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にいがた県議会だより第62号（本会議質問(4) 教育、公安）
教育
教職員定数改善等の要請は
問 多くの保護者や県民が望む少人数学級は、標準法の改正により実現が望まれることから、30人以下学級の実現に向け、当面は、小学校・中学校・高等学校全学年での35人以下学級の早期実現を国に求める必要がある。来年度の政府に対する県の要望に、加配措置の拡充と、新たな教職員定数改善計画の早期策定等を盛り込んでいるが、標準法の改正や、教職員定数改善等の要請行動の実効性をどう図っていくのか伺う。
答 県では、小・中学校で、多様化・複雑化する諸課題への対応等のために、各種加配の改善・充実を求めるとともに、全学年で実施している35人以下学級に対して、標準法の改正を含む教職員定数改善計画の早期策定と着実な実施を政府に要望した。
教職員が児童生徒としっかりと向き合い、きめ細やかな対応により組織的に取り組むには、計画的・安定的に教職員が配置されることが重要であると考えている。引き続き、他県の知事と連携を図るとともに、県としても要望していく。
性暴力等から子どもが助けを求めやすい仕組みづくりを
問 性暴力・性犯罪の被害は児童生徒にも多くある。教育現場での啓発や、子どもが助けを求めやすい仕組みづくりなどの検討が必要と考えるが、所見を伺う。
答 児童生徒が性暴力・性犯罪の被害者となることが増えているが、教職員や関係者、さらには児童生徒もその認識が薄いことが、この間題の難しさである。
まずは、教職員等が、有害環境の現状を認識し、児童生徒に性被害等が起きている事実を伝え、躊躇せず相談することなどを啓発していく必要があると考えている。
県教育委員会では、さまざまな相談を掬（すく）い上げるために、スクールカウンセラーなどを配置し、事案に応じて、警察署や少年サポートセンターなどの関係機関と連携して対応している。
今後は、SNS等を介した性被害等が増加していることから、学校での予防指導の充実や、関係機関の相談窓口の周知、学校警察等連絡協議会などとの連携を強化し、より実効性のある仕組みづくりに努めていく。
県立高校の再編整備の基本的な考え方は
問 平成28年3月に「県立高校の将来構想」が策定された。平成30年度は計画の初年度となり、生徒の大幅な減少期を迎えるが、県立高校の再編整備を進める上での基本的な考え方は何か、また、小規模校でも地域の期待は大きいと認識するが、そのあり方についても所見を伺う。
答 県立高校では、生徒の希望と適性に応じて、多様な選択が可能な幅広い教育の提供が求められており、生徒一人一人が夢の実現に向けてチャレンジできるような魅力と活力ある学校づくりを進めていく。高校の再編整備にあたり、生徒・保護者のニーズや生徒数の変動を踏まえ、「県立高校の将来構想」が示す「5つの高校のタイプ」を準備が整ったものから順次設置していくと考えている。その際は、望ましい学校規模を考慮しつつも、高校の地域コミュニティにおける重要な役割に配慮し、教育の質的向上と学校活性化を検討していく必要がある。
また、小規模校では、学校で地元からの協働の提案などを踏まえた特色化の取組を進め、県教育委員会でも、教育の質的な維持等に努める中で、教育システムなどの研究を進め、生徒・保護者のニーズや地域の状況を見極めて、そのあり方の検討を進めていくと考えている。
公安
新潟駅前の繁華街における環境浄化対策は
問 平成20年に客引き行為を規制する「改正新潟県迷惑行為等防止条例」が施行されたが、いまだに新潟駅周辺では、不当な客引きが横行しており、県警察は、本年5月から新潟駅前の繁華街対策を強化していると承知している。今後も引き続き、環境浄化に対する取組を強化していくべきと考えるが、所見を伺う。
答 5月から、機動隊等の本部員に加え、新潟市内周辺署員も投入し、警戒活動や立入り、客引き等の取締りを強化するとともに、新潟市や地域住民等との合同パトロールなど、総合的な繁華街対策を推進した結果、「安心して通れるようになった。」等の感謝・激励の言葉が寄せられるなど、風俗環境に一定の改善が見られている。
しかし、依然として客引き等の姿が見られることから、6月から更に機動捜査隊等も投入し、警戒活動等を強化しており、新潟の玄関口であり、新潟の印象を形成する新潟駅前地区が「安全で安心して楽しめる繁華街」となるよう、引き続き、風俗環境の浄化対策を強化していく。
新潟市や地域住民等との合同パトロール
