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四恩システム株式会社
福岡県久留米市に本社を置き、半導体・自動車産業向けのAGV(無人搬送車)の開発・製造を手がける四恩システム。2023年11月、東日本エリアの顧客開拓強化を目的に、新発田市が運営するシェアオフィス「キネス天王」に新潟オフィスを開設しました。
現在、新潟オフィスは5名体制で運営され、地元採用を重視。2〜3年以内に技術部門の立ち上げも計画しており、設計から製造まで一貫した総合拠点を目指しています。今回は新発田市への進出のきっかけから新潟オフィスでの取り組み、今後の展望について伺いました。
目次
- AGVシステム開発の独自技術で製造現場を支援
- 新発田市のIT企業誘致で東日本進出を実現
- 新規開拓と営業統括機能を新潟に集約
- 地元人材が活躍する働きやすい職場に
- 東日本の開発製造拠点として成長へ
AGVシステム開発の独自技術で製造現場を支援
ソフトからハードまで
全工程を自社開発し顧客ニーズに対応
AGV(Automated Guided Vehicle=無人搬送車)の開発から製造を手がける四恩システム。福岡県久留米市に本社を置く同社のAGV開発の原点は、ある取引先からの「AGVを作れないか」という相談でした。そこで、「やればできる」の精神で試行錯誤しながらAGVシステムを開発。現在では企画から営業、開発、製造、現地導入、カスタマーサポートまでの一貫した業務体制を構築し、AGVシステムの開発においてはソフトウェアからハードウェアまで全てを自社で開発する体制を整えています。
AGVのデモ機
特に半導体産業や自動車産業向けの実績が豊富で、クリーンルーム内での搬送や工場内の自動化において専門性を発揮。AGVは積載、牽引、潜り込みなど、用途に合わせた搬送方法を選択できるなど、中小規模ならではの迅速な対応力を強みとしています。
近年、製造業では人手不足が課題となっており、搬送作業の自動化ニーズが高まっています。同社では単にAGVを販売するだけでなく、技術コンサルティングの側面も重視しており、導入企業の現場に合わせた提案も実施。「サプライチェーンの最前線で働く全ての人々と共に、より良い未来を創造する」というコンセプトのもと、次世代のものづくりを支えています。