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平成25年12月定例会(陳情第18号)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0004305 更新日:2019年1月17日更新

第18号 平成25年11月12日受理 総務文教委員会 付託

不要不急の海外視察旅行の自粛、廃止に関する陳情

陳情者

(要旨)

にいがた県議会だより第47号、11月10日発行分が購読紙朝刊に他の広告と共に届けられた。
 記事のトップに掲載されているのが、県議6氏によるチェルノブイリ等訪問団。国際原子力機関(IAEA)、チェルノブイリ原発跡、国際科学技術センター(ISTC)等を視察したという。実情の調査といい、喫緊の課題のと云うコトバはまことにもっともらしいものだ。
 小生は7月某日の購読紙の記事で訪問を知り、訪問中止を知事、議長に文書で申し込んだが、無視された。愚劣にしてと云うまくらことばの使用は遠慮するが、不要不急の海外視察旅行は強行された。憤慨に耐えぬ気持ちである。
 国会議員、県議、市議等の議員、議会の視察研修の必要性は無いと主張するのでは無い。百聞は一見にしかずという場合もあるだろう。
 しかし、春の連休に閣僚が外国へ行き、夏休み頃は多数の国会議員が諸外国へ視察と称して出掛けるのが今や恒例になっている。不敏にして、県議の実例には暗いが、市議各派の視察研修旅行の実情には暗すぎることは無い。議会だよりに小さく掲載されるからだが、それを見ると公費を使っての慰安旅行である例がほとんどである。1年に1度くらいの旅行だ。議員の特権だとする見方があるのは承知だが、現在の財政状況からすれば、不要不急の視察旅行の特権は廃止すべきだと小生は愚考する。
 チェルノブイリ等への視察訪問は県費500万円の無駄遣いである。理由のいくつかを以下に並べてみる。(1)チェルノブイリは今やツーリングの対象である。(2)有名な石棺は4キロメートル遠方から望遠鏡で見るだけ。その写真は既に商業新聞多数に既掲載で誰でも知っている。(3)IAEA、ISTCの職員は外国人の筈。6氏は彼らの言葉を理解できたのか、疑わしいこと。(4)言葉が理解できたとしても、説明の内容は理解できた筈が無い。6氏のアタマが悪いとする非礼を並べる訳では無いが、話の内容は高度に専門的な筈。話が理解できなければ、こちらの参考にすべき知識内容を質問することは出来ない筈だ。内容のある報告は不可能だ。
 小生はこの様に考えていたので、視察訪問は県費500万円の無駄遣いと見て反対したのだ。
 10月28日朝方、小生は新発田地域振興局のサービスセンターへ行き、新潟県議会チェルノブイリ等訪問団報告書なる物を一見して来た。作りは良く、外観も立派な物だが、小生は笑うべき記念写真を数枚眺めただけで退出した。報告書は1頁も読まずに帰ったが、その理由の説明は不要であろう。
 チェルノブイリ等の視察訪問旅行の県費無駄遣いを指摘し、不要不急の視察旅行の自粛、廃止を求めることが本陳情書の趣旨及び陳情事項である。前回のシャンゼリゼへのショッピング旅行よりは、まじめな視察訪問であったことは、6氏の名誉の為に明記する。
 県議各位には自己の職責と品位保持の念をお忘れになること無く、身を持していただきたい。
 ついては、貴議会において、不要不急の海外視察旅行の自粛、廃止に配慮されたい。

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