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平成23年12月定例会(第47号発議案)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0002231 更新日:2019年1月17日更新

平成23年12月定例会で上程された発議案

APECでのTPP交渉参加表明に抗議するとともに国民に対する十分な説明を求める意見書

第47号発議案

 APECでのTPP交渉参加表明に抗議するとともに国民に対する十分な説明を求める意見書

上記議案を別紙のとおり提出します。

平成23年12月22日


提出者

宮崎 悦男、佐藤 莞爾、佐藤 卓之
佐藤 純、桜井 甚一、斎藤 隆景
尾身 孝昭、柄沢 正三

賛成者

高橋 直揮、青柳 正司、坂田 光子
矢野 学、金子 恵美、皆川 雄二
小林 一大、冨樫 一成、楡井 辰雄
小島 隆、小林 林一、西川 洋吉
岩村 良一、沢野 修、金谷 国彦
早川 吉秀、中野 洸、小川 和雄
小野 峯生、帆苅 謙治、渡辺 惇夫
石井 修、東山 英機、三富 佳一
星野 伊佐夫、長部 登、小山 芳元
竹島 良子、志田 邦男、青木 太一郎
松川 キヌヨ、佐藤 浩雄、片野 猛
横尾 幸秀、若月 仁、小島 義徳
佐藤 久雄

新潟県議会議長 村松 二郎 様

APECでのTPP交渉参加表明に抗議するとともに国民に対する十分な説明を求める意見書

 野田佳彦総理は11月のAPEC首脳会議において「TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入る」と述べ、事実上の交渉参加を表明した。その後、TPP交渉参加を巡っては、国会審議における閣僚間の答弁の食い違いや、日米両国政府の発表に矛盾が生じる等、混乱に拍車がかかっているが、その原因は野田佳彦総理自身にあると言わざるを得ない。特に関係国との自由化交渉において、国民皆保険制度は「断固我が国の制度を守るため交渉する」と述べる一方、コメの関税撤廃の例外措置を明言しないなど、真の国益を守る気概が感じられない。
 TPP交渉参加に当たり、交渉で協議されている事項が何か、我が国のメリット・デメリット及び国益上の危機が何か、いかなる対策を検討しているのかなどについて、政府が十分な情報提供を行っていないため、未だ国民的議論が全く熟していない段階である。特にTPPは「聖域なき関税ゼロ」が前提であるとされているにもかかわらず、これに我が国がどのように対応するのか不明確な中で交渉参加表明を行ったことは、拙速のそしりを免れない。
 さらに、与野党を問わずAPECでの拙速な交渉参加表明には慎重な意見が続出し、地方議会でも交渉参加に反対する意見書が相次いで可決される中、こうした声をないがしろにして交渉参加に踏み切ったことは極めて遺憾であり、本県議会は政府のTPP交渉参加表明に、断固抗議するものである。
 よって国会並びに政府におかれては、TPPに関する国民的議論が熟すよう、交渉で得られた必要な情報は速やかに明らかにし、TPPに参加した場合の我が国のメリット・デメリット及び国益上の危機を分かりやすく国民に説明するよう強く要望する。
 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成23年12月22日

新潟県議会議長 村松 二郎

衆議院議長 横路 孝弘 様
参議院議長 平田 健二 様
内閣総理大臣 野田 佳彦 様
外務大臣 玄葉 光一郎 様
農林水産大臣 鹿野 道彦 様
経済産業大臣 枝野 幸男 様
国家戦略担当大臣 古川 元久 様

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