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宮久自然環境保全地域
本地域は、胎内市熱田坂にあるハンノキ(カバノキ科)の自生地です。
この樹林は、高さ15mほどの純林に近いハンノキで、林床は湿性地でミズバショウ(サトイモ科)が林内から周辺にかけ大きな群落を形成しています。
ハンノキは、県内ではかつて水辺の低湿地に広く分布しましたが、今では小規模な群落が僅かに残存するにとどまります。
また、木本類では、ケアブラチャン、ノリウツギ、エゴノキ、ハイイヌツゲ、カンボクが、草本類ではヒメシダ、ヒメシロネ、コバギボウシ等がみられます。
このハンノキ林は、本県沖積地の自然植生を示すものとして貴重です。
- 区域
胎内市熱田坂字下谷内の一部 - 面積
民有地 1.76ha
※全域普通地区 - 保全対象
植物(ハンノキ、ミズバショウ) - 指定年月日
昭和51年3月31日