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裏巻機渓谷自然環境保全地域
本地域は、巻機山(海抜1,961m)の北側斜面に発する、三国川の支流五十沢の中流に位置します。ここは、急峻なV字谷をなし、滝、転石、ポットホールなど特異な地形が連続する優れた自然環境が維持されています。
渓谷の植生は、ブナクラス域の代償植生が主で、その林床にはヒメアオキ、ハイイヌガヤ、ジュウモンジシダ、リョウメンシダ等がみられます。
地質は、主に閃緑岩、花崗岩等の深成岩類で、下流部はこれらの上を堆積岩類が覆っています。渓谷には巨大な転石が多く、流れの方向や速さを変え急流や滝を形成し、上流から夫婦滝、不動滝、魚止めの滝等があります。また、河床には転がる礫により造られたポットホールが所々にみられます。
- 区域
南魚沼市国有林中越森林管理署160林班IIIろ、と、ち、ぬ、る、イ12、イ13、イ15小班の各一部及びイ11小班の全部
南魚沼郡六日町大字永松の一部 - 面積
国有林 20.21ha
民有林 26.28ha
※全域特別地区 - 保全対象
地形(渓谷) - 指定年月日
昭和51年12月28日
※昭和54年2月20日(特別地区指定)