会会長)、元(公社)にいがた被害者支援センター理事

有識者(臨床心理士)として、県内初の犯罪被害者支援団体である「にいがた被害者支援センター」の設立に尽力されるとともに、設立後も理事として、臨床心理士会や産婦人科医会をはじめとした関係団体との連携強化に注力し、被害者等の心理的支援の体制整備に大きく貢献されたほか、自ら被害者等の心理相談に数多く携わるとともに、支援活動員の養成・資質向上に精力的に取り組み、センターの人的基盤の確立に尽力されました。

〇中曽根 えり子(なかそね えりこ)氏：交通犯罪被害者遺族、(公社)にいがた被害者支援センター理事

交通犯罪被害者遺族として、当県における民間被害者支援団体の設立に向け、「設立準備委員会」への助言や、「設立発起人会」の構成員として尽力されるとともに、設立後の「にいがた被害者支援センター」において、支援局長として自ら支援活動のコーディネートを行う中、相談員の育成に尽力されたほか、「命の大切さを学ぶ教室」をはじめ、各種講演において講師を務めるなど、犯罪被害者等支援の理解増進に大きく貢献されました。

【団体】

〇新潟県臨床心理士会　　　　　　

犯罪被害者等支援に関する県内唯一の民間支援団体である「にいがた被害者支援センター」設立の中心的役割を担い、設立後も支援の根幹である心理相談支援の充実に力を注ぎ、被害者の心情に寄り添った支援の提供に大きく貢献されました。

　令和4年度「大切な命を守る」全国中学・高校生作文コンクール警察庁犯罪被害者支援室長賞を受賞された、新潟県立新潟高等学校3年生　伊藤優萌さんと新潟市立木戸中学校3年生　佐藤樹里さんから、受賞された作文を朗読していただきました。

テーマ：「途切れない支援の重要性」

講演者：土師　守　氏

＜講師プロフィール＞1956年生まれ。神戸大学医学部卒業後、放射線科医師として勤務。1997年、次男（当時11歳）を中学生（当時14歳）の凶行（神戸連続児童殺傷事件）により失う。翌年、犯罪被害者問題を提起した手記｢淳｣を出版。その後、2000年5月に全国犯罪被害者の会（あすの会）の活動に参加し、犯罪被害者等基本法の成立等に尽力。現在もひょうご被害者支援センター理事、自助グループ｢六甲友の会｣の世話人をつとめるなど犯罪被害者支援に携わっている。2022年に設立された｢新あすの会｣でも幹事を務める。​

　土師氏からは、ご自身の経験を踏まえ、被害者家族を取り巻く二次的被害や支援の現状や、必要とされる支援などについてご講演をいただきました。​講演を聴いた参加者からは「具体的な話から犯罪被害は他人事ではないことが十分に理解できた」「二次的被害の現状、被害者等支援の重要性など、意義深い、貴重な講演を聴くことができた」「被害者等の視点に立ち、ニーズに合った支援とは何かを考える重要性を学んだ」「被害者等に必要な支援や行政の施策の現状等を知ることができ、とても貴重な機会となった」などの声が寄せられました。

　県警音楽隊によるミニコンサートが行われました。