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平成14年12月定例会(第33号発議案)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0001603 更新日:2019年1月17日更新

平成14年12月定例会で上程された発議案

万景峰92号の新潟港出入港時における検査体制の徹底強化を求める意見書

万景峰92号の新潟港出入港時における検査体制の徹底強化を求める意見書

 本年9月17日に行われた小泉首相の北朝鮮訪問により、これまで疑惑として指摘されていた日本人拉致問題が、北朝鮮の犯行であることが明確となった。
 現在、拉致された5名の方々が帰国を果たしたが、その家族の方々の日本への早期帰国問題や、横田めぐみさんをはじめとする既に死亡したとされる8名の方々の情報については、その信ぴょう性に強い疑いがもたれているところである。
 加えて、わが国の安全を極端に脅かす核兵器開発問題等もあり、これら早急に解決しなければならない問題が山積しているにもかかわらず、日朝国交正常化交渉は膠着状態にあり、解決に向けての交渉がいまだ再開されない状況にある。
 これまで、北朝鮮と国交のない中で唯一、当県の新潟港は昭和34年に始まる在日朝鮮人の北朝鮮への帰還事業の帰還船の寄港地として、また、人道的支援物資等の窓口として日朝両国間の友好のきずなを築いてきた経緯がある。
 しかしながら、今日、北朝鮮による日本人の拉致が明らかになった上、元北朝鮮工作員等の証言により、万景峰92号は北朝鮮の工作船であるとの指摘がなされていることなどから、県民の間には同船を即刻入港拒否すべきとの感情が芽生えている。
 同船の新潟港への入港に当たっては、港湾管理者たる本県知事は、現行法上拒否する権限を有さないものと理解するところであるが、県民の感情を考慮するに、北朝鮮の工作船の疑いがあると指摘されている以上、出入国に当たり現行法上許されているあらゆる検査を厳正に行い、同船の疑惑を徹底的に調査し、その疑惑の真偽を明らかにするとともに、我が国の安全に危害を及ぼす恐れのあると認識された場合には、即刻同船の入港を拒否すべきものと考える。
 よって国会並びに政府におかれては、万景峰92号の出入国に当たっては、厳正な検査を行い、同船の疑惑の真相解明に努め、県民をはじめとする国民の不安の払拭を図られるよう強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 平成14年12月6日

新潟県議会議長 石井 修

衆議院議長 綿貫 民輔 様
参議院議長 倉田 寛之 様
内閣総理大臣 小泉 純一郎 様
法務大臣 森山 眞弓 様
財務大臣 塩川 正十郎 様
厚生労働大臣 坂口 力 様
農林水産大臣 大島 理森 様
国土交通大臣 扇 千景 様
海上保安庁長官 深谷 憲一 様

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