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taneCREATIVE株式会社
100年企業を数多く輩出している新潟県。その一方で、新設法人率はなかなか伸びず、低迷している一面もあります。そんな中、新潟県の離島・佐渡にベンチャー企業が集結し、全国的に注目を集めています。その先駆けにもなったウェブ制作会社が、佐渡島内に本社を構えている「tane CREATIVE」です。今回は、離島ならではの利点や、創業・企業誘致支援を目的に設立したチームの活動内容、佐渡市の未来についてtaneCREATIVEの社長・榎さんにお伺いしました。
目次
- 創業して感じた佐渡の利点
- ベンチャー企業が進出しやすい理由
- 創業・企業誘致支援チーム『NEXT佐渡』
- 今後の展望と佐渡の未来
創業して感じた佐渡の利点
優秀な人材を低コストで確保
ナレッジが蓄積できるのも大きなメリット
ウェブコンサルティングを基本に置いたウェブサイト制作、システム開発を行っているtaneCREATIVE。ここ数年は、クラウドファンディングサイトをはじめとしたFinTechサイトの制作を手掛け、事業の幅を広げています。東京の大手企業を筆頭に、クライアントのほとんどが首都圏の企業とのことですが、実作業は、本社のある佐渡市のオフィスに集結したクリエーターやエンジニアが担当しています。
「Uターン、Iターンも含め本社で働くスタッフは、ほぼ佐渡の出身者です」(榎さん)
お話ししてくれたのは、taneCREATIVE代表で佐渡市出身の榎崇斗(えのきたかと)さん。2012年の創業以来、従業員数を順調に増やしていき、現在は20代~30代の若手を中心として25名ほどのスタッフがこちらで勤務。テレビ会議やチャットなどのツールを活用して東京のクライアントとやり取りしています。
人材雇用コストと離職率の低さは大きな利点
「オフィスを構えて実感したことは、採用に掛かるコストが首都圏と比べて圧倒的に低いこと。人材紹介サービスを利用せずに、優秀な人材を集めることができました」(榎さん)
コストを掛けて採用活動を行っている首都圏とは異なり、ハローワーク経由でも優れた人材が確保できるといった部分は、企業側にとってかなり魅力的だったようです。
「もうひとつ、離職率が低いこともポイントです。今、業界では入社してから2、3年で退職し、別の会社でステップアップを狙う若者が非常に多くなっています。離職率が低ければ社内にナレッジ(知識・経験)がしっかり蓄積されていきます。これは会社として大きな強みです」(榎さん)
雇用自体に掛かるコストが抑えられる点や、離職率が低く、ナレッジを蓄積しやすいという点は、ビジネスを展開していく上で利点になっているようです。
taneCREATIVE株式会社<外部リンク>
住所
本社
新潟県佐渡市中興乙1427
電話
本社
0259-67-7572
Fax
Url
https://tane-creative.co.jp/<外部リンク>