ページ番号を入力
本文
天平13年(741)に建てられた佐渡最古の寺である。かつて七重塔があったが、正安3年(1301)の雷火で焼失した。享禄2年(1529)の火災で寺院は焼失してしまい、同4年に現在地に移り再建された。瑠璃堂に安置されていた薬師如来像は難を免れ、現在は収納庫に収められている。薬師如来像は平安前期の作といわれ、国の重要文化財に指定されている。旧国分寺跡は本堂、中門、回廊、南大門、塔、新堂の礎石が見つかり、昭和4年に国の史跡に指定されている。
瑠璃堂
弘仁元年(810年)の頃、薬王寺の開基、快祐が薬師如来像をみつけ薬師堂を建立したといわれている。その後、新保川流域に薬師堂を中心とする十二の寺院が建立され、「薬師十二坊」と呼ばれるようになった。佐渡市新穂出身で日本画家の土田麦僊(つちだ ばくせん)がこの寺で小僧生活を過ごし、14歳の時に描いた襖絵が本堂に保存されている。
土田麦僊(つちだ ばくせん)の襖絵
大同2年(807)快空法印による開基と伝わる。順徳上皇の佐渡出生の第一皇女慶子(よしこ)宮が生まれ、生涯を過ごされた寺である。本堂の前方には新潟県有形文化財に指定されている、八祖を祀った八祖堂がある。回転輪蔵式の八角厨子を備えている。紅葉の名所でもある。
八祖堂
大同2年(807)弘法大師が創建したとされる。ご本尊の十一面観音菩薩は弘法大師の作と伝えられ、国の重要文化財指定されている。五智堂は新潟県指定有形文化財である。境内は四季折々に花を観賞することができ、初夏にはぼたん祭りが行われる。
五智堂
開基は大同3年(808)、賢應法師が建立したといわれる。山門から中門にいたる参道には樹齢数百年の杉巨木が立ち並び、正面に元和8年(1622)に観音堂として建立された救世殿がある。静寂につつまれた荘厳な境内は訪れた人を魅了している。
救世殿
大同元年(806)、弘法大師により開かれたと伝わる。嵯峨天皇の勅願寺であったといわれる。弘法堂、金堂、骨堂のほか境内には数多くの国の有形文化財指定がある。初夏には紫陽花が咲き乱れ、多くの人が訪れる。
八角堂
第29番札所 安照寺の境内にあります。昭和6年、佐渡八十八ヶ所霊場が開設され、同8年に建立されました。