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平成14年12月定例会(第36号発議案)
平成14年12月定例会で上程された発議案
今後の高速道路整備に関する意見書
今後の高速道路整備に関する意見書
高規格幹線道路(高速道路)は、ネットワーク化されてこそ本来の機能を十分に発揮するものである。とりわけ、日本海側における物流の基軸をなす日本海沿岸東北自動車道は、北陸自動車道と一体となって「日本海国土軸」を形成する国土政策上極めて重要なインフラである。
本県は南北に長く広大な県土を有しており、交流連携による地域振興はもちろんのこと、地域の人々の生活を支え、安心して暮らせる「命を救う救急医療ルート」を確保する上でも高速道路は必要不可欠である。
こうした中、「道路関係四公団民営化推進委員会」が総理大臣に意見を提出したところであるが、採算性や債務返済の議論に終始し、最も重要な21世紀の国土政策に基づく高速道路網の整備の在り方について、大局的な見地からの議論が行われず、極めて遺憾である。
また、新たな組織による高速道路の整備に歯止めをかける一方、残る路線の整備に地方の負担を求めるなど、一日も早いネットワークの整備という地方の意見が全く反映されない内容となっており、容認できるものではない。
よって国会並びに政府におかれては、今後の制度設計や予算編成等に当たっては、地方公共団体の理解を得て進めるとともに、地方の新たな負担を求めることなく、引き続き国の責任により、日本海沿岸東北自動車道等の高速道路整備を着実に推進されるよう強く要望する。
以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。
平成14年12月20日
新潟県議会議長 石井 修
衆議院議長 綿貫 民輔 様
参議院議長 倉田 寛之 様
内閣総理大臣 小泉 純一郎 様
財務大臣 塩川 正十郎 様
国土交通大臣 扇 千景 様
行政改革担当・規制改革担当大臣 石原 伸晃 様