ページ番号を入力
本文
サクラが咲いています
愛鳥センター周辺では、現在サクラが咲いています。
夏の猛暑によって例年よりも早く落葉してしまったサクラが、
葉を失ったことで芽の休眠がうまくいかなくなり、
暖かい陽気に誘われて、開花しているのです。
このような秋のサクラの開花は、特に珍しい現象ではありません。
通勤途中で見かける海岸に比較的近い場所のサクラは、
潮風のせいか毎年早く落葉してしまうため、秋になるといつも開花しています。
(ちなみに、春も秋も開花する品種のサクラもあります)
ところが、今年は多くの樹種が猛暑で夏に落葉してしまいました。
愛鳥センター周辺を歩いていると、サクラだけでなく、
ネムノキ、コナラ、ヤマウルシの花が咲いているのを発見しました。
(T)
ネムノキ(左)とコナラの花
コナラの雄花は伸び始めたばかりです。
コサメビタキ
渡り中の鳥が通過しています。
愛鳥センターの周辺では、コサメビタキやアカゲラ、イカルなどが最近よく見られるようになりました。
秋はあまり鳴かないので、なかなか見つけられませんが、これから種類も数も増えてくるので楽しみです。
ムラサキシキブの葉が出てきました
夏の猛暑と渇水で木々の葉が枯れたり、すっかり落葉した木もありましたが、気付いたら新しい葉が出ていました。
植物すごい!
これからまた季節外れの花が咲いたりするのか、冬までの間にどうなっていくのか注目して見たいと思います。
(s)
以下、9月11日から9月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、ノスリ、コゲラ、アカゲラ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、クロツグミ、コサメビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ
砂を食むオオハクチョウ
ハクチョウのケージで、時々砂が掘られている穴を見ます。
ハクチョウがクチバシで掘っていると思うのですが、これまでその現場を見たことがありませんでした。
先日、ようやくハクチョウが砂を掘っている様子を見ることができました。
クチバシで砂を食み、水槽の水でジャブジャブと口の中をゆすいでいるようです。
野生では、草の根を食べる時に同時に土も食べます。
しかし、ケージではタライの中の米のシイナとヒエを食べるだけなので、
時々砂を食べて、砂嚢(さのう)に砂を補給しているのでしょうか。
(T)
水槽の脇にできた穴
水槽の中にも砂が溜まるので、掃除が大変です。
以下、9月1日から9月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、コゲラ、アカゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、コムクドリ、クロツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、アオジ
高い止まり木のウミネコ幼鳥
16番のケージにはウミネコが4羽います。
そのうち1羽は幼鳥で、成鳥と違って茶色です。
鳴き声もネコではなく、ヤギのように聞こえます。
その幼鳥が数日前から、低い止まり木に上がるようになりました。
しかし、そこから高い止まり木になかなか上がりません。
そこで、中間の止まり木を作ったら、すぐに高い止まり木まで上がりました
下にいる成鳥を見て、なんだか少し自慢げです。
午後には高い止まり木で腹ばいで座って、うたた寝?を始めました。
高い止まり木から降りる時は、止まり木を一段ずつ降りるのではなく、一気に飛び降ります。
最初はぎこちなく着地していたのですが、だんだんと上手に両翼をはばたかせ、
スムーズに着地できるようになってきました。
(T)
気持ちよさそうなウミネコ幼鳥
ウバタマムシ
きっといるだろうなと思っていたものの、なかなか出会えなかったウバタマムシにようやく出会えました。(死んでいましたが)
玉虫色のタマムシもきれいですが、ウバタマムシは地味カッコいいです。
もっと赤銅色っぽいイメージだったのですが、翅の光沢は緑色が強く見えました。
調べてみたら、緑色を帯びるものもいると書いてあったので、個体差なのかもしれません。
表面に黄灰色の粉を纏うとも書いてありましたが、その粉はほとんど取れてしまっているようでした。
ぜひ生きている個体も見てみたいなと思います。
調べたついでに、ウバタマというサボテンがあることも初めて知りました。
(s)
以下、8月21日から8月31日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、オオタカ、コゲラ、アカゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、クロツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ
クロツグミの幼鳥
毎日暑すぎてあまり外を歩いていなかったのですが、久しぶりに探鳥路を歩いたら地面が落ち葉だらけでした。乾いているので、歩くとパリパリカサカサ音がして晩秋のような気分に。季節がわからなくなります。
鳥は少なめですが、クロツグミの親子やヒヨドリの親子がいました。
鉄塔の上にはオオタカの幼鳥がとまっていました。
異常な暑さが続いて、エサの条件は悪かったのではないかなと思いますが、無事に巣立ったヒナが見られて少しホッとしました。
(s)
オオタカの幼鳥
何かがはい回った跡が……(わかりにくいので、右に赤線でなぞってみました)
クマタカのケージの掃除に入ったら、地面に何かがはい回った跡がありました。
写真を撮ってから、よ~く見ると、蛾の幼虫がいました。
しっぽのようなもの(尾角)があることから、スズメガの仲間です。
さらに、目玉模様(眼状紋)から、コスズメと判断しました。
小さいスズメではありません。
小型のスズメガだから、コスズメです。
食草のひとつにツタがあったので、金網にからんでいるツタから、落ちてしまったんですね。
触っても害はない幼虫なので、拾って外に出してあげました。
(T)
コスズメの幼虫
終齢幼虫には、褐色型と緑型があるようです。
サギ類の体羽
夏休みの自由研究で鳥について調べている子からの問い合わせが時々来ています。
鳥の羽を調べていて、種類がわからない、保存の方法を教えてほしい等が多いです。
鳥の姿を見て識別することに比べて、鳥の羽1枚から種類を判別するのはなかなか難しいです。
見つけた場所や時期などの情報からいそうな鳥の見当をつけ、羽根図鑑などで調べると種類にたどり着きやすいです。(判定が無理なものもあります)
今の時期はちょうど鳥が換羽をしているので、抜けた羽を拾いやすい時期でもあります。
夏休みはもうすぐ終わりですが、材料集めには良い時期です。
一緒に調べていると、私も知らなかった識別点を知ることができたり、新たな視点を得たりと勉強になります。ありがたい限りです。
(s)
以下、8月11日から8月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、コゲラ、アカゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、クロツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ
サルスベリの花(左下は蕾)
愛鳥センター前の街路樹では、ヤマボウシやエゴノキの多くが暑さのせいで
葉が枯れてしまいました。でも、サルスベリは元気に花を咲かせています。
サルスベリは花びらがおもしろい形をしていますが、
雄しべも変わっていて2種類あります。
中央の短い黄色い雄しべは、虫の餌になる花粉を出します。
そのまわりの長くて中央に向いた雄しべは、受精能力がある花粉を出します。
そして、先端が黄緑色の1本が雌しべです。
中央の黄色い雄しべの花粉を食べに来た虫が、受精能力のある花粉を背中に付け、
その花粉を知らず知らずのうちに雌しべに運ぶのです。
サルスベリの花期は長く、7月~10月の約4箇月です。
そのため、漢字では「百日紅」と書きます。
(ちなみに白い花のサルスベリもあります)
夏に頑張って咲くサルスベリに見習って、これからの残暑に耐えたいものですね。
(T)
サルスベリの葉は「コクサギ型葉序」(右右、左左と交互に付きます)
互生や対生のこともあるようです。
葉が変色してしまいました
葉が枯れた木も・・
今年の夏は今までにないほどに暑い日が続きますね。
ほとんど雨も降らないので、植物がぐったりとしています。
葉が変色して紅葉したようになっているものや、葉が枯れてしまったものがたくさんあります。
ムラサキシキブの実
ムラサキシキブは実がたくさん付いているのに、枯れて茶色くなっていました。
冬に鳥たちのごはんになるのですが、あちこちでこのようなことになっていると、今年の冬は食べもの探しが大変になるかもしれませんね。
この暑さ、いつまで続くのでしょう・・。
と、野生の生き物たちが一番思っているかもしれません。
(s)
【お知らせ】
今週末8月19日、20日に開催予定の巣箱作り教室はまだ定員に空きがあります。20日の方が空きが多いです。
巣箱はお持ち帰りできますので、夏休みの自由研究・自由工作がまだの人や、お庭に巣箱を架けてみたい人など、ぜひご参加ください。
以下、8月1日から8月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
イラガの幼虫
漢字で「刺蛾」と書くようです。成虫(チョウ目イラガ科)の姿はよく分かりませんが、
幼虫がこれです。黄色と緑色の配色で、なんだか「グミ」にトゲがあるようなかんじ。
このトゲに触れるとハチに刺されたような鋭い痛みを生じる、と事典に書いてありましたが、
この前、刺されました。ビリビリって。痛かったです。
素手で作業をしていたのが悪いのですが、そんな虫が潜んでいるとは…こっわ。
すぐに洗浄消毒しましたが、かなり腫れました。
今時期、様々な樹種で繁殖し、特に落葉広葉樹の葉裏に生息していることが多いそうです。
皆さんも作業などする時は、気を付けてください。
(K)
オオアワダチソウの花
観察池の近くにセイタカアワダチソウに似た花が咲いています。
オオアワダチソウです。
セイタカアワダチソウは秋に花が咲くので、開花時期で簡単に区別できます。
開花時期や大きさの違いしか知らなかったので、
他にセイタカアワダチソウとの違いを調べてみたら、
「茎や葉に毛が無くて、ザラザラしない」とありました。
確かに、オオアワダチソウの茎や葉には毛が無くて、ツルツルしています。
そこで、駐車場近くに生えているセイタカアワダチソウの茎や葉に触ってみたら、
ネコの舌のようにザラザラしていて、ビックリしました。
(T)
オオアワダチソウ(左)とセイタカアワダチソウの葉
写真では違いがわかりにくいですが、実際に触ってみて確かめてみてください。
餌探し中のキジバト
きびしい暑さが続きますね。
口を開けて翼を開き気味にしている鳥をよく見かけます。
鳥は汗をかかないので、口を開けて喉をふるわせたり翼の下の血管から熱を放出して体温を下げます。
そんな中、涼しい顔でスッタスッタと地面を歩いて餌を探しているキジバトがいました。
もちろん涼しくはないと思いますが、口を開けることもなくいつも通りの姿勢で、暑さを感じさせないのがすごいです。
この気温の中、毎日野外で生活している鳥たちは本当に大変だなと思います。
私は1時間でギブアップです。
(s)
明後日8月5日の昆虫観察会は定員にまだ空きがあります。
虫の好きな方、お申込みをお待ちしております。
以下、7月21日から7月31日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、オオタカ、サシバ、ノスリ、コゲラ、サンコウチョウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、イワツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
ハチドリの剥製
ハリオアマツバメがハチドリに近い分類という話が出たので、ハチドリの剥製を見てください。
生活は全く違いますが、翼の形がアマツバメ類に似ていますね。
愛鳥センターには、ハチドリの剥製がこの1羽だけあります(展示はしていません)。
何度か種類の判別を試みましたが、特定できませんでした。
ラベルを見ると、産地は南米、採集は大正12年となっています。
とても貴重な剥製です。
ヨタカの口とハリオアマツバメの口
ヨタカとも分類が近いです。
どちらも飛びながら飛んでいる虫を食べるので、口が幅広くてとても大きく開きます。
なんだか怪物のよう・・。
ハリオアマツバメは残念ながら亡くなってしまいました。
剥製にして皆さんに見ていただけるようにしたいと思います。
(s)
7月30日(日曜日)に開催予定の工作教室(消しゴムはんこ)は定員にまだ空きがあります。親子でも、大人の方のみでもご参加いただけます。鳥が好きな方、工作が好きな方、お申し込みをお待ちしております。
以下、7月11日から7月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、サンコウチョウ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
初~ハリオアマツバメ~
津南町から保護収容されました。頸部に裂傷があり飛べないで地面にいたとのこと。
何かに衝突したのでしょうか?
ハリオアマツバメは、繁殖期以外(岩場に爪を引っ掛けて休むことはある)は、常時飛び続け
採食、水浴び、交尾、そして睡眠も飛びながら行うとのこと。不思議。
名前に「ツバメ」と付きますがツバメ類とは全く違い「ハチドリ」に近い分類だそうです。
飛翔しながら口を大きく開けて、虫を捕食します。なんだか「ヨタカ」みたい。
このように結構鋭い爪で壁面をよじ登ります。(段ボール箱だけど)
置き餌は、食べないので強制給餌をしなければならないので、少し大変です。
たまに気に入らない餌だと「ぺっ」と吐き出します。(K)
ハクセキレイの巣とヒナ
少し前のことなのですが、愛鳥センターの入り口前の屋根の下にハクセキレイが営巣していて、10日ほど前に巣立ちました。
最初はか細い声だったのが、あっという間に大きな声になり、親鳥がエサを持って来るたびにエサくれ~と鳴く声が聞こえていました。
そしてあっという間に巣立っていきました。鳥の成長速度に改めて驚かされます。
写真は巣立ちの前日です。ヒナは4羽か5羽いたようでした。
虫をたくさんくわえた親鳥
親鳥はいつも口にいっぱい虫をくわえて忙しそうに歩き回っていました。
巣立ち後はどこに行ったかわかりませんが、そろそろヒナたちも独立した頃でしょうか。
お疲れ様でした。
ところで、そろそろ夏休みですね。来週は工作教室で消しゴムはんこ作り、再来週は昆虫観察会があります。
定員にまだ空きがありますので、ご興味のある方、お申込みをお待ちしています。
消しゴムはんこは昨年度とは違う図案も少し作ろうと思っています。
昆虫観察会ではいろいろな昆虫を見る予定ですが、愛鳥センターの池はトンボの多様性が思っていた以上にすごいかも!?ちょっとびっくりしています。一緒に探してみませんか?
(s)
休んでいましたわ ニホンアマガエル
ハッ! 何気に覗いたら主が。
「いやぁー、結構ここ涼しいよ。」と言ったかどうかですが・・・(K)
以下、7月1日から7月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、オオタカ、コゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
ネムノキの花
愛鳥センター周辺では、ネムノキの花が咲いています。
淡紅色に見えるのは雄しべで、「柔らかい絹みたいな花」という意味なのか、
英名は「シルク ツリー」というそうです。
和名は、夜になると小葉が合わさって閉じて眠るように
見えることから、「ネムノキ」です。
しかし、なかなか夜のネムノキを見ることはありませんね。
だから、他の樹木がせっせと働いているのに(光合成しているのに)、
いつまでも開葉しない「お眠さん」から名前が付いたように感じてしまいます。
(T)
開葉が遅いネムノキ
(2023年5月9日撮影、右はミズキ)
ケモノのため糞
探鳥路で動物のため糞を見つけました。
全体的に黒っぽくて中に種子がたくさん入っていました。
サクラの種と、もっと小さい何かの種が見えました。
ため糞は動物が決まった場所に糞をする習性で、たくさん集まって山盛りになっていることもあります。
探鳥路には色々な動物がいますが、タヌキかアナグマかハクビシンあたりかなと思っています。
冬に雪があるときは足跡で動物の存在がわかりやすいですが、今の時期に一番わかりやすいのは糞ですね。
7月1日より7月~10月のイベントの申込み受付を開始しています。7、8月は工作や巣箱作り、昆虫観察会があります。夏休みの自由研究や自由工作にもぜひ。お申し込みお待ちしております。
(s)
以下、6月21日から6月30日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、オオタカ、コゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
アオスジカミキリ
鳥獣を飼育していないケージの掃除をしていたところ、
写真のカミキリムシを発見しました。
2年ほど前に伐採してケージに入れておいた
ネムノキの材から出てきたようです。
図鑑や標本で見たことがあるカミキリムシだったのですが、
すぐに名前を思い出せませんでした。
写真を撮っていたところ、青緑色の帯が特徴的な
「アオスジカミキリ」だと気づきました。
日本では東北南部以西に生息し、ネムノキなどのマメ科の
衰弱木や灯火に集まるようです。
(T)
ちっちゃいアマガエル
雨が降って湿気がすごいので人間には過ごしにくい季節ですが、カエルは雨を喜んでいそうです。
歩いていると小さなアマガエルが草の間をピョンピョンと元気に跳ねているのが見えます。
カエルになってまだ間もないのか、1~2cm程度でとてもかわいいです。
最近までおたまじゃくしはカエルの子ども、上陸したらおとなのカエルだと思っていたのですが、上陸してもまだ子どもで、繁殖ができるようになったものがおとななのだそうです。
それからもう一つ、口からではなくお腹の皮膚から水を飲む(吸収する)のも最近知りました。
普段よく見ている生き物でも知らないことだらけです。
(s)
シジュウカラの巣立ちビナ
エナガの巣立ちびな
愛鳥センターの周辺は巣立ったヒナ連れの鳥があちこちにいてにぎやかです。
せわしなくワーッとやってきて、またワーッと移動していきます。
探鳥路ではシジュウカラ、エナガ、ホオジロ親子をよく見かけます。
巣立ってからしばらくの間は親鳥と一緒に行動して、その後は独り立ちします。
親鳥は2回目の繁殖に入ります。(この時期だと既に2回目繁殖のヒナの可能性もあります)
今の時期はヒナが落ちていたという連絡や相談が頻繁にあります。
「ヒナを拾わないで!」というポスターを見たことがある人も多いと思いますが、ヒナを見つけると、かわいそうと思って拾ってしまう人が毎年います。「親鳥が来ないので保護した」というのもよくあるのですが、人間がずっと見ていて近寄れなかったのかもしれません。
ヒナが地面にいるのは、巣立ったばかりでうまく飛べないだけのこともあります。
拾って親鳥と引き離してしまうと、親鳥から野外の危険や鳥同士のコミュニケーションなどを学ぶ機会を奪ってしまいます。
人間が育ててもだんだん餌を食べなくなることもあります。自力で餌を採るように促すことも難しいです。
ヒナのために、見つけても手を出さず、その場を離れて親鳥に任せてください。
(s)
以下、6月11日から6月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、センダイムシクイ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
コシアブラの葉は、掌状(しょうじょう)複葉
探鳥路には、コシアブラが数本生えています。
コシアブラは、40年前まで山菜として食べられることがほとんどありませんでした。
それが今では「山菜の女王」などと言われているのだから、不思議な気がします。
山形県米沢市の伝統工芸品「お鷹ぽっぽ」は、このコシアブラを材料にしています。
コシアブラの材は柔らかいので、「サルキリ」という1種類の刃物だけで「お鷹ぽっぽ」は作られるようです。
愛鳥センターの2階に、誰が置いたのか色が塗られていない「お鷹ぽっぽ」がありました。
色が塗らた完成品は、下の写真の右のようになります。
(T)
コシアブラから作られる「お鷹ぽっぽ」
お口に何かついてます(ハシブトガラス)
梅雨に入ってジメジメしますね。
掲示物や置いてある配布チラシなどの紙が湿気を吸ってクタっとしています。
愛鳥センターの向い側にハシブトガラスの巣があり、その巣の親鳥が周辺でよく餌を探しています。
駐車場や植え込みの地面を歩きながら、時々何かをつついています。
くちばしに白い何かが付いているのが気になってしばらく見ていたのですが、本人は全く気にしていないようでした。
巣のヒナは巣立ったようで、間の抜た感じの「ガー」という声と餌をもらうときのガフガフ言う声が聞こえます。
つがい間での求愛給餌のときもガフガフ聞こえるので、鳴きながらエサを食べようとするとこの声になるのかもしれません。
何とも言えない、かわいくて笑ってしまう声です。
(s)
以下、6月1日から6月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、コゲラ、サンコウチョウ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、オオムシクイ、センダイムシクイ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
ヒメマルカツオブシムシ
このかわいい虫、知っていますか?
名前を初めて聞いた人でも、実は家の中で出会っている人は多いと思います。
毛糸のセーターに穴を開けてしまう虫のひとつです。
家の中で出会うのは幼虫で、見た目がケバケバした小さなイモ虫です。
幼虫時代はウールなど動物の毛や、カツオブシなどの乾燥した動物質を食べます。
成虫になると衣類は食べず、花の蜜や花粉を食べます。白っぽい花を好むそうです。
写真はガマズミの花です。ガマズミの花も小さいのですが、虫の大きさも2、3mm程度で、可愛らしい組み合わせでした。
虫としては好きなのですが、標本には大敵です。
鳥の羽毛や皮ふを食べてボロボロにしてしまいます。
防虫剤などを置いてはいるものの、それでもいつの間にか食べられていたりします。
愛鳥センターはカツオブシムシにとっては魅力的な食べ放題バイキングでしょうね。
(s)
以下、5月21日から5月31日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオバト、カワウ、アオサギ、ホトトギス、カッコウ、ミサゴ、トビ、コゲラ、サンコウチョウ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、オオムシクイ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、コサメビタキ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
フクロウの目を止まり木で隠してみると
フクロウは、ケージの中から見学者の顔をじっと見ています。
顔の正面に二つの目があって、人間の顔みたいでかわいいですね。
ところで、フクロウは顔のどこを見ているのでしょうか?
上の写真のように、止まり木でフクロウの目を隠してみましょう。
すると、下の写真のようにフクロウは顔を上下させて
さえぎった止まり木から目を出します。
フクロウは人間の目を見ていたんですね。
(T)
止まり木から目を出します
飼育舎前と屋上で拾ったハシブトガラスのペリット(消化できないものを丸めて吐き出したもの)を分解してみました。
エタノールをかけた後しばらく水に浸けて、中に入っているものをピンセットで一つ一つ並べていきました。
出てきたものがこちら↓↓↓
飼育舎前のペリット
種類不明の昆虫の外骨格・翅、サクラの種子、鳥の筋胃内壁、鳥の足(ツバメ?)、卵の殻と思われるもの、白っぽい羽、もみがら、緑色の人工繊維
昆虫は何かわからなかったので詳しい人に聞いたところ、腹板に突起があるのでガムシの仲間のようだ、コガムシではないかとのことでした(矢印の部分が腹板の先端)。
屋上のペリット
オオゾウムシ、コメツキムシのなかま、種類不明の昆虫の外骨格と翅、鳥の筋胃、脊椎動物の骨(鳥ではない)、鳥の羽、もみがら、プラスチック片
オオゾウムシの破片
オオゾウムシのような硬い虫も食べてしまうなんて、さすがカラスです!
昆虫の破片は種類を特定できないものもたくさんありました。
カラスはゴミを漁って食べているようなイメージが強く付いてしまっていますが、ペリットを見ると自然由来のものを食べて生きていることがわかります。
(s)
【お知らせ】
6月10日(土曜日)に開催予定の新潟県野鳥保護の集いは、定員にまだ空きがあります。内容は水辺に生息するヨシゴイ、バン、ヒクイナの生息状況についての講演です。ご興味のある方、お申込みをお待ちしております。
ホオノキの花(5月20日撮影)
探鳥路には、樹高10m以上のホオノキが数本生えています。
ホオノキの葉はとても大きいので、簡単に覚えられる樹木のひとつです。
花も大きく、直径20cm近くになります。
このホオノキの花を探鳥路でずっと探していたところ、
今年になってようやく飼育舎に一番近いホオノキで発見しました。
ホオノキの花の下を通ると、鼻をくすぐるような香りがします。
以前、家族にホオノキの花の香りをかがせようと車に積んだことがあります。
ところが、車の中がホオノキの香りで充満してしまい、
思わず窓を全開にして家まで帰りました。
このようにホオノキの花はとても香りが強いので、
関越道の堀之内付近には、ホオノキの花の香りを
高速道の車の中で確認することができる場所があります。
(T)
コムクドリのオス
コムクドリのメス
木の枝葉が込み入った場所からキュルキュルとにぎやかな声が聞こえて、あそこにコムクドリがいる!とわかりやすいのですが、姿はすき間からチラッと時々見える程度です。それも、お腹だけだったりお尻だけだったりして、なかなか全身が見えません。
顔もとてもかわいいのですが、お尻は白くてモチモチして見えて、それだけでもたまらないかわいさです。
ちょこまかと枝を移りながら一所懸命に虫か何かをつついています。双眼鏡で見ても、小さくて何なのかはよくわかりません。
かと思えば、時々びっくりするような大きな虫を捕まえていたりもします。
鳥は見かけによらず口が大きく開くので、そんなのも一口で食べちゃうの!?と思うような大きな獲物を食べることもあります。
面白いですね。
(s)
以下、5月11日から5月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、オオタカ、カワセミ、コゲラ、サンコウチョウ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、コサメビタキ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
インセクトホテル
虫たちの「お宿」といったところでしょうか。ヨーロッパが発祥とのことで、その地方の公園や庭などに普通に設置されているようです。恥ずかしながら、初めて知りました。
多様な生態系を維持するには、虫も当然必要であり、益虫や害虫の区別なく呼び寄せることができるインセクトホテルは、メリットがあるとのこと。
自分的には「センター周辺のどんな虫がこの「お宿」を利用してくれるのかな?」くらいの軽い気持ちで設置したまででして、出来栄えもご覧のとおり・・・。ショボいね。
でも、やってみることが大事。みなさんもどうですか?(K)
以下、5月1日から5月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、ミサゴ、トビ、カワセミ、コゲラ、サンショウクイ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、エゾムシクイ、センダイムシクイ、メジロ、ヒレンジャク、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、ツグミ、ジョウビタキ、コサメビタキ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ビンズイ、カワラヒワ、ホオジロ、アオジ
アカマツ(左)とスギの実生
春になると、飼育舎のケージの中にアカマツとスギの実生(芽生え)が生えてきます。
アカマツとスギの種子は、羽が付いていて風で運ばれます。
しかし小さい種子なので、落葉層が厚い森林の中では
その下の鉱物質土壌まで根を延ばすことができずに死んでしまいます。
そのため、落葉層がないケージのなかでアカマツとスギの実生が確認できるのです。
つまり、アカマツとスギにとってケージの中は、
セーフサイト(好適な発芽の場所)と言えるわけです。
しかし、運よくケージの中に落ちて発生したアカマツとスギの実生は、
掃除の時に熊手でかき起こされてしまいます(セーフサイトじゃないですね)。
(T)
スギの種子はとても小さい
(左から、スギ、ブナ、トチノキの種子)
トビの産んだ卵
鳥インフルエンザ対策のため長い間臨時休館していましたが、昨日より開館、収容とも再開しました。
本当にようやく・・という感じです。
新型コロナウイルスの対策で展示を中止していた触れる標本やぬりえコーナーなども再開しました。
こちらも長かったです。
ウイルスがなくなったわけではないので、皆で気をつけていきましょう。
さて、上の写真はトビの卵です。ほとんど白いですが、薄い茶色の斑点があります。
飼育舎のトビは毎年卵を産みます。無精卵なのでヒナは生まれません。
大きさを測ってみたら、長径が6cmくらい、短径が4cmくらい、重さは61gありました。
売っているニワトリの卵のMサイズと同じくらいです。
卵の中身
卵の標本にしようと思って洗浄していたら1個割れてしまいました。
カラの内側はうっすらと青緑色がかっていました(写真ではわかりにくいかもしれません)。
売っている卵よりも白身はサラサラしていて、黄身の色は薄い黄色でした。
食べないですが、あまり美味しそうではないかな・・。
(s)
アオジのオス
ゴールデンウィーク前半はお天気もよく、お出かけ日和ですね。
愛鳥センターは連休中まだ再開できないのが残念です。
先日もお伝えしましたが、5月3日、4日、5日に開催を予定していた羽のしおり作り教室も中止です。
今のところ、再開は9日からの予定となっています。
状況により変更になる場合がありますので、ご来館の前にホームページの鳥インフルエンザ対応に関する情報のページでご確認ください。
周辺では様々な鳥のさえずりが聞こえてにぎやかです。
少し前まではヘタなウグイスや同じ節だけを何度も繰り返すアオジなどもいて、もう春だけど大丈夫かな?と思っていましたが、今はきれいにさえずるようになりました。鳥もしばらく練習しないと上手く歌えるようにならないようです。
(s)
以下、4月21日から4月30日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、カルガモ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、オオタカ、コゲラ、サンショウクイ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、センダイムシクイ、メジロ、ヒレンジャク、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ
アズキナシの花
現在、探鳥路で85種の樹木を確認しています。
その中には、1本だけ、あるいは1カ所だけしか生えていない樹木があります。
もちろん、どこか他にも生えているのでしょうが、
探鳥路をくまなく探すことはできません。
アズキナシは1カ所に、2m以下の個体がかたまって生えています。
「絶対どこかに母樹(果実を付ける木)があるはずだ」と
昼休みに探鳥路を歩きまわって、やっと発見しました。
太さ20cm弱、高さ10m以上で、たくさん花が咲いていました。
秋には名前のとおり、小豆のような赤い果実を付けます。
(T)
キジのオス
春になってキジの姿を見る機会が増えました。
冬は足跡を見かけるものの、姿はあまり見えませんでしたが、春になって大胆に目立つところに出てくるようになりました。
繁殖期なので顔の肉垂も発達して目立って、より存在感が増しています。
通勤途中にも畑を歩いている姿も頻繁に見かけます。
急に道路を猛ダッシュで走って横切ることもあり、ひいてしまうのではないかとヒヤヒヤします。
キジ飛び出し注意です。
(s)
以下、4月11日から4月20日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、コガモ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、ノスリ、コゲラ、チョウゲンボウ、サンショウクイ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ツバメ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、エゾムシクイ、メジロ、キレンジャク、ヒレンジャク、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、シロハラ、ツグミ、ルリビタキ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ
ヒメアオキの雄花(左)と雌花
ヒメアオキは雌雄異株の樹木で、シロダモと同じように花と果実を同時に見ることができます。
しかもヒメアオキは低木なので、子供でも簡単に観察することができます。
ヒメアオキの花は小さくて地味ですが、比較的珍しい紫~茶色です。
雄花は、4枚の花弁の中央に4つの雄しべが並びます。
思わず、黄金バットの宿敵でミミズクの覆面を被った四ツ目の怪人ナゾーを思い出します(わかる人、いるかなあ)。
雌花は、中央に雌しべがひとつです。
果実は通常真っ赤になりますが、真っ赤になりきらない果実やいびつな形をした果実も多くあります。
これは、アオキミタマバエが寄生している果実です。
果実をナイフで切り開くと、アオキミタマバエの幼虫や蛹が中にいます。
アオキミタマバエが寄生している果実が赤くならないのは、鳥に食べられないようにするためなのです。
恐るべし、アオキミタマバエです。
(T)
アオキミタマバエが寄生している果実
芽生えたブナの実生
昨年6月8日のブログで、愛鳥センター駐車場近くに
植栽されているブナが開花したことを書きました。
しかし、開花したブナは1本で、しかもわずかしか咲かなかったので、
果実はシイナになると思っていました。
実際に秋になって地面を確かめても、落ちている果実はシイナだけでした。
ところが、去年開花したブナの根元から、ブナが数本芽生えてきました。
ブナは、自家受粉ではほとんどがシイナになりますが、
わずかな健全な果実が落ち葉の下に隠れていたんですね。
棒を立てて、しばらく様子を見守りたいと思います。
(T)
ヒメリュウキンカとルリシジミ
植物が一気に芽吹いて、景色に色が付いてきました。
愛鳥センターの職員玄関付近にはヒメリュウキンカ(植栽)の花が咲いています。
そこにルリシジミが蜜を吸いに来ていました。
暖かいので、昆虫、両生類、爬虫類などの活動も活発になっています。
夏鳥も続々と到着し始めているようです。
紫雲寺記念公園内では、先日コムクドリを見ました。
バードウォッチングや自然観察がとても楽しい時期ですが、愛鳥センターの近隣では野鳥の死体から鳥インフルエンザの検出が相次いでおり、野鳥監視重点区域の指定期間がゴールデンウィークまでかかってしまいました。
そのため、5月3日~5日に予定していた羽のしおり作り教室も中止することになりました。
残念なお知らせばかりが続き申し訳ありません。
鳥インフルエンザが早く終息することを願うばかりです。
(s)
以下、4月1日から4月10日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、コゲラ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒバリ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、キレンジャク、ヒレンジャク、ムクドリ、コムクドリ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ
真っ赤なヒメアオキの果実
オクチョウジザクラやコブシなどの花が咲き、探鳥路がにぎやかになってきました。
低木のヒメアオキも真っ赤な果実を付け、緑色の葉とのコントラストが鮮やかです。
昨年、我が家の庭に分厚い双葉が生えてきました。
「何だろう?」と思い、取らずに様子を眺めていたら、双葉のまま冬を越しました。
そして、4月になって本葉が発生し、ヒメアオキらしいことがわかりました。
ヒメアオキの果実は大きいので、やや大きな鳥が食べるようです。
きっと、我が家の庭に来たヒヨドリが運んできたんですね。
(T)
本葉を展開し始めたヒメアオキ
池に水を飲みに来たウグイス
「ホーホケキョッ」とウグイスのさえずりがあちこちで聞こえます。
しかし、姿はなかなか見えません。
ウグイスはやぶの中にいることが多く、さえずるときに少し上の枝に上がってくるくらいで、とても見つけにくい鳥です。
昨日、池にかかる枝に何か動くものが見えたので目で追うと、水を飲みに来たウグイスでした。
逆立ちして首を伸ばして、何回か水を飲んだ後、枝をちょこまかと伝ってやぶに戻って行きました。
やぶに入ってしまうともう見つけられません。さすがです。
【お知らせ】
4月29日(土曜日)に予定していた初心者バードウォッチングは、鳥インフルエンザの発生に伴う野鳥監視重点区域の指定期間が延長になったため、中止致します。既にお申し込みいただいた方には個別にご連絡致します。
休館期間もまた延びてしまいました。再開は5月に入ってからになります。
新たな発生がある度に気持ちが沈みます。目に見えないウイルスに為す術がありません・・。
(s)
地面で採餌するヤマガラ
今年は桜の開花が異常に早いですね。
探鳥路のコブシも昨年より1週間以上早く咲きました。
日本の季節はこれから一体どうなっていくのでしょう。
今日はヤマガラが地面に降りて採餌している姿が見られました。
オレンジ色なのに背景に紛れて目立たないのが不思議です。
シジュウカラよりものんびりしたテンポで鼻声で鳴くのがかわいいです。
ここでは繁殖しないので、もうすぐ山に帰ります。
愛鳥センターはもうしばらく臨時休館、収容停止が続きます。
新たに鳥インフルエンザの発生がなければ、今のところ4月下旬に再開できる予定です。
鳥インフルエンザがもうこれ以上出ないでほしいと切に願う新年度です。
再開したらぜひ遊びに来てください。
(s)
以下、3月21日から3月31日に愛鳥センター周辺で観察された野鳥です。
キジ、キジバト、アオサギ、ミサゴ、トビ、オオタカ、ノスリ、コゲラ、アオゲラ、モズ、オナガ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、キクイタダキ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、キレンジャク、ヒレンジャク、ミソサザイ、ムクドリ、シロハラ、ツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、カシラダカ、アオジ