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平成27年12月定例会(第50号発議案)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0003383 更新日:2019年1月17日更新

平成27年12月定例会で上程された発議案

交通弱者の事故防止に関する意見書

第50号発議案

 交通弱者の事故防止に関する意見書

上記議案を別紙のとおり提出します。

平成27年12月17日


提出者

西川 洋吉、矢野 学、小林 一大
冨樫 一成、佐藤 純、桜井 甚一
岩村 良一

賛成者 提出者を除き議員全員

新潟県議会議長 尾身 孝昭 様

交通弱者の事故防止に関する意見書

 視覚障害者が巻き込まれた交通事故は本年1~9月の間で全国で32件も発生しており、死亡1人、重傷11人、20人が軽傷で、盲導犬を連れていて巻き込まれた事故も5件あったと報道されている。
 10月には、徳島市で視覚障害のあるマッサージ師が後退してきたトラックにはねられ、一緒にいた盲導犬とともに死亡する事故が発生した。また、新潟市においても通勤途上の視覚障害者が、軽乗用車にはねられ死亡する事故が発生している。
 交通弱者をドライバーが保護するのは当然であり、弱者に配慮した運転をしなければならない。徳島市での事故は、トラックが後退する時の事故であり、車の後退を周囲に知らせるブザーのスイッチが切られていたために発生した可能性が高いとされている。ブザーの設置は法令で定められておらず、自動車メーカーが自主的に装備しているものであり、スイッチを切ることもできることから、徳島県ではブザーが取り付けられている車両において装置の使用を義務付ける条例案が提出されているところである。
 また、ハイブリッド車、電気自動車などのエンジンやモーター音が静かな車が増えていることから、歩行者などに音で知らせる装置の装備、さらには障害者や高齢者の安全確保に向けた啓発の強化なども必要とされている。
 よって国会並びに政府におかれては、交通弱者の事故防止の観点から、障害者や高齢者の安全確保に向けた取組の強化を図るとともに、視覚障害者の交通事故防止に向けて、道路運送車両法と道路交通法を改正し、車両後退時に警告音や音声を発する装置の貨物車両等への装備、運転手に対するそれらの使用及びハイブリッド車等の接近を知らせる装置の装備などについて義務化することを強く要望する。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成27年12月17日

新潟県議会議長 尾身 孝昭

衆議院議長 大島 理森 様
参議院議長 山崎 正昭 様
内閣総理大臣 安倍 晋三 様
厚生労働大臣 塩崎 恭久 様
国土交通大臣 石井 啓一 様
内閣官房長官 菅 義偉 様
国家公安委員会委員長 河野 太郎 様

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