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平成10年9月定例会(第19号発議案)
平成10年9月定例会で上程された発議案
介護サービスの充実・強化に関する意見書
介護サービスの充実・強化に関する意見書
本県及び各市町村では、急速な高齢化に対応するため、現在、新・高齢者保健福祉推進十か年戦略(新ゴールドプラン)に基づいて老人保健福祉計画の完全達成に向け、地域の実情に応じた介護・福祉サービス基盤の整備・拡充を図っているところであるが、デイサービスセンターや人材確保など一部の介護サービス基盤の整備が遅れている状況にある。
また、現行の新ゴールドプランが平成12年度から始まる介護保険制度を織り込んでいないことなどの問題点も多く、更に、昨今の経済不況も深刻化していることから、特に財政基盤の脆弱な地域等における介護保険制度事業の円滑な実施が懸念されるところである。
よって政府におかれては、介護サービスを含む福祉基盤の充実を図るため、次の事項について特別の措置を講じるよう強く要望する。
記
- 21世紀の高齢者福祉を確立するため、施設と在宅におけるサービスの充実などバランスのとれた介護基盤の整備や人材確保に努めること。
- 市町村における現行の老人保健福祉計画及び新たに策定することとしている介護保険事業計画等の確実な実施を図るため、財政措置や人的支援を含む適切かつ積極的な支援措置を講じること。
- 介護サービス基盤の整備が困難で、かつ財政基盤の脆弱な過疎、離島、中山間地域に対しては、特別の財政支援措置を講じること。
- 介護サービスの質的向上を図るため、介護保険施設となる現行の特別養護老人ホーム、老人保健施設、療養型病床群等の人的配置や運営基準を改善すること。
以上、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。
平成10年10月9日
新潟県議会議長 三富 佳一
内閣総理大臣 小渕 恵三 様
大蔵大臣 宮澤 喜一 様
厚生大臣 宮下 創平 様
自治大臣 西田 司 様
国土庁長官 柳沢 伯夫 様