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令和7年12月定例会(請願第12号)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0787928 更新日:2025年12月8日更新

第12号 令和7年11月27日受理  厚生環境委員会 付託

県立松代病院の入院機能存続を求めることに関する請願

請願者  松代病院を守る会 会長 村山繁一

紹介議員  諏佐武史君 土田竜吾君 小林誠君 笠原晴彦君 牧田正樹君
      樋口秀敏君 小島晋君

(要旨)県立松代病院は、歴代病院長を先頭に訪問診療・訪問看護、月1回の地域連携会議など「地域包括ケアシステム」づくりを推進し、地域住民や介護施設関係者から厚い信頼と高い評価を得ている。吉嶺松代病院長は、「他の地域では得がたい、真の地域医療教育の場」(10月7日魚沼地域医療構想調整会議)と述べている。県立松代病院は、地域医療を担う先進病院の一つである。
 新潟県病院局が提示している無床診療所になったら、松代・松之山は夕方5時から翌朝9時までの16時間および土・日、祝日は、医師も看護師も不在の地域になる。この地域は、昨冬5メートルの積雪を記録した日本有数の山間豪雪地である。入院できる病院が身近に必要である。夜、救急車で県立十日町病院まで搬送されれば、帰りの公共交通はない。わずかな国民年金の高齢者は、タクシーを利用する余裕などない。無床診療所化は、医療と暮らしの命綱が断ち切られる事態である。
 2024年3月の「県立病院経営強化プラン」は、県立松代病院は「過疎地域において、かかりつけ患者、軽中等症救急患者、急性期を脱した回復期患者などを受け入れるとともに、在宅医療を提供」すると謳っている。
 10月7日の魚沼地域医療構想調整会議において、南魚沼市民病院の外山院長は、4月1日からの実施は「住民に非常に不安を与えている」と指摘。病院局経営企画課長は「段階的に対応した方がいいかどうかも含めて検討する」と答えている。また、魚沼市医療公社理事長の布施議長は、「松代病院及び十日町病院は、地域包括ケアシステム向上に資するこの地域の新しいビジョンを住民にきちんと示す」「住民参加のプロセスを形成してもらいたい」とまとめた。これらの指摘に対する具体的方針は示されていない。
 県立松代病院は、地域の宝であり、地域住民の命綱である。私たちは、松代・松之山の住民の7割をはじめ16,310筆の署名を新潟県知事と病院局長に提出した。
 ついては、貴議会において、次の事項に配慮されたい。

1 県立松代病院の入院機能を存続し、「県立病院経営強化プラン」にもとづく機能・役割を果たすこと。
2 12月県議会で松代病院の診療所化を決定しないこと。


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