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【下越】人とペットの災害対策~ペットと一緒に同行避難~

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0288845 更新日:2021年5月19日更新

災害は、ある日突然起こります。これまでの生活が奪われ、経験したことのない不便で不安な生活が始まります。
飼い主とペットが共に災害を乗り越えるためには、日頃からの備えが重要です。
災害の時、大事な家族であるペットを守るために、今できることを考えてみましょう。

同行避難が出来るようなペットのしつけ

知らない人やペットに吠えてしまう事で他の避難者の方からの苦情で入所が困難になることもあります。また、避難所ではケージでの生活になることが多いのでケージに慣れていないと避難生活が困難になる場合もあるでしょう。
ペットの命を守るためにも、ペットのしつけはとても重要です。

犬のしつけ

しつけされた犬

  • 「待て」「おすわり」「ふせ」など基本的なしつけ
  • ケージの中に入ることを嫌がらない
  • 不必要に吠えない
  • 人を怖がったり攻撃的にならない
  • 決められた場所での排泄

猫のしつけ

しつけされた猫

  • ケージやキャリーバッグに入ることを嫌がらない
  • 人や他の動物を怖がらない
  • 猫用トイレでの排泄が出来る

避難所で暮らすための健康管理をしましょう

避難所では多くの人と動物が共同生活を送ることになります。慣れない場所ではペットも体調を崩しがちです。それを見越した健康管理を普段からしておく必要があります。ブラッシングで抜け毛を取るなどペットの体を清潔に保ち、予防接種やノミなどの外部寄生虫の駆除をしっかり行いましょう。

避難所イメージ画像

犬の場合

  • 不妊去勢手術をおこなうこと
  • 狂犬病予防接種と各種ワクチン接種
  • 犬フィラリア症など寄生虫の予防・駆除

狂犬病予防接種注射済票を付けておくことで誰でも注射済みであることがわかります。付けていないと避難所へ入所を断られてしまうこともありますので、必ず付けておきましょう。
メスが発情すればオスは落ち着いていられません。集団生活になりますので繁殖制限手術は必須条件です。

猫の場合

  • 不妊去勢手術をおこなうこと
  • 各種ワクチンの接種
  • 寄生虫の予防・駆除
  • 室内で飼養する

猫の場合、放し飼いだと災害時に行方不明になることが多いです。室内で飼うようにしましょう。
メスが発情すればオスは落ち着いていられません。集団生活になりますので繁殖制限手術は必須条件です。

ペットが行方不明にならないために

ペットの所有者明示は災害発生時にかかわらず大切です。災害時にはペットが逃げてしまったりして、一度飼い主から離れてしまうと再会は難しいです。首輪に鑑札や狂犬病予防注射済票はもちろん、住所や電話番号を書いておいたり、マイクロチップを入れておくで再会の可能性はぐんと高まります。
過去の災害では、室内外の犬や猫でも、災害時にパニックになって開いた扉から逃げてしまったり、倒壊した壁の隙間から外に出て行方不明になった事例が報告されています。首輪を常に装着し、あわせてマイクロチップを入れておくと良いでしょう。

犬の場合

所有者明示イメージ

  • 首輪と迷子札
  • 鑑札・狂犬病予防注射済票(飼い主は狂犬病予防法により鑑札の装着、年一回の狂犬病予防注射をしたことの証明となる注射済票の装着が義務づけられている)
  • マイクロチップ(挿入した際は必ず(公社)日本獣医師会などに飼い主情報や動物情報を登録する)

猫の場合

所有者明示イメージ

  • 首輪と迷子札
  • マイクロチップ(挿入した際は必ず(公社)日本獣医師会などに飼い主情報や動物情報を登録する)

マイクロチップが入っていれば

マイクロチップイメージ

マイクロチップを挿入しよう

「マイクロチップはペットとあなたを結ぶ絆です」環境省 [PDFファイル/512KB]

これだけは準備したい!防災グッズと心構え

災害時にはペットと離ればなれになるかもしれません。たとえ同行避難できても避難所では様々な物資が不足します。ペットの命を守るために、環境省では、最低5日分のペットの食事などを持って避難することを推奨しています。

防災グッズ画像

  • ペットの飼育場所の安全確保と避難所の確認
    普段ペットがいる場所に危険はないでしょうか。タンスが倒れないか、周りに危険なものがないか確認しましょう。
    また、自分が避難すべき避難所を避難ルートも含め事前に確認しましょう。避難所は自治会や市町村にお問い合わせいただければ確認できます。
  • ペットとはぐれても飼い主がわかるよう首輪と迷子札をつける
    ペットが迷子になりどこかで保護されたとき、すぐに飼い主がわかるよう普段から首輪と迷子札を着けて飼うようにしましょう。
    また、首輪が外れてしまった時のために、マイクロチップが入れてあればさらに安心です。
  • ペット用の緊急持ち出し袋をつくる
    • 【優先順位1】命や健康にかかわるもの
      ペットの薬、療法食、フードと水(5日分以上)、予備の首輪、リード、食器、ケージ又はキャリーケース、ガムテープ(ケージの補修など多用途)
    • 【優先順位2】飼い主や動物の情報
      ペットの健康手帳(記載事項:飼い主の連絡先、動物の写真、ワクチン接種歴、既往症、かかりつけの動物病院名)
      これらの情報は、災害時に紛失しないよう携帯電話に記録しておくと確実です。
    • 【優先順位3】ペット用品
      ペットシーツ、排泄物の処理用具、猫用トイレ砂、タオル、ブラシ、おもちゃ、ポリ袋と新聞紙(トイレやゴミ袋など多用途)

新潟県での過去の災害対応

新潟県では、2004年に中越大震災、2007年に中越沖地震を経験し、その都度、行政、獣医師会、動物愛護協会などが協力して被災者及び共に暮らしていた動物たちの支援活動を行ってきました。
2011年の東日本大震災でも、新潟県に動物を同行して避難してきた多くの方々のために迅速に支援を行いました。
過去の災害を知ることは大切です。これから何をしておくべきか、家族みんなで一緒に考えておきましょう。

災害への備えに役立つリンク集

ペットも守ろう防災対策

環境省が作成したペット動物の災害対策パンフレットです。
絵も多くわかりやすい内容です。全8ページですので是非ダウンロードしてください。
環境省のサイトには、「人とペットの災害対策ガイドライン」や熊本地震における事例集も掲載されています。

緊急災害の同行避難袋チェックリスト・動物の健康情報
公益社団法人日本動物福祉協会で作成した同行避難時に持っていくもののチェックリストとペットの健康情報記入用紙で、二つ折りにして使います。
災害時はペットを預けなければならない場面もありますので、スムーズに動物の情報を伝達できるよう、前もって書き込んでおきましょう。

犬と一緒に避難するためのトレーニングマニュアル

南魚沼市のドッグラン「ドッグフィールドMAIKO」のホームページです。
愛犬同伴避難トレーニングというタイトルのマニュアル(全33ページ)が掲載されています。ドッグフィールドMAIKOでは、定期的に同伴避難のトレーニングを開催し、実際に逃げるために必要なことが勉強できるようになっています。

災害発生時のペット同行避難訓練

ペット情報サイトbullioの「知ろう学ぼう」内に掲載されているもので、横浜市内の自治会で行われたペット同行避難訓練の様子が紹介されています。また、新潟県中越大震災を踏まえたペット防災についての講演会の様子も掲載されています。

新潟県地域防災計画

災害対策基本法に基づき、県、市町村その他の防災関係機関の責務、役割等を定めたものです。
愛玩動物の保護対策の部分だけ抜粋しました。
2018年3月改定時に、用語や関係団体の名称などの修正をしています。

下越動物保護管理センタートップページはこちら

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