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平成21年12月定例会(陳情第16号)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0002031 更新日:2019年1月17日更新

第16号 平成21年11月13日受理 総務文教委員会 付託

国防・安全保障確立に係る意見書提出に関する陳情

陳情者 政治団体 南洲塾 塾長 川崎文博

(要旨)

 鳩山首相の「友愛外交」デビューは成功であったとの大方のマスメディアの評価に御本人は至極、御満悦の体である。
 「友愛」という理念・理想を高らかに掲げる鳩山首相の内政・外交の政治姿勢は首相の人となりを如実に表すものであり、それなりに評価しなければなるまい。
 しかしながら、現実の外交の場は食うか食われるか、だますかだまされるか、飲むか飲まれるかの修羅の場である。国家の命運が定まる場でもある。
 甘っちょろい理想やキャッチフレーズのうぬぼれは通用しない。軽率な発言や思いつきの約束事や大甘の融和姿勢などは外交においては厳に慎まなければならない。
 日本の国防・安全保障は極めて不安定でありぜいじゃくである。
 日本と近接する韓国、北朝鮮、中国並びに北方領土を返さぬロシアは、日本にとって敵性国家であるのは世界の常識である。
 この4か国こそが日本を脅かす元凶である。
 虎視眈々(こしたんたん)と日本打倒、日本侵略をねらっているこの切迫した現況を率直に日本政府は日本国民と国際社会に喧伝(けんでん)すべきである。
 韓国、北朝鮮は戦前戦後を通じて日本国より受けた恩義を忘れ、北朝鮮は何十基何百基ものミサイルで日本を標的にし、核で威嚇し、さらに何百人もの日本人を拉致(らち)したまま頑として解放に応じない。
 韓国は、戦後一貫して強烈な反日政策を執り続け、日本固有の領土「竹島」を軍事力をもって不法占拠し、さらに「対馬」までを自国領だとわめきたて、対馬の大半の土地を買収という名のもとに占有するに至っている。
 中国は経済成長で得た資金の大半を軍拡に費やし、東シナ海や太平洋の制海権獲得を目指し、艦艇をもって日本の領海を平然と侵し続けている。東シナ海においてはすでに中国に強奪され占領されているのである。
 鳩山首相は、このガス田開発問題で「友愛の海にしたい」とのんきなことを言っているが、この海はとうの昔に「中国による侵略の海」に変わり果てている。
 沖縄本島はともかくも、その最果ての地である与那国島や尖閣諸島は全くの無防備である。
 寸土たりとも国家の総力を挙げて死守するのが独立国家の責務であるが、日本全土にそうした国防体制が完備されているのか。
 もともとこの周辺は自国領であると強弁する中国のことである。いつ何どき中国に軍事占領されてもおかしくない状況にある。
 沖縄本島は米軍基地移設問題で揺れに揺れているが、現状においては従前どおり米国を基軸とする安全保障態勢を執らざるをえまい。
 されど日本は独立国家である。日本国の矜持(きょうじ)を内外に示さなければならない。
 いつまでも米国に隷属することは許されない。是々非々の態度で臨むべきである。
 事ほどさように日本を取り巻く情勢は極めて厳しく、日本の国防・安全保障は累卵の危うきにある。
 問題は、ロシアにくみし己の利得を図ろうとする国会議員や、中国の属国になろうとする国会議員や、韓国、北朝鮮には無条件の理解を示し、彼らの代弁者になろうとする国会議員の存在である。
 自由民主党にも民主党にも負けず劣らずの売国・国賊議員がばっこし、日本の国益を消失させ、日本を内部から崩壊させようとするのである。
 速やかに国防・安全保障対策を練り直し、それを実行するとともに、韓国、北朝鮮、中国並びにロシアによる日本の危機を国民に告知し、確固たる国防の緊急性を啓もうすることは政府の重大な責務である。
 ついては、貴議会において、日本の隅々から世論を盛り上げ政府に実行を迫るため、中国による東シナ海での脅威、韓国による竹島・対馬に対する脅威、北朝鮮によるミサイルによる脅威、ロシアによる北方四島及び南下政策による脅威についての日本国の防衛・安全確保確立を内容とした意見書を国に提出されたい。

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