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平成21年6月定例会(第23号発議案)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0001926 更新日:2019年1月17日更新

平成21年6月定例会で上程された発議案

医療提供の拡充に関する意見書

第23号発議案

 医療提供の拡充に関する意見書

上記議案を別紙のとおり提出します。

平成21年7月10日

提出者   石塚 健、佐藤 信幸、市川 政広

賛成者   梅谷 守、進 直一郎、大渕 健
            内山 五郎、宮崎 増次、竹山 昭二
            若月 仁、小山 芳元、青木 太一郎
            松川 キヌヨ、佐藤 浩雄、中川 カヨ子
            長谷川 きよ

新潟県議会議長 三 林 碩 郎 様


医療提供の拡充に関する意見書

 小児科医や産科医をはじめとした医療従事者の不足を背景に、病院が閉院に追い込まれたり、救急患者の受け入れ先の確保が困難になったりといった問題が全国的に広がっている。特に本県は、中山間地域を多く抱え、へき地での医師不足は地域住民の安全・安心な生活を脅かしており、地域医療の健全性と持続性を保つことは喫緊の課題である。慢性的な医療従事者不足を改善し、各地域での医療従事者の偏在や医療格差の是正なくして、真の福祉国家は築けない。また、我が国の医療技術は国際的にも最高水準に近いにもかかわらず、国民は「最善の医療」を受けるのが難しいばかりか、生命すら脅かされるような危険に日常的にさらされている。
 こうした問題を解消するために、医療現場では、病院勤務等の医療従事者の勤務条件の改善などが喫緊の課題となっている。
 よって国会並びに政府におかれては、医療崩壊を食い止め、医療提供体制を立て直すために、次の事項を含む施策の早急な実施を強く要望する。

  1. 医療体制の立て直しのために十分な財源を確保すること。
  2. 医療従事者が不足している地域の要望を受け、自治体病院など医療機関に対して医師派遣の要望・あっせん等を行う機関を国や地方に設置すること。
  3. 医師の交代勤務制の促進や不払い残業の是正を行うとともに、当直を夜勤勤務に位置付けること。また、看護師に医師業務の一部を移管することや、医師の事務作業を助けるメディカル・クラークの充実支援など、病院勤務医の勤務条件を改善すること。
  4. 医療従事者が子育てや介護をしながら勤務を継続、あるいは復職しやすいよう、病院内保育園の整備など仕事と家庭の両立支援を拡充すること。また、一時休業中離職した医療従事者の復帰のための研修制度などの整備を促進すること。
  5. 開業医が救急病院にさらに参加するよう、体制整備を図ること。
  6. 実働医師数の正確な調査を行い、必要医師数を総計し、医師養成計画を策定すること。
  7. ドクターヘリの導入を促進するに当たって、さらなる財源措置の拡充を図ること。
  8. 麻酔医不足を解消するため、歯科麻酔医が医科麻酔を行える体制の整備を図ること。
  9. 地域に複数ある病院を集約し拠点病院機能の充実が図れるような仕組みを充実させること。

以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成21年7月10日

新潟県議会議長 三林 碩郎

衆議院議長 河野 洋平 様
参議院議長 江田 五月 様
内閣総理大臣 麻生 太郎 様
総務大臣 佐藤 勉 様
財務大臣 与謝野 馨 様
厚生労働大臣 舛添 要一 様

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