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今回、『県央地域の魅力を探す探検記』では「レトロ」を切り口として県央の魅力を探ってみました。
なぜ、「レトロ」かと言うと・・・。
以前、『自販機を探る』の第1弾で取り上げた「昭和レトロな自販機」。自販機のほかにも、きっと県央地域には「レトロ」を感じられる場所がいっぱいあるはず。
そんな「レトロなスポット」を探ってみたら、また新たな県央の魅力を発見できるかも・・・。
そこで、『レトロを探る』の記念すべき第1弾!
それは、なんとも歴史を感じる優美なデザインの車体。
車内はどうなっているのかわくわくしてしまう!そんな「大正生まれの電車」を探ってきました。
上品で落ち着いた色からもレトロな印象を受ける
蒲原鉄道の「社章」と車両番号の「モハ1」
ここに展示されている鉄道車両の「モハ1」は、大正12年(1923年)に東京の蒲田車両で製造されました。その「モハ1」が走っていた蒲原鉄道は、大正12年(1923年)に五泉~村松間4.2kmの運行を開始し、開業と同時にこの「モハ1」を投入しました。
蒲原鉄道はその後、昭和5年(1930年)に村松~東加茂間、そして東加茂~加茂間と順次開通し、五泉~加茂間をつなぐ全線で21.9kmとなりました。
現在は加茂市の市指定文化財の「モハ1」
大正から昭和にかけて蒲原鉄道で活躍した「モハ1」ですが、昭和29年(1954年)に現役を退きます。その後、蒲原鉄道の倉庫へと転用を果たし、引退後も倉庫として活躍を果たすのでした。
平成11年(1999年)に蒲原鉄道が全線廃線となり、倉庫となっていた「モハ1」は加茂市へと譲渡されることとなり、蒲原鉄道の駅(冬鳥越駅)があった冬鳥越スキーガーデンへと移設されました。現在は加茂市の市指定文化財として、冬鳥越スキーガーデンに展示されており、地元の方や鉄道ファンに今も愛されています。
昔懐かしい木造の駅のホームを思わせる「モハ1」に架けられた屋根
加茂市では、令和3年(2021年)にふるさと納税型クラウドファンディングによって、全国から集まった寄付金を活用し、「モハ1」に木造の屋根を設置しました。令和5年(2023年)には、大正12年(1923年)の誕生から100年の節目を迎える「モハ1」。100年の時を超えても、なおこの地で愛されていくことでしょう。
天井の照明や木の窓枠がレトロ感を醸し出す
大正からの歴史の息吹を感じる運転台
「モハ1」の車内に入ってみると、一瞬でそのノスタルジックな雰囲気に包まれました。
車内を歩いてみると、木の床の何とも言えない心地よさ。運転台の前に立つと、童心に返ったようなわくわく感が止まりません。
自然と景観に溶け込む「モハ61」
天井の扇風機、前方には運賃表と料金箱
おでこの丸いヘッドランプが特徴
間近で見ることができる立派な足回り
今回紹介したレトロな電車が展示されている「冬鳥越スキーガーデン」は、広大なゲレンデに綺麗に管理された芝生、その中央には日本最大級の「花時計」があり、レトロな電車のほかにも見どころがいっぱい。
また、併設されている「バラ園」では、毎年6月と10月に約150品種・約2,600本ものバラが見頃を迎え、芳しい香りに包まれます。
冬期間のスキー場としてだけでなく、年間を通じて楽しめるスポットとなっています。
綺麗に管理された「芝生」と日本最大級の「花時計」
●にいがた観光ナビ「冬鳥越スキーガーデン(多目的広場)」<外部リンク>
●にいがた観光ナビ「冬鳥越スキーガーデン(バラ園)」<外部リンク>
●にいがた観光ナビ「冬鳥越スキーガーデン(スキー場)」<外部リンク>
〒959-1335
新潟県加茂市長谷186-7
●北陸自動車道「三条燕IC」より車で50分
●駐車場 普通車120台(無料)
●営業時間 8時30分~17時00分
●加茂七谷温泉 美人の湯<外部リンク>
〒959-1348 新潟県加茂市宮寄上13-1
●粟ヶ岳県民休養地(水源地)<外部リンク>
〒959-1348 新潟県加茂市宮寄上2684
県央の魅力をたくさんの方に知ってもらいたい。
そんな思いから、県央地域の魅力について、
再確認・再発見する取組を始めました。
『県央地域の魅力を探す探検記』と題して、
様々な切口から「県央の魅力」をご紹介します。