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平成28年2月定例会(陳情第4号)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004280 更新日:2019年1月17日更新

第4号 平成28年2月17日受理 厚生環境委員会 付託

柏崎刈羽原子力発電所6・7号機基準地震動等の再審査を求める意見書提出に関する陳情

陳情者 原水爆禁止新潟県協議会 理事長 笠原美紀子

(要旨)

 原子力規制委員会は、2013年9月27日「新規制基準」に基づく適合性申請のあった柏崎刈羽原子力発電所6号機及び7号機の基準地震動1209ガルについて2016年1月29日の審査会合で了承し、また、2月12日には、7号機の「緊急時対策所」が置かれる3号機敷地を津波から守る防潮堤直下の断層についても「活動性なし」と判断した。
 しかし、了承された基準地震動は、8パターンの想定としているが従来の手法を一歩も出るものではなかった。福井地裁判決で指摘する『過去10年間で5回も想定を超える地震があった』この現実を直視する議論が一切なく、中越沖地震で「想定」を超えた事実も審査された様子も見られない。
 さらに、地震動の想定には「世界中で起きた地震の平均値を根拠に計算(入倉式)」と「日本の地震を中心にした平均値を使う(武村式)」の二種類があるが『武村式を適用すると、地震動は4.7倍に跳ね上がる。現状では格納容器も破壊され、大破局になるのですべての原子炉は廃炉になる』、『日本の地震は、世界の地震より揺れが激しいのが特徴』との警鐘を一顧だにしない審査内容でもあった。
 加えて、2016年1月30日、規制委員会委員長に要請した『柏崎刈羽原子力発電所敷地ならびにその周辺の地殻変動等に関する厳正な科学的審査の申し入れ(柏崎刈羽原発活断層問題研究会)』にも一切検討も回答もないなど、一方的な審査結果と言わざるを得ない。
 ついては、貴議会において、次の事項を内容とした意見書を原子力規制委員長に提出されたい。

  1. 柏崎原子力発電所の基準地震動策定に当たっては、複数の計算モデルを使った結果に基づいて再審査を行うこと。また、現在、明らかにされていないとされる原子炉のクリフエッジ(安全限界)についても東京電力に求めること。
  2. 2016年1月30日付『柏崎刈羽原子力発電所敷地ならびにその周辺の地殻変動等に関する厳正な科学的審査の申し入れ(柏崎刈羽原発活断層問題研究会)』に真摯に回答するとともに審査事項として取り上げ、再審査を行うこと。

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