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令和元年6月定例会(請願第4号)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0180894 更新日:2019年8月3日更新

第4号  令和元年6月10日受理 産業経済委員会 付託
令和元年度新潟地方最低賃金改定等についての意見書提出に関する請願
請願者  日本労働組合総連合会新潟県連合会 会長 牧野茂夫
紹介議員  樋口秀敏君 小島 晋君 池田千賀子君 高倉 栄君 上杉知之君
      大渕 健君 長部 登君 小山芳元君 小泉 勝君 杉井 旬君 
      重川隆広君 秋山三枝子君 片野 猛君 佐藤浩雄君 佐藤久雄君
      渡辺和光君


(要旨)非正規労働者やパートタイム労働者の賃金は地域別最低賃金の影響を受け、正規労働者と非正規労働者の賃金格差は年代が上がるごとに広がっている。企業内最低賃金の引き上げや新潟県最低賃金の引き上げを図らなければ、賃金格差がさらに広がり、若年者の県外流出に歯止めがかからず県内勤労者の人材確保はさらに厳しくなる。
 2020年までに全国平均1,000円を目指すという目標を掲げた雇用戦略対話の合意や、働き方改革実行計画の影響も受け、新潟県最低賃金はここ5年で88円引き上げられてはいるが、あるべき水準への引き上げができていない現状で、新潟県最低賃金の803円は現在全国平均と71円もの開きがあり、なおかつ全国平均との差はこの5年間で6円広がった。また新潟県は関東甲信、北陸の都県と比較しても最低の状況にある。(全国平均:874円、東京都:985円、埼玉県:898円、千葉県:895円、栃木県:826円、茨城県:822円、長野県:821円、富山県:821円、群馬県:809円、石川県:806円、福井県:803円)新潟県内の労働力確保の観点と新潟県の人口流出に歯止めをかけるためには、これ以上格差が広がらないよう、最低賃金を近隣地域と並ぶ水準に引き上げることが重要となる。そして新潟県としても、最低賃金引き上げのための中小企業支援策をさらに拡充することが必要となる。
 また、「平成30年度新潟県賃金労働時間等実態調査結果」による高校卒事務・技術者の初任給163,866円を、所定内労働時間165.5時間で時間額換算すると990円となる。803円との差は187円もあり、一般的な賃金の実態を十分に反映できておらず、県内勤労者のセーフティネットとして、十分に機能しているとは言えない。最低賃金を有効に機能させるためには大幅な水準の引き上げが極めて重要な課題となっている。
 ついては、貴議会において、次の事項を求める意見書を新潟労働局および新潟地方最低賃金審議会に提出されたい。
1 令和元年度の新潟県最低賃金の改定にあたっては、雇用戦略対話合意にもとづき、景気状況に配慮しつつ、全国平均1,000円に到達することができる審議会運営を図るとともに、中央水準との格差是正等を踏まえた上積みを図ること。
2 新潟県内で最低賃金以下の労働者をなくすために、事業所に対する指導監督を強化し、最低賃金制度の履行確保を図ること。


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