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佐渡地域の代表的な河川としては国仲平野を流れる国府川、羽茂地区を流れる羽茂川等があります。その支川やその他の河川も含めると新潟県の管理する二級河川は145河川、総延長370kmになります。
新潟県ではこれらの河川において、洪水による災害の発生の防止や環境の保全などを目的に河川整備を進めています。
河川の計画には、河川整備の基本となるべき方針に関する事項(河川整備基本方針)と具体的な河川整備に関する事項(河川整備計画)があります。
河川整備基本方針は、全体的な整備バランスを確保しつつ水系ごとに,長期的な観点から河川整備の方向性を定めるとともに,基本高水,基本高水流量の河道と洪水調節施設への配分,計画高水流量等の河川整備の基本となるべき事項を定めた計画です。
当管内の策定状況は、以下のとおりです。
水系名 | 同意日※1(告示日) | 本文 |
---|---|---|
国府川水系 |
平成12年7月28日(平成12年8月11日) |
本文[PDF/535KB] |
天王川水系 |
令和3年8月10日(令和3年8月24日) |
本文[PDF/1.45MB] |
※1:国土交通省北陸地方整備局長の同意日。ただし、「国府川水系」については建設大臣の同意日。
河川整備計画は、河川整備基本方針に沿って今後20~30 年の具体的な河川工事及び河川の維持に関する事項を定めた計画のことです。
当管内の策定状況は、以下のとおりです。
水系名 | 同意日※2(告示日) | 本文 | 備考 |
---|---|---|---|
国府川水系 | 平成13年1月5日(平成13年2月2日) |
※2:建設大臣の同意日。
平成10年8月には想定を超える規模の集中豪雨が発生しました。これにより島内の広い範囲で、越水やはんらん等の被害を受けました。その後、各河川で整備が進められているものの、整備が済んでいない箇所も残っています。そのため、今後も引き続き河川の整備を進めていきます。
大雨により、河川がはんらんしないように堤防の整備や川幅を広げるといった対策を行う事業です。
整備にあたっては多様な環境に配慮した川づくりをすすめ、動植物の生息や生育環境の保全を図るとともに、人と河川との豊かなふれあいの場を確保するように努めています。
河川改修事業を行ったとしても、年月の経過とともに川の流れによって上流から運ばれてきた土砂が溜まり、川幅が狭くなってしまったり、施設が壊れてしまうことがあります。
その状態のままではいざ大雨が降った時に、周辺に被害が出てしまう危険があります。このようなことを未然に防ぐため定期的にパトロールを行い、河川や施設に異常がないか確認しています。
また、パトロールにおいて土砂の堆積や施設の破損などが確認された場合は必要な対応を行い、適切な維持管理に努めています。
土砂が堆積しています。
土砂を撤去し、河川の安全性を確保します。
県が管理している河川の施設が、大雨などの自然災害によって壊れたとき、その施設を復旧する事業です。
洪水で川底が下がり、護岸が壊れるなどの被害が出ることがあります。
災害復旧事業で壊れた護岸をなおしたり、川底を安定させるなどして、施設を復旧します。
災害を受ける前と同じ程度まで川の機能を回復させます。
佐渡の海岸延長は約280kmあり上越新幹線の距離で例えると東京駅から長岡駅間の距離(270.6km)を超えています。
佐渡の海岸には、尖閣湾や素浜海岸に代表される様々なタイプの海岸で構成されており、澄んだ海域と相まって良好な景観が続いています。
都道府県知事は、海岸保全基本方針に基づき、 「海岸保全区域等に係る海岸の保全に関する基本計画(以下「海岸保全基本計画」という。)」を定めることが義務づけられています(海岸法第2条の3)。
平成12年の海岸法改正以前の海岸保全基本計画は、土地が削り取られる“侵食”や高波が陸に打ち上がる“越波・浸水”災害からの防護のみが目的でしたが、平成12年の法改正を受け、海岸環境の保全や海岸の公衆の適正な利用も含めて検討し、海岸の長期的な姿や方向性を定め、それに基づく“海岸保全施設”整備や海岸愛護・海岸利用マナー向上などについての施策を本県の海岸保全基本計画として策定しました(H15.3策定)。
その後、平成26年の海岸法の改正を踏まえ、新たに海岸保全施設の維持又は修繕の方法を海岸保全基本計画に定めました(H28.8変更)。
近年、冬季風浪等により海岸の侵食が進み、背後の道路や人家に越波等の被害が出ていることから、被害を未然に防ぐため様々な施設の整備を行っています。
海岸整備にあたっては、「防護」「環境」「利用」の調和のとれた海岸管理の実現を目指して進めており、優れた自然景観の保全や海浜植物・水産生物との共生、海岸利用等に配慮するよう努めています。
従来のように越波被害の防止を図るとともに、良好な海岸景観の回復や、親しみやすく利用しやすい海浜空間の創出にも積極的に取り組んでいます。
越波防止や侵食対策のため新たな海岸施設を設置する場合も、できるだけ佐渡の美しい景観を損なわないような配慮を行っています。
柴町海岸は佐渡市西部の相川地区に位置し、岩礁が点在し山地の緑豊かな自然と調和した風光明媚な海岸であり、佐渡弥彦米山国定公園にも指定されています。
背後には、あいかわ総合開発センターや相川体育館、多目的運動広場などの公共施設が整備されており、相川地区の市街地にも近接しています。
当海岸では平成16年8月19~20日の台風15号により浸水家屋16戸に及ぶ越波被害が発生したことから、平成18年度から消波工に着手し、整備しました。
しかし、平成24年4月3~4日の爆弾低気圧による異常波浪により、背後地の公共施設及び道路・人家に多大な浸水被害が発生したことから、災害対策の緊急事業として消波工の拡幅を実施し、平成26年度に完了しました。
また、周辺には世界文化遺産登録を目指している、佐渡金銀山の周辺施設である大間港があることから、景勝地の景観の保全と高潮対策の両立について、柴町海岸高潮対策検討委員会で検討された結果、大間港周辺ではブロックがなるべく突出しない形式の離岸堤に決定しました。
その離岸堤については、平成26年度からブロックの製作を開始しており、平成27年度から施工開始しています。
越波を防止し砂浜を回復するため、景観に優れた「人工リーフ」を設置
※「人工リーフ」とは?
常に水面下に没している構造のため、従来の「離岸堤」より景観上優れています。また、海洋生物や海藻などの生息・生育の場となることも期待されています。
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